放送回 | 1991.3.14 |
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キャスト | 渡辺裕之 |
脚本・原作 | 小野沢美暁 |
カメラマンの主人公が冬山で遭難して5日目。
テント内の食料は尽き、天候は相変わらず悪い。一人横たわる主人公の傍らに生気のない顔の女が立っていた。
「お前はもう死んだんだ!」と
怯える主人公→タイトル「歩く死体」
無事発見され、救助隊に病院へ運ばれていく主人公と女の死体。
詰め所には、主人公の元助手が刑事?から主人公の手帳を受け取っていた。
刑事曰く、相当追いつめられた様な内容だったらしい。
また、押収したカメラのネガは今現像中で、後で渡すとの事。
元助手曰く、主人公と一緒にいた女は主人公の新しい助手で、今回が最初で最後の同行だったという。
入院した主人公は、ベッドの上で暴れていた。
「眠らせないでくれ!死体が歩いてくるんだ!」
医師達は何とか抑えつけて鎮静剤?を注射した。
元助手は、病院の待合室で主人公の手帳を読んでいた。
主人公が山に入って初日、天候は悪化して降りられなくなってしまった。
何とかテントでビバークするも、山に不慣れな助手の女はその夜遂に目を開けたまま死んでしまった。
主人公は彼女のまぶたを閉じようとしたが、凍りついていたせいかうまく閉じなかった。
「その目で俺を責めているのか?お前はいつも俺を責めてばかりいた…」
主人公は、山を登る前に彼女に別れを切り出したが、
「それならせめて最後の思い出に」と主人公が止めるのを聞かず強引について来てしまったことを思い出していた。
墓穴を掘る力も残っていなかった主人公は、「この方がお前の美しさを保てるから」と彼女の死体をテントの外の雪上に安置した。
テントに戻って横になってしばらくすると、冷たい腕が顔に触れた。
振り返ると、置いてきたはずの彼女の死体が横に寝ている!
記憶違いだったのかも…と思った主人公は死体を再び外へ置くが、横になって目覚めると何故か死体は隣に横たわっていた。
何度外に出しても同じだった。
「死体が歩いているのか?」と戦慄する主人公。
そして、遭難して5日目。食料はとうに尽き、もう夢と現実の区別がつかない位に衰弱した状態だった。
主人公はテントの入口にカメラのレンズを向け、5分おきにシャッターを切る様に設定して寝た。
「これで真実が分かるはずだ…」やがて、彼女の死体がテントに入ってきて主人公に抱きつき…
と、悪夢を見ていた主人公が汗だくで目を覚ました。
霊安室では硬直した死体の腕がベッドから飛び出していた。
一方、手帳をそこまで読んでいた元助手の肩に女の手が…
「うわあっ!」思わず飛び退くと、肩を叩いたのは看護婦だった。
「あの、これ…現像が終わったネガです」
渡された写真を見ていくと、最初の数枚は何もなかったが、
「…何だこれ!?」
元助手が見たのは、主人公が死体を背負ってテントに入って来る光景だった。
極限状態になっていた主人公は寂しさからか「そばにいてくれ」と死体を自ら連れ戻し、何度も唇を貼り付かせながらキスをしていたのだった。
嫌な予感がした元助手は主人公の病室に走るが、ベッドはもぬけの殻。霊安室の死体も消えていた。
消灯後の廊下。目を開け、髪も乱れた女の死体を引き摺りながら虚ろな顔の主人公は歩いていた。
「死体が歩いてくる…」と呟きながら。
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コメントまとめ
プロローグ 墓場でタモリが何か喋っている時にバックの墓石が突然倒れだしてその中の死体が歩き出すという感じでした。 すいません、いいかげんで。
この話見てから「雪山」を見るべきですね(笑)私は先に「雪山」を見てしまったんでネタバレ状態で見てしまいました。
妻じゃないですよね.別れたい恋人ですよね.
ワタシも「雪山」を観てからだったのが残念。話としては良いと思う。
キスしたときに唇がくっついてきたのが怖すぎ。
「雪山」の中に出てきた話に酷似。
リアルで怖い。本当にあった話が元なんですか?
実話では、という話は私も聞いた事があります。私が聞いたのは、昔の軍隊である兵士に起こった出来事とか・・・。まあ、信憑性の無い話ですが、他にも色々な説があるそうですよ。
この話は、自分は今30歳なんですが、子供の時に見た『あなたの知らない世界』で、たしか新倉イワオが話しているのを見て、憶えていました。だから、観てて、『あっ!この話知ってる!』って感じでした。
「雪山」の中にあった話ですね。意外と悪くはないです。ただプロローグはちょっと本編と何か違うような・・・
<プロローグ>
墓場にいるタモリ。
「死体に涙を落とすと死者が蘇る,黒猫が死体を跨ぐと死体が立つなどと言われているようですが,
やっぱり死体が蘇るということには,それなりの理由というものがあるようです。
その大抵はこの世への未練のようです。
そもそも未練もなくこの世を旅立てる人は,
いったいどの位いるのでしょうか?
もしかすると,もうその辺を死体が彷徨いているのかもしれません・・・。」
タモリが喋っている最中にバックの墓石が次々に倒れて,死体がはい出してくる。
死んだ恋人さんが突然歩きだしますから怖いです…「雪山」という話と少し似てますね…
写真家は彼女と別れたいけど、彼女は未練があって、雪山にも慣れないのに無理やりついてくるんです。確か。
真相がわかるラストは、驚いて家で叫んでいました。
写真家も、深層心理では、彼女を愛していたのかな?と思わせるところもよかったのですが。
映画の雪山は人が殺されるから、こわい。
きっと一緒に行きたかったんだね・・・
死体を動かしていたのは主人公だったというオチは、とでもゾッとしました。
面白いです。
パンツ一丁の渡辺さん
ステキです
確かにホラーといえばホラーなんだが、最後は哀しいENDで、ただ怖いだけの話でもなかったな。
未練があったのは女より男のほうだった、という、怖い中にも哀しい話でしたね。暑かった夏の午後に再放送で観ましたが、雪山だったから5日間も死体が原形をとどめ、死臭も発せず成立した話でしょうね。怖いと言えば、元々“年中日焼け”の渡辺裕之さんが、メイクで浅黒いまま血の気なくした顔に目だけギョロで、その顔が死体より怖かった(爆)。
思い出しました。
これです、以前「あけてくれ」以外に都市伝説が原作を探していたんですけれどこの前、都市伝説の本に『雪山の歩く死体』というのがあって見てみると「歩く死体」に内容がそっくりだったんです。
それともうひとつ、別の本でこの物語をモデルにしたのかその本をモデルにしたのかわかりませんがとっても似たストーリーの都市伝説が世にも奇妙な物語にあったんです。
そのタイトルは…
大変申し訳ありませんがまたこの話をするとなるとまた長くなってしまいこれ以上長くなると読む気しなくなる人がいるかも知れないんで、また近くそのことを話そうと思います。
申し訳ございません。
「雪山」とちょっと似てる
なんか夫婦愛を感じる作品でした!
怖いというより私は切なくなりました…
亡くなった妻を埋葬しないといけない!!!そう頭ではわかってはいても、遭難中という過酷な状況、救出されたときには一緒に帰りたい、そういうジレンマみたいなものが作用していたのかも。
大好きな話です。
大筋で、この話とも「雪山」の中で語られる話とも、そっくりな話を子供の頃(70年代中頃)に聞いた事が有ります。ですから、とっても古い話が元ネタなんでしょう。
最後の死体を引きずるシーンはいつ見ても怖い
話の内容はまあまあだが演出がよく出来てると思う
音楽も怖い
プロローグ「死体に涙を落とすと三途の川が溢れて戻って来るとか、また猫がまたぐと死体が立つなどと言いますが、やはり死者が蘇るにはそれなりの理由、例えばこの世への未練恨みを残している場合が多いようです。しかし一体どのくらいの人間が未練も無くあの世へ旅立っていくのでしょうか。案外とその辺にも死体がうろついているのではないかと思う今日この頃です。」(お墓の近くで話していたのですが、この時すでに墓場から死者が出て来ては沢山うろついてました(^^;)
これすごく怖かった覚えが。
最後パンツ一丁の男が、死んだ女を引きずっていくシーンとか強烈…
怖すぎ。その一言に尽きます。
凍死した女性は、眠って亡くなった筈なのに??
主人公が死女性を揺すった反動で、死体の目が開いたー(怖)
目を開けて、ずっと主人公を見つめる死女性(怖)
死体と夜の雪山でビバーク(怖)
そして、死体が主人公から離れない(怖)
シンプルだけどストレートな怖さでした。
死体の唇にキスして凍ってはりついた自分の唇をそっ〜と離すシーンがエッロくて興奮したwww
最高の結末だ。
まあそんな結末だろうな。
夢遊病…正式名称は睡眠時遊行症と言うそうです。この物語の主人公も夢遊病の様ですが、奥さんの事を真剣に愛していたのでしょう。雪山に埋葬はしたが、寝ている時に掘り起こして連れて来るの繰り返し。人としての常識が有る。だから埋葬した。でも、主人公にしてみれば大切な奥さんです。亡くなったとしても其れでも側に置いておきたい…主人公にはそう言った思いが有ったのではないでしょうか…何か異常な気がしますね。愛情も行き過ぎると、愛情では無くなりますから