世にも奇妙な物語データベース

検索結果に戻る

石田部長代理の災難

放送回 1991.3.7
キャスト 伊東四朗
脚本・原作 小林竜雄

部長の長期不在により代理に指名され張り切る石田。
だが、その途端に部内で窃盗が頻発するようになる。
互いに疑心暗鬼に陥る所属メンバー。

ぎすぎすした雰囲気を和らげるために
石田は一同を飲みに誘う。
「今日は私のおごりだ、気兼ねなくやりたまえ」

勘定の段になって持ち合わせが不足していると知る石田。
現金払いしか受け付けない店だった。
大見得を切った手前、部下に借りることも出来ず
立ち往生する石田に、部屋担当の仲居が財布を差し出す。
石田は、一目見て部下のものとわかるが、
不足分をそこから抜き出して支払いを済ます。

翌朝。
石田は昨夜抜き出した分を補填した財布を
気付かれぬように戻そうとするがうまくいかない。
そこに、再び窃盗が起こったという報告が入る。
たまりかねて持ち物検査を提案する部下達。
石田は言を左右に逃げようとするが、
部下に押し切られる。

一人ずつ、机の中とポケットの中のものを
本人以外が取り出していく一同。
普段であれば注意されるような私物が次々に出てくるが
財布のことで頭が一杯で注意するどころではない。
自分の番が近付いて来た石田は、
とっさに部長専用の書類箱に財布を隠す。
結局犯人は見つからなかった。
安堵して、出した諸々の品をしまおうとする石田。
その弾みで書類箱が落ちる。
床に散乱する書類と、転がりだした財布。
白い目を向ける部下達。
言葉を失って立ちすくむ石田。
なんともいえない形相のアップになり、終わる。

コメントまとめ

イヤな緊迫感に襲われます。オチも明快かつ不快になるので良作だと思います。

財布を無断で借りたっていいじゃないか。ありがとう、補充しといたよって。大体無断にとらわれ過ぎ。落としたのも悪い。石田もチェックのとき借りればいいじゃん。 ほんと、ツッコミが多い。

何もよにきょみょで取り上げなくてもいいような気がする。何処が奇妙なんだろう?

で、窃盗は結局誰が犯人?

身近にありそうでちょっとイヤな話。
やっぱり見栄を張るのは良くないですよね・・・

身近に起こりうる不条理を描いた作品と
してはかなり秀逸です。
悪い時期に悪いタイミングが重なる事は
多いものですが、本作ではタイミングが
絶妙過ぎて、もはや笑うしかない辺りが
実に黒いです。

良かれと思って飲みに誘ってお金が足りず、部下の財布を盗んで足りない分を支払って翌朝、バレるとは・・・石田が最初から足りないお金を足せば部下の財布を盗んで支払わずに済んだのに・・・大人げないし、みっともない!

何で顔が分かるの?

タイミングが悪く偶然にも悪運に悪運が重なるのは奇妙だとは思うが、大体石田部長代理がグズグズしていたんだから自業自得なんだよ!「世にも」の物語の一つにするには、お門違いだと思います。そういうグズグズした男って嫌い!一言部下に「勘定払う時自分の財布の金じゃ足りなかったから、その分を、お前が落とした財布の中から借りといたよ。」って言えば済む事じゃないか!

この部長代理の収入そんなに良かったんだろうか?たださえ不景気なのに よく数人の部下社員に「私のおごりだ」と言ったもんだ。

最後の部長の顔笑いました。

よーく自分のポケットマネー確認しとけばこういう事態ならずにすんだのに。あんまり見栄張ったらダメだよ。数人分おごるには、それなり金かかるんだから。

エピローグ

「失敗のないように用心深く生きてきたのにねえ。
些細な出来事というのは、たいがい取り返しのつかない事態を呼ぶものです。皆様方もお気を付けください。」

(タモリ、落ちている財布を拾う)

「ちょっと、勘違いしないで下さいよ。私、今これを交番に届けようとしてるんですからね。」

だから一瞬って恐ろしいんだ。
一瞬ほど恐ろしい物はない。
その一瞬によって事が大きく左右するし一瞬前にも戻れない。

財布が落ちた時はこっちまで心臓が止まりそうになった。
ラストの気まずさがいいね。
ただ部長代理も見栄張って飲みに行こうなんて言うもんじゃないよ

財布一つ落ちた一瞬によって、それまでに積み上げてきたことが水の泡となった。

石田部長代理もバカだよ!

俺の体験
出勤時に誰かが忘れたカードを見つけた
朝は忙しかったので帰りに交番に届けた
何か知らんが疑われてるような顔つき
放っておけば良かったと後悔したわ

その時は不愉快な思いをしただけだったが
仮にもし途中で何事かあって
ポケットから他人のカードが出てきたら犯罪者だもんな・・
俺の教訓、触らぬ神に祟りなし

今井雅之さんが出てましたね!

窃盗騒ぎで疑心暗鬼に陥る…職場で窃盗騒ぎと言うのはよく有る事です。世の中には色々な人が居ますから、善人ばかりとは限らないのです。証拠が有る訳では無いが、犯人は職場の誰かって事が分かっていると、疑心暗鬼に陥るのも仕方ない事かも知れません。身に覚えが無いなら、疑われたとしても堂々としていれば良いのです。変にこそこそすると私が犯人ですと言っている様な物ですから

最後のシーンのあと、みんなを連れて飲み屋のママさんのところに行って「まだ帰しませんよと言ってこの財布、私のポケットに入れましたよね??」と聞くしかないのか?しかし、ママさんが覚えていたとしても「それじゃあなんですぐに返してくれなかったんですか?」などと問い詰められて疑いは晴れないだろうな。貼り紙するのを反対してたり、(騒ぎを大きくしたくない理由なのだけど)元々犯人探しに乗り気ではなかったという前置きもあるし。

検索結果に戻る

広告スペース