世にも奇妙な物語データベース

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運命の赤い糸

放送回 1991.2.21
キャスト 中村繁之/長山洋子/高橋由美子
脚本・原作 関澄一輝

主人公タカシは会社員。昨夜彼女と飲み過ぎたらしく、朝、妹のユキコに無理矢理起こされる。
すると、小指に赤い糸が巻きついていた。
ハサミや包丁で切ろうとするが切れず、ユキコに見せてみたが、どうやら見えないらしく飲み過ぎのせいだと言われる。
そのまま朝食をとる兄妹だが、タカシの糸はまだ消えない。ユキコに糸の色を聞かれてタカシが赤と答えると「運命の赤い糸かぁ…やっぱりカエちゃん(彼女の名前)と繋がってんのかな?」と言いだした。

会社に向かうと、道行く人の小指と言う小指から赤い糸が伸びていた。中にはホース並みに太い糸をぶら下げている人も。
タカシの赤い糸は前に伸びている。それを辿るように会社に向かっていたが、気付くと隣の女性と並行していた。その女性・ルミも赤い糸が見え、辿っていたらしい。やがて二人の赤い糸は左右に分かれ、二人はそのまま互いに名を名乗って別れた。

社内でも赤い糸は錯綜し、中には4本もの赤い糸を結び付けている女性社員がいたり、男性社員同士(片方が眼鏡のオカマちゃんっぽい社員)で繋がっているのが見えたりしていた。
タカシの糸を辿るとカエの机まで延びていた。が、カエの小指の糸はタカシ以外に隣の男性社員の小指にも…。(チャララーの効果音)

橋の下で傷心のタカシ。そんな時、大きな赤い毛玉を持った老人と出会う。どうやら自分の赤い糸を巻き取って作った毛玉らしく、それを編んでマフラーにして首に巻いていた。赤い糸の見えるタカシのそばに寄ろうとして、重い毛玉をうっかり転がしてしまう。それを足で止めて拾ったのはルミだった。
老人曰く、やはりこれは運命の赤い糸で、彼は運命の相手を探し糸を辿って5年10年20年と巻き続けたが、未だに運命の相手には会えていないらしい。
「ここまで来たがもう駄目だ。気力体力尽き果てた」と諦める様に笑った。
「だったら放り出して他の相手探せばいいじゃないですか」とタカシが意見すると、
「馬鹿言いなさい! 運命には逆らえんもんだよ。行けよ! 行って相手を見つけろ。君達の糸はまだ赤い!」
二人の糸の色を見つめながら、老人は諭すように言った。
タカシとルミは再び糸の分かれ道で別れるが、二人にはまた会える予感がしていた。

夜道、糸を辿りながら老人との昼間のやり取りを思い出していたタカシ。
レストランの脇を通り過ぎようとすると、ユキコが窓を叩いているのが見えた。隣のボーイフレンドと思わしき青年がタカシに会釈をしようとしたのか立ち上がろうとして、そのままウェイトレスの運んできた飲み物を引っ繰り返してしまった。呆れるタカシ。
店内、自分の赤い糸と向かいの席に座るユキコとボーイフレンドの既に繋がっている糸とを見比べるタカシ。ふと窓を見ると、外には糸を辿っているルミの姿が。すぐに窓を叩いて彼女も店の中に呼んだ。
互いに自己紹介し合う4人。
「この人、新しい先っぽの人?」小指を立ててタカシに訊くユキコ。
「はぁ?」怪訝な顔のタカシを放っておき、ユキコは「お兄ちゃん好きですか?」と笑顔でルミに訊ねた。
「会ったばっかりだけど…うん、好きなんだと思う。ドキッとしたもん、さっき」少し照れたように笑いながら答えるルミ。
「お兄ちゃんの意見は訊くまでもない。目つき違うもんねー」「バーカタレ」

二人の気持ちを理解したユキコは、「じゃあ簡単じゃない。糸をちょん切って繋げればいいのよ」とアドバイスをした。
「そう言うのはね反則なんだよ」
「やってみたわけ?」「やってみたよ何度も」タカシは反論するが、
「一人でやるからよ。運命なんてね、二人で力を合わせれば…」と逆にユキコに諭された。

店を出て橋の上に佇むタカシとルミ。
ユキコがいつの間にか大人になっていた…とタカシが感心する一方、「運命を待ち、流され、逆らわず、誰かが作った大きな仕掛けに身を任せ」「やがて無涯に朽ち果てるか…やなこった」ルミもタカシも、昼間の老人の事を思い出し、このまま糸を手繰り続けるべきかを考えていた。
「反則…する?」
先に言いだしたのはルミだった。

「これが僕達の第一歩だ、よし」と自身の糸を両手で握るタカシ。糸は光り出し、脳内にユキコの声が蘇る。
「一人でやるからよ。運命なんてね、二人で力を合わせれば…」
「そっか…」
気付いたタカシは、同じく自身の糸を握っていたルミの手に自分の手を重ねて糸を左右に引くと、糸はやすやすと引き千切れた。更に輝きを増す糸。
驚きながらも、微笑んだルミが同じ様にタカシの糸を二人で引き千切り、互いの小指の糸を近付けると、絡み合った糸は伸び、ハートの形になって一本の糸へと繋がった。微笑み合う二人を祝福するかの様に、繋がった糸は輝きを増していった…。

コメントまとめ

なぜか可愛くて好きでした、この話。 いろんな糸があるんですよね。

長山洋子ってこんなに可愛かったんですね。

青春ですねぇ。

青春だな〜。

糸っていうか蛇腹ホースみたいなのまであったのを
よく覚えていますw

最後の赤い糸を互いに結ぶシーンで流れていた幻想的な音楽の名前、わかる方がいれば教えてください。全体的に普通でしたけども、あのシーンがよかったので星3つ!

赤い糸はロマンがあっていい.

最後のシーンが幻想的で印象に残ってます。
最後の場面で流れていた幻想的な
音楽のタイトルは
エンヤの「To go Beyond」という曲です。

これ放映された当時は、同じフジテレビで東京ラブストリーやってましたね。あの当時は私はかなりませてました。小6で結婚相手(一応は)になる予定の彼女がいました。
彼女の存在そのものが私にとって運命の赤い糸でした。高校の時にお互いに考え方が違うのが理由でその彼女と別れました。現在その彼女は一体どこでどうしてるかわかりませんが・・・・・・。

ところでこの話があってから20年以上たって現在未だに私は独身です。あの時がモテ期だったんだと実感しました。なんかせつなくなりました。

すみません言い忘れたことがあったんで連続投稿になりますが、この回の一番最初のシーンで流れた歌のタイトルは何ですか?気になります。

懐かしい〜。
好きなお話でした(*´ェ`*)
中村繁幸だったんですね、そこはすっかり忘れてましたww

ありがとうございました
早速、チェックしてみます。

一番最初のシーンで流れる歌は
久石譲さんのアルバム「PRETENDER」に収録されている「MEET ME TONIGHT」ですね。

久石譲さんのボーカルです。

昔の恋愛ものって感じ。まあまあかな

懐かしい~。エキストラで会社に来た主人公に挨拶する社員やったんですよね~。
赤い糸がたくさんですごかった。

或先生は、目に見えない物が人を突き動かすと言っていました。最初其れを聞いた時には意味が分からなかったのですが、今なら分かる気がします。運命の赤い糸…本来は見える物では有りませんが、自分の小指と、他の誰かの小指が、目には見えないけど、赤い糸で繋がっていて、其の誰かが運命の人だと決まっているとしたら。運命の人が誰なのかは分かりませんが、其の人の為に何かしたいって思う…そう考えると、目に見えない物が人を突き動かすと言うのは当たっている様に思えますね。先生は全然別の事を言っていたかも知れませんが

赤い糸で繋がってると言うのはよく聞く話。じゃあ誰が何の為に赤い糸で繋げたの??その赤い糸は本来見えないんだよ。繋げる必要が有るの?

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