放送回 | 1992.9.17 |
---|---|
キャスト | 明石家さんま/浅田美代子 |
脚本・原作 |
サラリーマンの主人公。
マンションの屋上、柵を乗り越えて
飛び降り自殺を図ろうとしている。
「あかん、もうあかん、死ぬしかない……」
下を通り過ぎていく下校中の小学生達
(「おやじ」EDシーン)。
主人公はこのマンションに入居していた。
自宅にいる妻を想って呟く。
「あいつ泣くやろな……えろうすまんなぁ」
妻との思い出を振り返りためらう主人公。
だが、意を決し飛び降りた。
飛び降りる最中の景色はスローモーション。
8階、7階と落ちていく中で、
普段外でしか付き合いのなかった
住人達のプライベートを見る事になる。
普段外で会うと元気に挨拶する女子高生は
家の中では家庭内暴力を起こし、
普段外では快活なサラリーマンも
家では鬱病で悩んでいた。
そんな人々の裏側を目の当たりにする中、
自分の住んでいた階では妻がベランダで洗濯をしていた。
妻と目が合う主人公。
彼女がどういう行動をするかと思った時、
彼女は優しい笑みを浮かべ、ゆっくりと手を振った
……普段の出勤時の見送りと変わらない仕草で。
「な……なんでやねん……」
思わずツッコミを入れた瞬間スローモーションは解け、
主人公の体は地面に激突。
虚ろな目で空を見上げながら絶命する主人公。
自殺死体の回りを野次馬が取り囲む。
その背後、配達用自転車を引いて立っている
無表情な男(「逆転」OPシーン)。
[おまけ]
この時に放送された三つの話は
「「逆転」ED→「おやじ」OP→「おやじ」ED
→「スロー…」OP→「スロー…」ED→「逆転」OP……」
というロンド構成になっている。
また、主役(片岡鶴太郎・笑福亭鶴瓶・明石家さんま)や
相手役以外にも、シーンのあちこちで
当時の「笑っていいとも」レギュラー陣が全員登場している。
広告スペース
コメントまとめ
落下していく主人公に対し、不気味に笑みを浮かべながら手をふる奥さんが何とも言えない奇妙さを出していた。
さんまさん、ストレートに笑えるモノも観たみたい。
さんまさん、わかいですね。
からくりテレビで共演してる二人が、よにきもでおなじく共演するなんて。
死ぬまでの最中に見る幸せの本当の現実っていうのは面白いと思ったんだけど
演出が、というか全体的に薄味になってて何となく物足りない。
三構成の内の一つと思えばこれぐらいのが良いのだろうが・・・
<エピローグ>
さんまの自殺現場の野次馬の中からあらわれるタモリ。
「自殺した瞬間に奇妙な世界に入り込んでしまった男の死は,別の男を表情の逆転する世界に誘いました。そしてその光景はまた,別の男が息子の奇妙な行動を確信する瞬間にもなりました。
無限にある奇妙な世界は実はどこかで繋がっていて,それぞれが影響を与えあって迷い込んだ人々に恐怖を与えているのです。
あなたがもしも,奇妙な世界に迷い込んでしまったら決して同じ仲間を見つけてはいけません。
その近くに私がいますから・・・。」
<エンドロール>
飛び降りた後に後悔しながら死んでいくのがなんか悲しかった。あの世から迎えにきた同級生に「待ってくれ〜!!」というシーンとか特に。
なるほど!ほかの2本とループしてるんですね。よくできています。
でも実際に死ぬ間際ってああいう風に見えるのかもしれませんね。
この作品や『逆転』は今の時代にもう一度放映してほしいですね。
落ちてる最中・・・「俺の悩みなんか小さいもんかも・・」「5階のおばあちゃんや。なんや、1人で寂しそうやな。おふくろ、どうしてんねやろ・・こんなふうに死んだら何て言われるか・・おふくろだけやない、みやこ(妻)もそうや・・恥ずかしい思いしながら・・俺のせいや・・あぁ・・なんで俺はこんなことを・・」
>出会いはスローモーション
それ、私も思った。物語と全然関係ないのに。
一応実話っぽいぞ。飛び降り自殺をやらかすとな、飛び降りた所が高ければ高い程落ちる速度はゆっくりに感じる。その内に気絶をしてしまい、地面にずがーん!!!!!!…手足が千切れて飛んで行くわな。頭は石榴みたいになるわな。
↓1
相当前に何かしらの番組で、バイクの運転中の事故で吹っ飛ばされた男性が「自分の周りの景色が物凄くゆっくり動いているように見えた」みたいなことを言っていたな。
共演していた専門家らしき人が、「人間は命の危機に晒されると目の瞳孔が大きく開いてそういう錯覚を感じる」とかとも言っていた覚えがある。