世にも奇妙な物語データベース

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三人死ぬ

放送回 1991.5.30
キャスト 露口茂
脚本・原作 棟居仁

弁護士である主人公は、出演したワイドショーで緊急避難について話し、「私だったら自分を犠牲にしてでも他人を守りたい」と締めた。

CMに入り、自分のコーナーを終えた主人公は次のコーナーに出る「水晶玉で時を飛び越え、過去や未来に行ける」という超能力者とすれ違う。
しかし番組の中で超能力者は時を飛び越えず、水晶玉を通して過去にあった事件の犯人について語るが、それは陰で見ていた主人公の知っている犯人像とは異なる内容だった。
「嘘をつくんならもっと勉強しとけ」と完全に超能力者を馬鹿にした主人公は、番組のディレクターが差し出した次回特集する4年前の「3人の人質が死亡し、犯人も警官隊に射殺された銀行襲撃事件」の資料をもらって斜め読みしつつ、通りがかったマジシャンの控室のテーブルの上に有った水晶玉を軽く小突いて去ろうとする。
すると、水晶玉はテーブルから落ちて割れ、妙な煙を上げていた。

外に出てタクシーを呼び乗りこむと、タクシー内には「人生いろいろ」が流れていた。運転手曰く最新曲だという。
今日中に振り込まなければいけない用事を思い出した主人公は、近くの銀行に止めてもらう。
タクシーに荷物を預けて降りるが、その時弁護士バッジを落としてしまう(この時は気づいていない)。
キャッシュディスペンサーにカードを使おうとしたら「このカードは使用できません」と返され、出てきた伝票の日時は「62.5.9」。
「過去の日付なんておかしいじゃないか」
と従業員に抗議している最中に強盗が乱入して、そのまま人質にされてしまう。

「62.5.9」・・・
それは主人公が次回取り上げる予定の銀行強盗事件のあった日だった事を主人公はようやく思い出していた。
そして、今自分はその人質の1人にされている・・・。
通報しようとした従業員が撃たれて死亡し、きょろきょろと挙動不審だった主人公も刑事と間違われ、撃たれそうになる。弁護士である事を証明しようとしたが、ここで初めてバッジを落として来てしまった事を知る。テレビに出ているとアピールするも、この頃はまだ無名だったため誰も気付いてくれない。
万事休すかという時、1人の老人が庇ってくれた。
その時主人公は「そうだ、犠牲者の中に人質の女性達を解放する様に犯人と交渉した爺さんがいたな」と思い出した。その通りに犯人に交渉し、目の前で射殺された老人。しかし、殺された人質は3人。残る1人がどうしても思い出せない。

そのまま時間は過ぎ、あと少しで警官隊突入という時間になった。
犯人に目を付けられている自分が一番可能性大と感じた主人公はもう極限状態だった。
そんな時、出口の方へと少しずつ後退りしていく男を見つけた主人公。
犯人は気付いていないのを見て、助かりたいが為に告げ口してしまう。
男は背中を撃たれて吹っ飛ばされた。
犯人に礼を言われ、周囲の白い目の中「そんな目で見るな。緊急避難なんだ・・・これでもう誰も殺されずに済むんだぞ」と思う主人公。
そして警官隊突入の時が来た。犯人は警官隊に撃たれながらも散乱銃を警察に撃とうとしたが、そのまま倒れる。
「これで助かった」と思った主人公の目前に、犯人が最期まで引き金を引いたままの散乱銃の銃口が!
「何故だ!?3人目は死んだはずだぞ!?どうして俺が・・・」

主人公の目前がモノクロームになる。
遠くで「まだ息が有ります」と救急隊の声。先程逃げようとした男は生きていた様だ。
主人公の目前に来た刑事達曰く「こりゃ酷い。散弾浴びて顔が潰れてるわ」「即死ですね。これじゃ誰だか分りませんね」
救急隊員も「身元が判明する様な物は何も持っていませんね」と続ける。
刑事達は人質達に協力してもらってモンタージュ写真を作ろうとしたが、「誰があんな奴のために協力しなきゃならないんだ」と誰も協力してくれそうにない。

カメラワークから察して、死んで意識が既に離れていた?主人公はようやく思い出していた。
「そうだ・・・思い出したぞ。3人死亡1人重傷。死亡者の内1人は、身元不明と書いてあった・・・」

コメントまとめ

プロローグ 居酒屋のような所に居るタモリ。 「今付き合いで宴会に来ているんですが、本当はあまり来たくなかったんです。 こう言う時に妙に親しげに話しかけてくる男がいます。 いま私にビールをついでくれた男、以前に何度かあって、名刺の交換もした、しかしどうしても誰だか思い出せない。 こういうことは誰でもあると思います。 そんなとき人は、焦りといらだちとアルコールで、時に理性を失いとんでもない行動に出てしまう事があります。 あっ、思い出した。」 そのビールをついでくらた男もタモリそっくりだった。

これは傑作だと思います。放映から15年を経た今でも強く印象に残っています。最後に露口茂さんが被害者について思い出す場面とか、とても世にも奇妙な物語っぽいと思います。

とてもおもしろかったです。見ていてとてもハラハラしました。 一番最後にながれた音楽は古畑任三郎の「黒岩博士の恐怖」にも使われていました

これも世にもらしい奇妙な作品の1つ。子供の頃見てかなり印象的だった。

渋い。昔の世にもは怖いですね。 前半に蛇足が多かった気がしますが、 (占い師、水晶玉のくだり等) タクシーに乗った辺りからは、凄い緊迫感があった。

占い師→霊能者 だったかも知れません。

面白かったし引き込まれた。 最後の落ちもそれなり。

傑作としか言いようない。 主人公が逃げようとする人質を犯人に 告げ口した行為は緊急非難とは言えないはず。 てか、顔面破壊されてながらよく思い出せるなあ。

なかなか良い作品でした。
過去はどんな事をしても結局は変わらないって事ですね。

主人公がかわいそうだと思いました.弁護士である証拠をなくしていまい、自分が助かる為に人を殺させ、助かったと思ったあげく、結局殺されていまう。最後は誰も主人公に協力してくれない。嗚呼、残酷だ。

露口さんがいい、でもこの事件てあの事件がモデルですよね。

小学生の頃に再放送で観たけど,さいごまでドキドキできて面白かった。
ラスト,男が撃たれるシーンには唖然としたのを覚えている。

小さいころに見て、未だに覚えている印象深い作品。
つっこみどころはありますが、面白い話だと思います。

弁護士ザマァ見ろってね、てっきり頭部破壊かと思ったら、まだ残ってたんだね。じいさんの勇敢なる交渉にかっこいいと思いました

撃たれたじいさんの死に顔はゾッとした。

露口茂がいいですね。
タイムスリップものなので、どう処理するか期待(心配)しながら見てましたが、見事だと思いました。

頭撃たれたら思い出したも何も即死だと思うんですけどね

確か、3人目の犠牲者をわざと生み出して、周囲に白い目でみられたとき、
「これで誰も死ななくて済むんだぞ!」と主人公が心で思っていたのが印象に残っています。
ところが…。
犯人も、すごい凶悪で、簡単に撃っていて、すごい怖かった。

これ懐しい!
この頃はまだ小学生でかなりドキドキ系で怖かった。サスペンス系ではこれが?1!!

超、怖い・・・
あの犯人は、最後の最後の執念で銃を弁護士に発砲したのか?ただ倒れる時にたまたま発砲されたのが当たってしまったのかが気になった。

「世にも奇妙……」というと一番に思い出す作品。
それだけインパクトが強かったのかな。
今リメイクしても面白いかも。
でもあれだけ「はまる」役者はいないかな。

(ちなみに緊急「非難」じゃなくて「避難」ね。)

タイトルはよかった。最後犯人が射殺されてスカっとした。

オチが世にもらしい^^

冒頭のシーンで弁護士が言ってた「自分を犠牲にしてでも他人を守りたい・・・」っていうのと後半のシーンで真逆に自分だけが助かりたいってするところは「世にも」の真骨頂って感じで良かったです!

すごくサスペンスてきな物語だったので、とても面白かったです。

奇妙な世界に目をつけられた人は、そう簡単に助からないですよね、シャーロック・ホームズさん・笑

主人公の安堵した姿、そしてラストの計算外の事態…傑作です。

世にもの真骨頂の様な、人の禁忌に触れた作品。
この雰囲気がたまらないです。

ずっと昔、小さい頃に見て最近久しぶりに見たけど、よにきみょらしい話だった。

すげ〜緊迫感がある
連ドラ時代の好きな作品の1つ。

強盗犯・大門ハルオ役の岡本達哉氏(現・岡元八郎)の演技はむかつくけど上手過ぎる。

傑作でした。

なんというか、「世にも〜」のコンセプトを体現した傑作ですね!すばらしい!!

活字作品のタイムスリップものってあまり好きな物がないのですが、これは根幹に「TVで識者ぶってきいたふうなコメントする奴」への冷徹な視線があるので締まった作品になったと思う。TVだからこそ作れた、作るべきだった話といって良いでしょう。

露口さんはさすが名優と思わせる演技だが犯人役の演技はイマイチ。
内容的にも少しナンセンスな所がある。
・あの状況下で被害者(重傷者)の行動を犯人に密告しても緊急避難とは認められない可能性が高い。
・外にタクシーを待たせていて鞄も置いてあるのに身元が分からないなんて考えにくい。

「言うは易く行うは難し」って主人公のことだな。
それに比べて、人質を守ろうとしたおじいさんの勇気は本当に尊敬するな☆


ラストのオチはいわゆるSF用語でいう タイムパラドックスってことかな?

かなり印象には残っています。
でも露口さんの言葉は、嘘八百っす。
冒頭では、自分を犠牲にしてでも守るといった人間が、実際には人質(仲間)を裏切ったわけですから。

これは迫力があって
かなりの傑作です
らしい作品ですね

サスペンスよりSFかなと思った…

この作品を企画制作したものです。
多くの皆さんに覚えていただいていて、制作者冥利に尽きます、ありがとうございます。
さてこの作品、ザンバラさんの仰る通り、“あの事件”つまり、1979年に起こった三菱銀行北畠支店猟銃強盗人質事件をモデルにしたものです。
撮影は大変に苦労しましたが、自分で今見ても傑作だと思います。

Pさん、この「三人死ぬ」は僕は昔見ましたが結構好きな作品です。主人公の露口茂さんが人質になっていて、三人殺されることは知っているけど、誰が殺されるのかが分からなくて頭の中でつぶやいているセリフが長いところや、人質が逃げようとしたのに犯人が気付かなくて、露口さんが「逃げるぞ、逃げちまうぞ」と告げ口するところが印象に残りました。撮影の裏話などがあれば教えて頂けませんか?

リスマタイヒさん、ではとっておきの撮影裏話を。

そもそも、この「三人死ぬ」の主人公は、江守徹さんでやる予定でした。
ところが撮影の直前、江守さんが足を負傷、出演できなくなってしまったのです。
困った僕は、僕がプロデュースした「土曜ワイド劇場」に出演してもらった露口さんに事情を話して脚本を読んで頂き、露口さんも脚本を気に入り、出演してもらうことになったのでした。
ところが撮影初日・・・。続く(笑い)

主人公の最期の言葉「そうだ、思い出したぞ」のとこ、絶命寸前に思い出せて嬉しい〜感が良く出てました。なるほど、死ぬほど嬉しかったんでしょう。

見ていてゾッとした記憶があります。
てか結局誰にも味方されずに亡くなった主人公が不憫すぎる・・・

これは出演の男性の演技が最高だった!
間違いない!
なんて言ったら良いか分からないけど、昔の怖い雰囲気
出演の男性の声が妙に怖かった
最後銃で撃たれるエンドヤバいぐらい怖い

まぁ昭和の時代だからこそだせる味と言った所かな

これは力作。
露口さんの演技力と演出が凄い。
犯人が主人公に向けて、「お前、刑事なんだろ?」と言うシーンにはちょっとニヤりとした。
「太陽にほえろ」の山さんだもんね(笑)

人生イロイロ…

猟銃を乱射した冷酷無情の銀行強盗大門の演技はとても迫力がありました。実際あの様な犯人が現れたら本当に怖いものです。でもこの話は例の三菱銀行の梅川事件がベースとなっていましたので恐らく当時も現場はこのドラマの様に想像を絶する状況だったのでしょうか。

久しぶりに竹内弁護士役の露口茂を見ました。事件の展開を淡々とつぶやいているところはつい太陽の山さんを思わせます。
ただ最初は他人の為に自分を犠牲にする正義の味方と豪語したわりには実際窮地に追い込まれると自分さえ助かればと犯人大門に密告したこの変わり様には唖然としました。

頭吹っとばされて、どうやって自分が死ぬ運命を思い出せるん・・・?

実際にモンタージュ写真に協力しなかったら公務執行妨害になるのでは

悪役が外道かつ卑劣なほど、
その散り際は美しく映えるというもの、
今の邦画・ドラマはそんな当たり前な事をひたすら避けようとしてるから嫌い

外で待ってるタクシー運転手がいるであろう

即死なのに何故意識の中で?という人がいるけど
即死で本当に意識が消えるかなんて今生きてる人は知らないでしょう

数年前にタイムスリップしたのは
魔術師が持ってきた玉を興味本位で触ったから

主人公が撃たれた時はザマァと思いました

この主人公を罵るのは簡単だけど、いざ自分が同じ境遇にいたら果たしてこの人と同じことをせず、他者を見殺しにしない選択ができる人がどれだけいるか

この話の大事なところは、自分の身になって「緊急避難」という法と倫理道徳の両者に向き合うことの難しさにあると思う

久しぶりにこの話を見ています。
「まさか刑事じゃねえだろうな」
の強盗犯のセリフに笑って今います。
はいっ、刑事です!と答えてしまいます。
だって、「太陽にほえろ!」の山さんですからね♪

ちゃんとした「正義感」持ってますか?みなさん。

導入がいいね

パラレルとか抜きに面白い作品でした。
9点

というか 主人公の告げ口で撃たれた人逃げても扉がふさがれてるから 逃げても無駄では?

同じシチュエーションだとしても
「人質になってるだけ」と「自分を含む人質の中で3人が確実に死ぬ」じゃ意味が違ってくるわな

銃を持っているとはいえ、犯人が一人なら、全員でかかれば捕まえられたんじゃないの?

昔の作品ほど、しっかり記憶に残る不思議。

レディースモーニングって(笑)

3年前にタイムスリップしてるからもし身分証明できる物を携帯してても身元不明だわ

まわり人質だった方々は主人公が精神的に追い込まれて告げ口したと考えんのかなぁ?

あのあと現代での主人公の存在はどうなるのかなぁ?

タイムパラドックスって言うんだっけこう言うの。全然違うか。鉄砲持った奴に人質に取られていて、何時撃たれるか分からない状況で、おまけに犠牲者の数が分かってたと成ると気が気で無いよね。誰だって命が惜しいに決まってるから、弁護士さんの気持ちは理解出来る。でもこの弁護士さんの身内や大切な人が一緒に居たって訳でも…無いんだよな。大切な人が撃たれて死にそうに成ってたら、命が惜しいと言ったって其れでも身を呈して守ったんじゃ

銀行員のおっさんが告げ口で殺された後に同僚達が、主人公白い目で見たり警察にあんな奴知らん!って態度だったけど
倫理感や正義感的な話だけで言えば犯人キレ気味で自分以外が目を付けられてる状況で逃げようとするのもどうかとは思う

何か可哀そうだった…。

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