放送回 | 1991.6.20 |
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キャスト | 榎木孝明 |
脚本・原作 | 前田正樹・戸田山雅司 |
頼まれたら嫌とは言えない性格のサラリーマンの西山(榎木さん)は、社長令嬢との結婚を控えていた。
「逆玉」と同僚達には羨ましがられていたが、その令嬢はお世辞にも綺麗とは言えない顔。
振り返れば、自分はこれまで美人と交際した事が無かったな…と思う西山。
「一度でいいから美人と付き合いたかったなぁ…」
タイトル『笑う女』
帰宅後、早速令嬢から電話がかかってきた。結婚指輪を選んで欲しいという内容だった…が、話している最中、西山は部屋の異変を感じ取っていた。
ポタポタ…と上から何か水滴が降って来たのだ。
天井を見ると、そこには見覚えのない穴が。
電話を切り、天井の穴を見ると、そこに見えたのは点滅する蛍光灯。
そこから「やめろ、何するんだ」と言う男の悲鳴と、女の狂った様な笑い声が響いていた。
思わずテーブルの上に立って覗きこむと
穴の向こうに血塗れの包丁がぬっと現れ、
次の瞬間、ばっとこちらを覗く目が見えた。
驚きの余り思わずテーブルから飛び降りた西山だったが、
「や、やばいよこれ」とすぐに管理人に連絡し、上階の405号室に連れて来て「ここで殺人が」と訴えた。
しかし、鍵を開けてもらった部屋は空き家。
「ここは登記用のマンションだから、だれも住んだ事が無いんですよ」
信じられない西山は埃だらけの床を探るが、穴はどこにも見当たらない。
しかし、部屋の隅で指輪を見つけた。
「今日は仕事でお疲れだったんでしょう」と管理人に言われ、西山は部屋に戻った。
宝石店で、結婚指輪を捜す西山。しかし、どの指輪を買えばいいか見当もつかない。そんな時、ポケットに入れていた先日の指輪を取り出し「これと同じ様なものを」と注文すると、店員は全く同じ指輪を持って来てくれた。彼はそれを購入した。
令嬢とバーで待ち合わせながらも、西山は買った指輪を見て「これを渡したら、もう後戻りはできないんだろうな…」と気が進まなかった。
しかし、その時令嬢から「具合の悪い友人に付き添うので来られなくなった」と電話が。
「何だか死刑執行を延ばされたみたいだよなぁ。あーあ、それにしてももうちょっと可愛ければなぁ…いい女はいっぱいいるはずなのに何で俺の所には縁が無いんだろう…」
周りを見回しながらそう思っていると、ふと1人の綺麗な女性が物憂げな顔で酒を注文していた。鏡越しに目が合い、煙草をふかしてごまかす彼。
「あんな人と一度でも…」と思っていると、何と彼女の方から隣に座って来た。どうやら彼女も待ち合わせをすっぽかされたらしい。意気投合した2人は、飲んだ後タクシーでそのまま彼女の部屋へ…。
2人ベッドで横たわっていると、彼女が
「恋人がいるんでしょ?」と訊いてきた。
西山は「いない」と答えると、彼女は安心した様に「もし嘘をついていたら、私貴方を殺さなくちゃいけないの」と話した。
そんな彼女にぎょっとする西山。
その時電話(携帯?)が。取ると相手は令嬢で、バーに行けなかった事を詫びていた。
その間、彼の買った指輪を見つめていた女が、服を着て台所へ消えた…。
「今取り込んでるから」と電話を切ろうとしてふと床を見ると、穴が見えた。上を見上げると天井には、見覚えのある蛍光灯が…。
「まさか…」
穴からは電話をしている西山自身の姿が見えた。
「そんな馬鹿な…」
明かりが点き、台所で微笑む女の手には包丁が…。点滅する蛍光灯。
驚きの余り電話を落とし、立ち上がる西山。その拍子に紅茶のカップが落ち、穴に流れる紅茶…。
聞き覚えのある笑い声を上げながら、西山に迫る女。
「よせ、やめろ、何するんだ!」
彼の悲鳴が響いた…。
西山を刺して血塗れになった包丁。彼が倒れ込んだ目線の先にはあの穴が。向こうからもこっちを見ていた…。
床に転がり落ちる指輪。
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コメントまとめ
おもしろかった!自分ってところが良かった! ちゃんと映像で見たいなって思いました。
面白い((*≧∇≦)
って言うか未来が見えるなんて
いいじゃん!!
これは本当に面白い!
奇妙!奇妙!
穴から見える目が恐いよ〜。
紅茶がこぼれた瞬間にキター!!って思った。
すべてにおいて謎すぎる・・・
ミステリー系では、一番のお気に入り。未来と過去がつながる輪廻転生的な話が好きなので。
この先、主人公は延々と殺され続けるのか・・・。手塚治虫の八百比丘尼を彷彿とさせる。
リアルタイムで見ていたが、あの衝撃は忘れられない。
粗探しなんてしたくないけど、どうしても気になってしまう
「彼女がいたら、貴方を殺さなくちゃいけないの」って・・
ちょっと無理があり過ぎるんじゃないの
でも、保守的な今の世にもよりも、
多少強引でもワクワクするストーリーのほうが幾分良いです
この作品は、本当に良く出来た脚本だと思う。機会が有れば、また是非とも見てみたい。
まさか上の部屋でおきた殺人の被害者が自分とは・・・
けっこう意外でおもしろかった。
またこういった世にもやってくれないかな。
私がみた奇妙の中では最高傑作。 タイトルもシュールでいいよね。 何かでもう一度みれないかな?
もっと細かいあらすじを
なんかややこしい話だぁ。
わかんない・・・おもしろそうだけど
Barの女性はいったい何者なんだろう。突然殺しにかかる意味は?
子供心に凄い面白い&怖い印象が残っています!
大人になった今見ても面白いなぁ。
よかった。。ですが 最後はちょっとわからなかったんです。
もうちょっと殺す理由を凝ってほしかったなーと…
彼女がいるからっていう理由で殺すのはどうかと…
小説版だと刺された後の無限ループだと気づいた主人公のモノローグで
決められた道の上だけを歩け、美人なんかと付き合うなブスとだけ付き合え、とにかくレールから外れるような真似は絶対にするな
みたいな下の階の自分に対する忠告みたいなのがあって面白かった
結局また同じ事を繰り返すと思うと…
これリアルタイムで見ました
榎木さんが、人間の駄目だけど憎めない面というのを魅力たっぷりに演じられて、子供だった私はこの作品で榎木さんにしばらく恋したものです。
もう一度見たいなぁ。
女にも殺す理由付けが欲しかったな。
「彼女がいたら、貴方を殺さなくちゃいけないの」から突然の殺人で意味不明。
まあそんな理由よりも無限ループと落ちを楽しめって話なんだとは思うけど…
女に指輪を返そうとして殺されて、穴から落ちた過去の主人公が女に指輪を返そうとして殺されて、穴から落ちた過去の…こう言った現象を悪夢の無限ループと言います。主人公は何度も何度も殺されている事から、無限地獄に落ちたとも考えらる事が出来ます。主人公は一体何をしたんでしょう