世にも奇妙な物語データベース

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ど忘れ

放送回 1991.3.21
キャスト 坂上香織
脚本・原作 伴一彦

主人公のみどりは女子高生。
親友二人との登校途中、
出掛けに母親が話し掛けてきたのはいいが
「ハンカチ」という単語をど忘れした事、
ボーイフレンドと喧嘩したことを
面白おかしく話す。

その日の数学の授業。
問題を解いている途中で詰まるみどり。
教師に円周率がいくつだったか問い掛ける。

放課後のファーストフード店。
親友とともに寄り道するみどり。
その一人である麻子に追加注文を頼もうとするが、
「アップルパイ」という言葉が出てこない。
もう一方の友人である礼奈に今朝のハンカチの件を
引き合いに出され、からかわれるときょとんとする。
「え、そんな話した?……あ、話したっけ」
「……みどり、麻子に何追加注文した?」
「……」

夜、夕食の最中に出された品の名を母親に確認するみどり。
その後、夕食を食べたこと自体を「ど忘れ」する。
更に、喧嘩したボーイフレンドから謝罪の電話が入るが
その存在自体を「ど忘れ」している。

「ど忘れ」がひどくなったみどりは礼奈に相談する。
フォローを約束する礼奈。
ついには自分の家への道を忘れたみどりを
礼奈が連れて帰るが、
到着した自分の家も、出てきた母親の顔も
自分の顔すらも忘れてしまっているみどり。

翌朝、迎えに来た礼奈に
みどりが部屋に篭ったままだと告げて心配する母親。
そこに現れるみどり。
明るく呼びかけるみどりに安堵する母親と礼奈。

登校途中、みどりは打ち明ける。
本当は何一つ思い出していないと……。
鞄から手帳を取り出すみどり。
自分自身のプロフィールや交遊関係、
両親・知人・親戚などのデータが
顔写真付きで書き込まれている。
「……みんなが私のことみどりだって言うんなら、
 自分のこと、みどりって思い込むしかない。
 そうじゃないと生きていけないでしょ?」
「みどりさんって真面目な子みたいね。
 日記帳残してあったから、それで勉強した。
 人の日記帳見るのってドキドキするね」
「あ、人のじゃないんだ。私は岡村みどり……
 岡村みどりなんだから……」
自分に言い聞かせるみどり。

現代国語の授業中。
麻子が教科書を音読中に突然止まる。
「先生、これ、なんて読むんでしたっけ」
「……『みず』だよ、しっかりしろ」
笑うクラスメート達の中で一人慄然とする礼奈。
みどりを見ると、みどりも無邪気に笑っていた。

[おまけ]
みどりの後ろの席に座っていたタモリ。
席を立つが、誰もタモリに気付かない。

廊下、タモリが教室から出てくる。
「あなたは誰ですか?……そうですか。
 しかし、自分でそう思い込んでるだけかも知れませんよ。
 時々、お確かめになることをお勧めいたします」
タモリ、不気味な笑いを残して消えてゆく。

コメントまとめ

要するに激しい健忘症に陥ったってだけの話。 当時は記憶障害の類なんかはあまり認知されていなかっただろうから 世にもの話として出てきたんだろな

ちがうだろ
自分が自分である、例えば「山田太郎」という人が「山田太郎」本人である確実性を疑わせる作品。
隣の席の人も、名前だけをかたる別人かもしれないように、自分にも当てはまるのでは?といった感じ。

かなり哲学的な話でした。
自分が「自分」であることは証明できるか?
古典的な哲学の問いだと思います。

実際に自分が分らなくなるってあるんですか。

健忘症と言うより、物忘れがひどくなった母親の事を笑い飛ばしていたら、鞄についていたミニブック?みたいなものを落としてしまい、そこからど忘れが始まり進行していった…と記憶しています。
最後、忘れていく現状を前向きに受け入れて、出来る限りの事を全てやろうとする主人公に好感が持てました。
しかし…ラストで麻子までど忘れが始まった所を見ると(もしかして伝染した?)、今の所まともな親友の礼奈もいずれは…。って考え過ぎですね。

哲学ですね。
エンディングのタモリの台詞が妙に説得力ありました。
思いつめてしまうと、とても怖くなります。

どうすりゃ見れるかにゃ?

BGMの選曲が印象的

礼奈に相談した後「ありがとう、みどり」って自分の名前言ってるのは引いた

興味深いです

今、日テレの「世界仰天ニュース」で一過性全健忘のことが紹介されていますが、これを観てこの物語を思い出し「世にも奇妙な物語」「坂上香織」などで検索してみました。健忘症というのは恐ろしい気がします…。

健忘症とか認知症は別に「奇妙」でもなんでもなく、
現実でも十分に起こり得る恐怖である、
それ故に最後の「物忘れが伝染した」オチに関しては思わず頭を抱えたくなる

昨日再放送で見ましたが、最後は国語じゃなくて数学の授業で、以前は円周率を何桁もスラスラ言えてた子が全く言えなくなったという場面で終わりました。
ここのあらすじだと水という字が読めないという話になってますが、そんなシーンは無かったですよ?
私が見たのは再放送だったからカットされてたのでしょうか

リアルタイムで観た時は特になんとも思わなかったけど、大人になってからだと主人公も家族も気の毒…

これ大昔に観たけどスゲーうけて大笑いした。

髪型がオバン臭い

可哀想に…若い内から認知症とは

ど忘れをした事は誰にでも経験が有ると思います。額に眼鏡を掛けて眼鏡を探してるオイラとか、昨日の夜に何を食べたか思い出せないオイラとか、何かをしに来た筈なのに何をしに来たか思い出せないオイラとか…そう言うのはど忘れとは違います。

ファストフード店で岡村孝子の「夢をあきらめないで」が流れてた懐かしい・・・ そこは坂上香織のらんまのEDとか瞳のダイアリーではなかった・・主人公の名前が岡村だったか

本作品の面白い点
→記憶を失ってしまうという点

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