放送回 | 1991.3.14 |
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キャスト | 桜田淳子/岸田今日子 |
脚本・原作 | 小野沢美暁 |
成長して有名女子校を卒業したまでは良かったけど、会社の冴えない同僚と結婚して家庭に収まったのが失敗だった…
と、主人公のモノローグ。
「こんなはずじゃなかった」と思った主人公は、タロットや手相の占いにのめり込む様になり、ある水晶玉占い師の元を訪ねて占ってもらう。
占い師は主人公のあまりにも悲惨な未来を憂い、運勢を変えるアドバイスをする。
「30歳の誕生日の8時50分に不幸を打ち捨て、新しいスタートを切りさえすればあなたは生まれ変わる事が出来る」
少女マンガを買い、預金を下ろし、旅行代理店に行ってニューヨーク行きの旅行券を買う主人公。最後に赤い金槌を購入。
その上で「誕生日の日にレストランで食事に行きましょう」と夫を誘う。
しかし夫は了解はしたものの、会社の同僚と何やら電話で打ち合わせをしていた。
主人公には隠しておきたい事らしい。
「夫と6時に待ち合わせし、酒に弱い夫にワインたっぷりのチーズフォンデュを食べさせて酔わせる。
7時半頃レストランを出てタクシーで40分くらいで帰宅。
少女マンガが好きな夫が夢中になっている間に、
8時50分になったのを見計らって金槌で撲殺して高飛びすれば、薔薇色の生活が…」と計画する主人公。
しかし当日、何故か夫は待ち合わせに遅れてやって来る。
一緒にレストランへ行き、焦っていた主人公は夫が注文する前にチーズフォンデュを注文して夫の目を盗んでワインを入れるが、ばれてしまい、結局別の料理を注文しなおす夫。
何とか早く帰りたかった主人公は腹痛を訴えて強引にレストランを後にする。しかし夫はそんな主人公を気遣って途中薬局で薬を買いに降りてしまう。ようやく門の前に着き、夫がお金を落としながら清算している間、主人公が腕時計を見ると8時45分の所で止まっていた。
鞄の中に隠しておいた目覚まし時計を見ると、もう8時48分位に!焦った主人公は釣りはいらないとタクシーに言い、手荷物をぶちまけてしまう。ふと、目覚まし時計を置いたそばにあるレンガに目を付け、散らばった物を拾っている夫の上からレンガを構える。レンガを投げて夫を殺したのは、目覚ましが鳴り始めた直後だった。
何とか8時50分ぎりぎりに家に到着し、死体を引きずって戸口を開ける。
そこには、パーティの支度を整えた夫の同僚達が待ち構えていた。
部屋には「海外赴任おめでとう」の横断幕。
妻を驚かせようとした夫がサプライズパーティを企画していた。
老婆の予言はこの事をさしていたのだ。
自ら取り返しのつかない事態を招いた主婦。
時計は、8時50分をとっくに過ぎていた。
[おまけ]
キー局並びに同じ時間帯(木曜夜8時〜8時55分)で
放映した所では、主婦がドアを開ける瞬間が
ちょうど8時50分になるよう作られていました。
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コメントまとめ
チーズフォンデュにワインを混ぜたところを見咎められたシーンは、悪いけど笑わせてもらいました。
主人公の女の頭の悪さに引いたけど、 オチの絶望感は良かった。予想できるオチだけに演出がいい。
このお話のエピローグを知っている人がいたら教えてください。 お願いします。
関西テレビでは木曜日、 この作品を含む3編が再放送されていました。 岸田今日子さんの訃報に合わせたかのような この再放送・・・。 ある意味「夜にも奇妙」でした。
確かこの後に花屋の前でタモリが一言を述べた後にエンディング、その際その花屋の花をホームレスが盗んでいく、というエンディングロールだった記憶がある
小説じゃ「8時45分」だった。 まさに「よにきも」だね。 4月26日くらいにDVDがレンタルする。
あのとき夫を殺してなければ幸せにニューヨークで暮らせたのに・・。
淳子ちゃんはあのあと殺人者としての新しい人生を送ったのでしょうか・・。
そういえば、最初に淳子ちゃんの若いときの写真が出てきましたね^^
岸田今日子さんはちょっと怖かった・・。
好きな女優さんなんですけどね^^
ハラハラして最後は絶望。
後味悪くていいですね。
夫役はでんでんさんです。
冒頭で本当に桜田さんの小さい頃〜高校時代の写真が使われてて
ちょっとおかしかった
タクシーを降り、時間に焦る桜田さんにつられて、なかなかハラハラする話でした。
殺人計画が失敗するだろうと思っていたが、ラストは意外な結果だった。
まさかあの夫が昇進するとは…
この話フレデリック・ブラウンにまったく同じと言っていいものがあります。見た当時、原作に名前があるかなと思っていたけどありませんでした。
夫は妻の事を想っていたと思うとせつないですね
でんでんさんのおならの音が好きです(笑)
なんか切ない感じのラストでしたよねー
チーズフォンデュが食べたくなりました(笑)
ぼくは2000年生まれなんですけどこの話を動画で見て衝撃でした。
死体をひきずったまま誕生日&昇進祝いをお祝いされるという
ミスマッチなラストカットは凄く印象的
放送時間も8時50分っていう粋な演出も素晴らしい
ラストの切なさが良かった
高校生の時この話が入った世にもの本を読んだ事が有るが、本では夫を殺すのが8時50分じゃないと一生幸運を逃すというストーリーで、海外へ旅立つのは、それ以降なら別にいつでもいいといった話だったが、それにしたって殺人を犯せばサツに捕まって一生ムショ暮らしになるだろと思います。
まして実際テレビでやってたであろうこのページに書いてあるあらすじを読むと夫を殺せと命じられたわけではなさそうで、海外へ行くのが8時50分ならいいようだから夫を殺さなくてもいいのにと思いましたが、海外行きの妨げになるならやっぱ殺すしかないよね。
エピローグ。花屋の前に立つタモリ。
タモリ「たった今、今宵8時50分、一人の男が死出の旅に立ち、そして、一人の女が念願の新しい人生のスタートを切りました。どんな人生になるかは、神のみぞ知るといったところでしょうか。まぁしかし、それにしても女というのは、誕生日、結婚記念日、果ては二人が最初に会った日、時間、天候まで、実に細々としたことをよく覚えているものですねぇ。」
店の奥から女性店員が出てきて、タモリに誕生カードの付いた花束を手渡す。
タモリ「いや、ちょっと知り合いの女性の誕生日でしてね。君達もこういうことはちゃんとやっておかないとねぇ。女は覚えてますよ。」
エンドロールが流れる中、突然ゾンビが現れる。ゾンビは花屋の軒先に置いてあった花を毟り取り、ゆっくりとその場から立ち去っていく・・・・・・。
占いを信じた可愛い女性のお話。
占いを信じた女に殺された男のお話。
どう受け取るかは、あなたの自由。
占いって断片的に助言をしないで、もっと具体的に何をどうしたらこう言う事に成るよ。だからあれをする時はそうしないと駄目なんですよって、ちゃんと言わないからこの物語みたいな事が起きるんじゃない?オイラは占いより御神籤の方が分かり易いな。西に吉有り。分かり易いでしょ?占いは…桜の花が咲く頃に貴方の前に運命の人が現れます…現れなかったよ
『占いが一切この世に不必要な事の典型例、好例』