世にも奇妙な物語データベース

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占いセット

放送回 1991.4.11
キャスト 田中美佐子/中尾ミエ
脚本・原作 折川冬雪

主人公は最近マンションに引っ越してきたばかりで歳が離れているためなかなか交流も無かった。
ある日景品でもらった占いセットをごみの日に出したところ近くの奥さんがそれを間違って捨てたのだと思い返しにきた

「わたし占いに興味があって」

これも何かのきっかけになるだろうと占いを説明書どおりにしてみる主人公。
しかし何を答えて良いかわからず適当に答えてしまう

次の日。その奥さんが仲良しの奥さん達を連れてきて一度に占う事となった。本屋で占いの本を買って熱心に読む主人公

次の日、
「私、息子が東大うけるんですのよ」
「私の夫ったらお酒ばっかり飲んじゃって」

ごみ捨て場の会話などを聞いてそれを使って占いを答えようと思い立った

「どう?見える?」
「えーと・・・あなたの旦那さん肝臓が悪いのかしら?お酒は・・・」
「え!?えぇ!そう!すごい・・・よくわかったわね」
「私は!?」
「奥さんは・・・息子さん受験生ですか?東大志望・・・?」
「えぇ!そうなの!」

奥さんがあまりにも驚くのでまたやって欲しいと頼まれる主人公。いくら見ても師水晶球には何も映らない
次の日

「えーと・・・奥さんは火難の相がでてますね。」
「火難?」
「火です。タバコなどの火に気をつけていれば・・・」
「私は!?」
「奥さんは・・・別れの兆候が見えます」
「別れ?別れね・・・・」
「あ、でも努力次第では・・・」
「あぁ・・・努力。努力ね・・・・・」
「私は?」
「えーと・・・望みが叶います」
「奥さんの望みって?」
「3000万欲しいのよ!どうしても」
「宝くじでも当たるんじゃないかしら!?」
「そうかもしれないわね」

適当に答えてみたが奥さん達にあまりにも好評なのでまたやってあげます見たいなことを言う主人公
しかしその占いをした直後

「奥さん奥さん!例の奥さんのご主人・・・・亡くなったそうよ」
「え!?」
「しかも入った保険金がぴったり3000万・・・・」
「それに私も!てんぷらしててやけどしちゃって・・・火難の相ってこれだったのね」
「息子が家出したのよ・・・滑り止めもみんな捨てちゃって・・奥さん大丈夫って言ったわよね!?」
「奥さん奥さん!あなたが努力しろって言ったからホストの彼に大金かしたら・・・彼いなくなっちゃった・・・」

次々と占いが当たるので驚愕する主人公。
「ホラ・・・主人が死んだのこんなことになるなら3000万なんて入らなかったわどうして言ってくれなかったのよ!」

「主人を返して!」
「奥さん!どうすればいいの!?息子を探して!」
「で、でもそういうのは警察が!」
「ダメよダメ!占いで!お願い」
「お金をどうすれば!主人に殺されるわ!ねぇ占ってよ!」

「わからないんです!私・・・ホントは何も解らなかったんです!ごめんなさいごめんなさい・・・・」

「なんですって!?でたらめで主人は死んだの!?」
「人殺し!」
「鬼!」

「ごめんなさいごめんなさい・・・(涙)」

「出て行け!」
「出て行け!」
「出て行け!」

奥さん達に攻められ耐え切れなくなり翌日主人公は引っ越してしまう
「・・・実家は広いよ・・・子供作る?」
「うん・・・・」

しかしその引っ越した後を見て例の奥さん達がニヤリと笑った

「新入りいびり出すのに一番楽しい方法だったわよねぇ」
「奥さん演技上手いじゃない」
「第一生意気よねぇ。これ見よがしにシャネルの袋でごみ捨てるし」
「旅行しても土産はないし」
「今度はもっと骨のある人に住んでもらわないと」

実はすべて奥さん達が主人公を追い出す為に計画した作戦だったのだ

その後
「あら?私電報2つもたのんだかしら?」
「例の旦那が亡くなったって奴?」
「まぁ、いいわ。」

「・・・・」
「あら奥さんどうしたの?」

「主人が・・・離婚届を置いてあの女のところへいっちゃったぁ・・・」
「え!?」
「あら、電話・・・はいもしもし?あ、いつもお世話になっております電報?電報なら・・・え?主人が・・・事故?」
「奥さんの・・・別れ・・・ご主人・・・私は・・・私は・・・火!?」

やかんをかけっぱなしだった事に気づき部屋を飛び出す奥さん
部屋はガスが漏れていた
その時受験勉強中の息子がタバコを吸おうとライターに火をつけようとしている
そして奥さんがドアを開けた瞬間ライターの火はついてしまった・・・・・。

主人公の乗ったトラック。占いセットの説明書を見ている主人公

「遊びごとにしてはいけない・・・ほんとよね」

走り去るトラック。そして、主人公が住んでいたマンションからは煙が昇っていた。

コメントまとめ

中尾ミエを筆頭とするオバサマ軍団のいびり方が怖い。

エピローグで夜道を行くタモリさん。目の前に黒猫が飛び出すと迷信通りに3歩下がって、「人間とは迷信深いものです」(うろ覚え)と言う。直後、すぐ横のゴミ捨て場の水晶玉が光ってED。

おばさん方がうるさい・・

この作品かなり良いと思う。
オチも二段になっていて、あまり有名でないのが不思議なデキ。

この作品ってかなりテンポいいな。
下にもあるが割と良作。

第6話のマイホームって話に似てるかなって思ったけど
近いところがあるだけで全然違った…

エピローグ「自分の人生を占う、古い迷信に従う、遊び心でやってるうちはいいんでしょうがそんなものに自分の人生を左右されては困ったものです。自分の運命はやはり自分自身の手で切り開く、これが幸せをつかむ最も確かな方法ではないでしょうか。迷信とか占いとか・・・」(と言いかけた時、黒猫がタモさんの前を横切る。「1,2,3」と言いながら3歩後ろにさがるタモさん。)「いや、目の前を黒猫が通ると3歩さがれとうちのばあさんが言いましたんでね。これも迷信ですかね。ははは。。。」(その後、道端に青く光る水晶を見つけ覗き込むところで終わります。)

中尾ミエ演じる古株主婦達が、田中美佐子演じる主人公が気に入らないからといびり尽くして集合住宅から追い出せたものの、そこで利用した占いセットが実はとても危ない代物で自分達が本当に不幸な目に遭う‥‥という自業自得な御話だな
「古株だからと言って新参は勿論他の住人をいびってはいけない」と言ったところか

最後主婦たちの演技によって主人公夫婦が出ていったのを見てたら、「配達されない手紙」を思い出した・・内容は違うけど

いるよねぇー
近所にこういうババア達

脱字が少し気になりますが分かりやすかったです。
以前住人全員が主人公一家を追い出そうとした話を見ましたが、これはその話と比べると主人公側が少し報われたように感じます。

会社にも共同住宅にでも新人いびりをする輩って居るよね。でもその手段として占いを使ったって言うのは…本来の占いは神憑りな事が本当に有って、当たる確率が非常に高かった様です。遊び事にしてはいけないって言うのはそう言う事も有るから…なのか?

すごい展開・・・。実話だったらすごい。

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