放送回 | 1995年 春の特別編 |
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キャスト | 石黒賢 |
脚本・原作 |
仕事や私生活でのストレスが溜まりきった男。
ある朝、逃避行動に出て、
通勤電車ではなく故郷に向かう電車に乗ってしまう。
車中で昔を回想する中、ウトウトと眠ってしまう男。
気が付くと、電車は故郷に到着していた。
駅を出て街を見ると何かがおかしい。
鏡で自分を見ると子供時代の姿で映っていた。
訳がわからないまま幼い頃に遊んだ
一本の木がある丘の上に行く男。
「なにしてんだよ」
後ろから不意に声がかかる。
振り返ると、そこには幼い頃の友人が
昔のままの姿で立っていた。
最初は違和感を持っていた男も次第にうち解け、
思い出に浸るように遊んだり、
友達の告白につき合ったりして楽しんでいた。
だが、会話の話題が「将来の夢」になると一変する。
誰一人夢を叶えずにいるのを
主人公は知ってしまっているからだ。
夢はしょせん夢でしかないと愚痴をこぼす男。
夢を大切にしている友達と喧嘩になってしまう。
不意に転んだ男は頭を打ち、意識が遠のいていく……。
男が目を覚ますと、
故郷へと向かう電車の中にいた。
駅を降りるとそこは現実にある世界。
主人公は昔よく遊んだ丘の上にいってみる。
街を見下ろして懐かしんでいると
「なにしてんだよ」
不意に声がかかる。
ゆっくり振り返るとかつての親友達の姿があった。
しかし、今度は子供ではなく、大人の姿で。
積もるな話をする一同。
その中で夢が叶えられなかったことに触れるが
皆、今の生活に満足しているので悔いはないと言う。
それを聞いて、今一度自分の今ある生活を
一生懸命にがんばろうと決意する男。
男と親友は一緒に笑顔で走り出す。
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コメントまとめ
すごくいい話。大人になると子供の頃に持っていた夢や希望も薄れてしまい、悲観的になってしまうもの。大人になって夢はかなわなかったとしても、常に夢を持つことが人間にとって大事だということを感じさせてくれる作品。
夢の世界と現実のつながりがいまいち分からない、出演者の演技もいまいち。でもあの少女、めっちゃかわいい。
なんとも不思議ですね。
そうですよね!
ありがちな
ちょっと良いはなし
感動やわぁ.....!動画見たら泣くかも
たしか友人たち「ラッパ」「鉄砲」とか変なあだ名があるんですよね。
7,8歳のころに見た話だけど、大人になった今もう一度見てみたいな。
確かドラマ版の「こち亀」でも似たようなストーリーがあったような…。両さん(香取慎吾)が目覚めるとそこは1964年…というストーリーでした。
山田太一の「終りのない街」も、「目が覚めたら昭和19年だった…」といったエピソードで、細川俊之主演でした(2005年に中井貴一でリメイク)。
この話は小学校のときに見た話で、当時私も小学生だったので大人になると楽しい夢が待っている反面、子供の頃の楽しい時間がなくなっちゃうんだろうかなど、
とても勉強になる話で今でも覚えています。
野球選手になりたかった子は少年野球の指導者になった、パイロットになりたかった子は飛行機の整備士になった、大企業の社長になりたかった子は自分で社員一名の会社を設立した。
主人公のラッパは20年後の大人の姿で登場したが少年たちから見ると 鏡に映った少年の姿に見えたのだろうか? 主人公があの時点で歴史を変えてパラレルワールドが発生したのかな?
トワイライトゾーンにも似たような話があった
あっちは友達に会うのではなく過去の自分と両親に出会うんだよな、でも最後は未来に希望をもって終わるのは共通してる。
そうなんです。ストレス社会とも言われてますが、ストレスを溜めると体にも心にも悪いのです。神経性胃炎とか、胃潰瘍とか、ストレスが原因で発症します。心に余裕が持てないと一寸した事で苛立ったり、他人の言動が一々目に付いたりします。果てにはノイローゼ、自殺等と悪い方向に進んで行きます。ストレスを発散させる手段を何か持たないと。
石黒「友達A!お前はケガして野球続けられなくなるんだよ!野球選手なんかなれないんだよ!」
友達A「今俺は地元の少年野球で子供たちに野球教えてる。俺の教え子たちがプロ野球選手になってくれるのが俺の夢だ」
石黒「友人B!お前は目が悪くなって飛行機のパイロットにはなれない!」
友人B「俺は整備士になったんだ。やっぱり飛行機が好きだから関わっていたい」
石黒「友人C!お前は大会社の社長なんか慣れっこないんだ!お前の勤める会社は潰れてばっかりで…」
友人C「何回も倒産するから俺が自分で会社立ち上げたよ。まだ従業員もいない小さな会社だがこれからビッグカンパニーにして行くぜ!」
みんな幼いころの夢は叶っていないが、新しい自分なりの目標を持って生きている。
友人ABC「石黒、お前小さいころ絵描きになりたいって言ってたよな。20年前にお前(=未来から来た石黒)がここで破り捨てた絵だ。俺が預かっていたがお前に返すよ」
石黒にも夢があった。そして何より大事な友達がいた。
懐かしい思い出と大事な友達と共に走り出す。