放送回 | 2014年 秋の特別編 |
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キャスト | 若村麻由美 |
脚本・原作 |
スーパーでパートとして働いていた頼子は、夜間に店の冷凍倉庫で在庫点検をしていた際、床に落としたボールペンを探してる間に彼女の存在に気付かなかった従業員に鍵を閉められ、閉じ込められてしまう。
内線電話で警備員を呼び出そうとするものの、他の同業者と雑談に盛り上がり、こちらのSOSに気づく気配がない。
仕方なく、即席で作った段ボールのコートで身を包み、救助が来るのを待つことにした。
このまま自分は凍死してしまうのだろうか?
小さなライターの火で辛うじて暖まっていたが、常に空間を氷点下に保とうとする冷凍庫の中では、焼け石に水である(この場合は逆だが)。
薄れていく意識のなか、愛しい息子のことが気がかりで……
気づくと、病院のベッドで目覚める。間一髪、あの冷凍庫から救助され凍死を間逃れたようだ。
ところが、頼子はその日から自分の身体に違和感を覚える。
炎天下の日差しの中、夫に頼んで温かい飲み物を口にし、一緒に遊ぼうと手を引っ張る息子の腕が冷たく感じてしまう。
さらには、店舗で試食販売を担当していたとき、誤って肉を焼いていた鉄板の上に掌を乗せてしまっても、平然としていた。
明らかに自分の体が異常だと医者に診察してもらうが。
肉体的に診察結果に異常はなく、冷凍庫に閉じ込められたトラウマが今でも心の中に残っている影響だと告げられる。
ある日、家族ぐるみで夕飯に「灼熱ラーメン」という熱々の料理を食べきるチャレンジコースに挑戦すると、軽く平らげて店の主人の腰を抜かせてしまう。
もはや、彼女の舌は火傷どころか「熱い」という感覚すら忘れてしまっていた。
それ以降も彼女の異質な「冷え症」は留まることを知らず、陽炎が揺らぐ真夏日に何重にも厚着をして周囲の人から変な目で見られたり、
試食のレトルトを温めるためにグツグツ煮えたぎっている熱湯の中に手を入れたり、
仕事の休憩中に仲間から熱いお茶を出されても「寒いって言ってるのに凍ったお茶なんか出すな」と言いがかりをつけたり、
遂には部屋中に暖房器具を並べてミノムシのように毛布にくるまり、外出することすら困難になってしまう。
自分を心配してくれる息子をハグするも、余りの冷たさに咄嗟に突き飛ばす。
自分を気遣って「ボクは大丈夫」と息子は優しく語るが、夫の方は彼女の変貌ぶりにとうとう激昂してしまう。
もう息子を抱き締めることもできず、夫から愛されなくなった自分には生きる意味など無い。
そう考えた頼子は、どこかのビルの屋上で投身自殺しようとしていた。
すると町の方からサイレンが聞こえてくるではないか。
駆けつけると、マンションで火災が発生し、その家の子どもが取り残されていた。
どうせ死ぬなら、と自己犠牲で火中に飛び込むが、「熱さ」を感じなくなった身体はいとも容易く少年を救出し、その子の母親や消防隊から感謝される。
そこで、自分の「生き甲斐」を見出だした頼子。
元々「頼子」とは、「誰かに頼られる子になってほしい」と、両親が願ってつけた大切な名だった。
それを自覚した頼子は、その名に恥じぬよう一生懸命に猛勉強し、正式な消防隊に就職した。
今日もどこかで火災が発生し、現場に急行。
「おーい!中に人がいるぞ!」
他の隊員らしき声を聞き、救助に向かう。
野次馬に紛れて彼女の勇姿にエールを送る夫と息子に手を降り、業火の中へと飛び込んでいき……
「おーい!中に人がいるぞ!」
場面は変わり、頼子が閉じ込められた冷凍庫の中。
救助隊が駆けつけると、霜で髪や肌を白く染め、事切れた頼子の姿があった。
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コメントまとめ
主演 若村麻由美
なんだか切なくて好きな話です。
若村麻由美さんといったら、朝ドラ『純と愛』のキツイ役柄のイメージがあったので、とてもいいお母さんという感じで驚きました。それに、火に焼かれたときの
『ちょうど、いい……』
にも(笑)。おもしろいです。
題名はわからないのですが、初期の話に、男が死の間際に優しい理想の家族の夢を見て満足げな顔で死んでいくっていうのなかったでしたっけ?今回のは、それに似ていると思います。
『のどが渇く』や『食べ過ぎた男』のように苦しんでいるわけではないと思うので……。
こういう話で女性が主役なのは初めてでしたね。
Be Silentもあるし過去の使いまわしはOK
『親切すぎる家族』ですね↓
あらすじだけを見ると満足げな顔は書いてなかったです……(^_^;)
つまりアレか?フジのドラマに「スーパーヒーロー」は必要ないと?
フジさん、それはちょっと酷いぞ···
のどが渇くと、一緒だけど、
こっちの方が切ないし、断然上だと思う。
夢オチだよなー 読みやすすぎ。あのまま消防士で火災現場で取り残されて、なんでも熱く感じちゃうオチとかでもよかったかも。
今回の話の中で面白いと思ったのが「冷える」でした。
死んでいく時一番幸せな死に方は、死の苦痛を感じないことですよね。
自分が何のために生きているのか分らなかった主人公だから、生きるための目的を、そんなながらにも補完しようとして思い描いていたんでしょう。
その中でも、逃れられない寒さ、震え。蛍光のチカチカって言う音。現実を思わせるものがどこかにあって、その現実と戦いながら、自分の生きる目的をどこか果たそうとしている。
人生そのものですね。何かが不自由になったらそこで終わりというわけじゃなく、また新しい想像で補ってゆける。そんなもんだと思います。
物語を作るうえで考え方は一緒なのかもしれませんが、「のどが渇く」とは違う物語だと思ってます。
もう少し家族との関係など物語性が欲しい気はしますが、二度見ても楽しめる作品だと感じました。
熱湯に手を突っ込むシーンとか、ぐつくつうどんを食べる場面、死角で見えてない客まで反応していたのが引っ掛かっていましたが、結末から考えると、主人公の願望が入っているからだと理解しました。
オチのスマートさと、CGだけは「のどが渇く」より進化してたw
まぁ散々言われてる通り「のどが渇く」を思い出したけど、まんま同じって気は何故かしなかった
たぶん主人公の最後が「絶望的な状況のまま生きている」ってのと「幸せな夢を見ながら死んでいった」っていう対照的な終わり方してるからかな
あと最後の凍った顔の時、急に目を開いたりしそうでちょっと怖かったりしたのは私だけですか?
倉庫にあった内線電話かけたの一回だけって・・頻繁にかけるべきだな。
消防士になって終わったほうがバカらしくて良かった
下の方と同じ感想なのだが、消防士で止めておけば佳作になっていたのでは。
某作品の二番煎じになってしまい、残念(最初からオチバレバレだったんで、なおさら)。
生活に疲れた主婦が死の間際に色々なことを思い出し妄想の世界に行きながら
納得して死んでいく
悲しいけど最後は幸せな気持ちになって満足できてたならよかったなぁと思えて好きです
オチかぶってるからオチを予想して外れるのが好きな人とか
夢落ちは許せないって人にはつまらないと言われても仕方ないな
エピローグ
タモリ「臨死体験、光の洪水、死者との再会、人間が死ぬ間際とは最高の時間なのか、最悪の瞬間なのか、みなさんの体験いつか教えてください。」
過去の作品を思い出す終わり方。
せっかく主人公が頼られる喜びを覚えたっていうのに・・・・
素直に感動作でも良かった気もする。
あと急に目を開いたりしそうで怖いってのは無視ゲームであったね。
内容とオチに関しては、1996年の「のどが渇く」とそっくりでしたが、内容的にはこちらの方がスマートにまとまっていて好きです。
臨死体験はのどが渇くといっしょですけど、どことなくコミカルで爽快感がありました。最後の夢オチがなければ感動巨編でしたね。
『のどが渇く』に似てる
冷やす能力なら使いようがあるが、冷えると感じる体質?なので唯の冷え性の延長線上に過ぎず、肉体的なダメージは受けるから、やっぱり日常生活では役にたたないだろう、だから妄想で良かったんだな
既に言われていることですが、無理に二段落ちにしてまで「食べ過ぎた男」「のどが渇く」と同じ展開に持っていく必要があったのか疑問ですね。あれだったらハッピーエンドで終わらせた方が良かった。
最後の夢オチは不要だったと思います。あのままタイトルを入れて終われば視聴者もなんだか心が温まるような感じになったのではないかと思います。
これだけの話数やってるんだからネタやオチが被ってきちゃうのは仕方ない。
10年以上空いてるし、そこは気にしないけどオチがバレバレだったのがねぇ。
「のどが渇く」を知らない小学生でさえ速攻オチ分かってたよ。
マッチ売りの少女を思い出しました
このオチどこかで見たような?
せっかくのリメイクでまんま同じは味気ないなあ
遠すぎた男のオチみたいにそういう体質になったならそれに合った生き方をしていくオチの方がポジティブでよかったな
ちょっとベタすぎますね。
冷凍庫に閉じ込められた時点でオチが読めました。
このパターンの話はある意味世にもの様式美だと思ってるので結構好き
主人公はかわいそうなんだけど幸せな気分で死ねたのが(妄想とは言え)救いだったし過去作品との差別化にもなってたと思う
今現在の記憶全部消す方法教えて下さいお願いします
日常に異変が起こったと思ったら、実は死んでたシリーズ
親切すぎる家族
ま・ば・た・き
食べ過ぎた男
のどが渇く
あと何かあったっけ?
あと何かあったっけ?
夢オチは無い方が本当に良かったです
無ければハッピーエンドになっていましたから
けむり男の事も思い出してあげてください…
オチが可哀想すぎる。
消防士のまま終わらせてくれよと思った。
製造業やってるとこれは結構あるんだ。
もう全部原作有りでいいわ。
この夢落ちパターン何回目よ。
のどが渇く・食べ過ぎた男・水を飲む男・・・・同じようなネタが結構あるなぁ。
これ系はこれより半歩進んだ「水を預かる」ができたから
もうやらないほうがいいんじゃないかな
最近、ひとり地下倉庫で仕事をしていた時にドアが閉まって一時閉じ込められた事がありました。
数時間後に助けが来ましたが、携帯も通じない倉庫で待つ中ふとこの話を思い出して戦慄しました。
ベタだマンネリだとは言われますが、誰でも陥る可能性がある事態だからこその恐怖なのだと思いますよ。
これは死んだと解釈していいのかな?
死んだんです。夢落ちカテゴリー。物語はおもしろです。
DVDだしてくれよ。
ラストの「実は死んでいた」に、物語をひっくり返す以外の機能が無かったので、見てて醒めてしまいました。
ラスト直前の消防士になるくだりで爆笑してしまいましたが、あそこで止めておけば、突っ込み所満載ながらも
怪作になったのではないかと思います。
この話はハッピーエンドが良かったなあ。主人公があまりにも救われなさすぎる
救われないな
あのラストは「女は社会で活躍できねーんだよ!」的なメッセージを感じられて…
ウケる
私も肉屋さんで働いた時に数分閉じ込められたが、そんな時間ですら恐怖。中から開くとは言っても、ガッチリしめると戸を開ける部分が凍るんだよねぇ…気付いてくれたナカノくん、ありがとう(笑)
記憶の沼という話をCS再放送で見たけど若村麻由美と気付かなかった・・
これ元ネタあったよね
ダイビング中に暗い洞窟の水の中に取り残された女性が救出されるが、その後は何をしても寒くて息苦しい
実は救出される夢を見ていただけという話
なんか主人公可哀相
主人公の性格がクズじゃないのに報われないオチは悲しすぎる
たぶん結構面白いと思うんだが
砂漠の方を先に見てしまったので
結末ばかりが頭にチラついて楽しめなかった
野暮の極致だが冷凍倉庫の出入口に在室者表が置いてあって、そこに主人公の名前を書いておけば閉じ込められることもなかったかもしれないな‥‥などと思ってしまった
世にも奇妙な物語ではある意味十八番と化している夢オチ系だが、折角特異体質を活かした活躍が出来ると息巻いたところで現実に戻される結末が、この系列の中では特に切ない最期を引き立てているようにも感じたな
冷凍庫版の「けむり男」ですか。
オチは、「のどが渇く」に似ていますが。
よく記憶に残ってるなぁ…。
映画「ドニーダーコ」風に言えば、この夢も彼女が体験した一つの現実だったのかもしれない…
夢落ちね…この物語だけは夢落ちにして欲しくなかった…夢落ちが多過ぎる
既に書かれてるけど、完成度高いだけにパターン化された夢落ちなのが惜しい
勢いそのままギャグに振り切ったほうがよかったな
(火災現場に取り残されて体が火照るオチとかでも)
冷凍庫内と同じようにあらゆる場面で蛍光灯がチカチカ切れかけていたり、何よりどんどん冷えと寒さが増していったりと、夢と現実世界がリンクしてる描写は印象的
食べすぎた男の冷蔵庫版