世にも奇妙な物語データベース

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未来ドロボウ

放送回 2014年 秋の特別編
キャスト 吉田鋼太郎、神木隆之介
脚本・原作 藤子・F・不二雄「未来ドロボウ」

ある屋敷の寝室で、ベッドに横たわっていた老人が、給仕と『とある計画』を進めていた。

一方、とある大学に通う青年は彼女にふられたショックで、その晩にどこかの橋の縁に立って身投げしようとしていた。
そこに、冒頭の老人が現れて彼の自殺を制止すると、自分の家へ連れ込んでしまう。
「裕福」という言葉だけでは収まらないほどの財力を持つ大富豪の老人は、自分の遺産を相続する人物がおらず、なんの接点もないはずの見ず知らずの青年をその候補に選んだと言うのだ。
「財産と未来。どちらを選ぶ?」
突然の二択を迫られる青年。
先程は自暴自棄になって死のうとしていたが、それだけの金さえあれば人生をやり直せると、その突拍子もない提案に目が眩み……


翌日、青年は失恋した直後とは思えないほど元気溌剌とし、友人とフットサルで遊んだり、別れで気まずくなっていた彼女にもフォローの言葉をかけたりと、急にポジティブな性格に変わっていた。
すると、そこに切羽詰まった様子で老人が怒鳴り散らしてきた。
「返せ!それは僕の身体だ!」
そう、実は老人から迫られた選択の真意は、自分の肉体でこれから経験するであろう「未来」を失う代わりに、老人自身の肉体になって彼の「財産」を与えられることだったのだ。
それに気づかなかった青年は騙されて契約書にサインしてしまい、怪しい機械でお互いの人格を取り替えられていた。 
必死に元の身体に戻してくれと訴え、彼女の前で自分であることを主張するも、老人の部下たちに連行されてしまう。


ある日、(青年の身体の)老人は、廊下から就職活動の面接中の声が耳に入り、その様子を覗いていた。
しかし、気弱な相手に対してヘラヘラ笑っていた不謹慎な面接官の姿を見ると憤慨、突然面接中に割り込んで若者の熱意を侮辱するなと非難し、逆に面接していた者たちにももっと積極的に主張しろと一喝する。
無礼極まりない行為だったが、その勇敢な姿が良識的な面接官の目に止まり、その会社への内定を獲得してしまう。


よりを戻した彼女を高級レストランのディナーに誘ったり、就職を祝福する温かい両親に囲まれていた「青年」は喜ぶが、笑顔の裏でどこか心の陰りを見せ……

一方、肉体を奪われた「老人」は夜の町を放浪していた。
ぶつかったヤンキーたちに因縁を付けられるが、やけになっている彼の言動にチンピラたちも逆に気味が悪くなって退散していく。
そして咳き込むと、掌には赤い血。
もはや彼の心は、「絶望」という言葉に染まっていた。

老人に肉体を奪われた青年は、再びどこかの橋で投身自殺を目論むが、そこに「もう一人の自分」が現れた。
「もう一人の自分」は語る。
ここ数日、自分が見てきたことや感じてきたことはどれも新鮮で、老化した身体では味わえない至福の時だった。
友と汗を流したり、恋愛をしてみたり、今一度「青春」というものを体験できた。
それに対して「老人」は応える。
今の自分の身体では時間が長く感じ、何をしても何も感じない。ただの悲壮感と孤独感が過ぎていくだけ。
何よりも、死ぬのが怖い。

すると、「青年」が「老人」に問い詰める。

「なら、もう一度だけ問おう!財産と未来!どちらを選ぶ?」

翌日、青年は必死に疾走し、彼女を見つけるや否や力の限り抱き締める。
一度は自殺して捨てようとした自分を取り巻く環境全てが、他の誰にも奪われたくはない、「欠け換えのないもの」だと自覚したのだ。

そして、その頃。
いよいよ死期が迫った老人は、給仕と最期の対話をしていた。
部下は涙を浮かべ、あなたはまだ死ぬべきではないとメモを読み上げる。
「月面に行きたい」、「友とパーティーを開きたい」、「恋愛がしたい」。
次々と主が生前にやり残していた終活リストを音読する。
だが、その横で老人は青年の身体を借りて「青春」を謳歌したことに満足し、その生涯に幕を下ろした。

コメントまとめ

主演 吉田鋼太郎、神木隆之介

藤子・F・不二雄先生の原作作品ということで、期待していました。
うーん、世にも奇妙でよくあるどんでん返しはなかったですが、スッキリとしていて感動的な話だと思いました。
演出次第では、驚きのあるオチになったかもしれませんが……。

同じく藤子・F・不二雄先生の原作なら、
『ある日……』や『ノスタル爺』が奇妙で好きです。どちらもオチに驚かされました。
ノスタル爺の最後のコマを丁寧に描写してほしい……!(笑)

もう先に出てるけど、F先生の作品だったら「気楽に殺ろうよ」なんかは本当に世にも向きだと思うんだが・・・。

今風の「未来ドロボウ」だな。しかし、内定は自分で取った方が原作に近くてもっと自然だったと思う

若い時だと絶対財産の方がいいと思うもんだけど歳取ってくる若さってのがどんだけ大事かよく解る
連休に入り、金があって時間もあるのに何もやる気になれない事がこんなに辛いとはなぁ・・・

藤子・F・不二雄の短編は映像化すると陳腐になりそうなのが多い
特に社会不安を煽ってるものは演出が酷いと見るに耐えないだろう
「未来ドロボウ」は良いチョイスだったと思う
あとは「殺され屋」みたいな割とどうでも良い話が世にもに向いてるだろう

今回の最高の出来はこれでしょう。配役もいい。手塚作品やF作品は、短編に名作多いから、今後、積極的な映像化を希望したい。

プロローグ
タモリ「20世紀の名優チャップリンはいいました。人生にとって必要なものは勇気と想像力、そして少しのお金だと。」
タモリの背後にはチャップリンのシルエットがおり、タモリが振り向くと驚く。
タモリ「21世紀に生きるあなたにとって人生に必要なものは何ですか?」

若いのに年寄りに見えて、年寄りなのに若者に見えた。 二人の演技、とても素晴らしかった。 内容も最高!

この話を若者に見せてほしい
価値観変わって毎日大切に生きようと決心するはず

体が入れ替わる話なんてのは、もうものすごく古いんだよ、だけど
大原櫻子はよかったな、水球ヤンキースが終わったばかりで全然違う感じで

原作では主人公が戻ったことの喜びで走るシーンで終わりだけどそれの方が好き。
ちょっと最後は引っ張りすぎた感もあるけど良い作品

どこぞのおばあちゃんにも見習ってほしいくらいの好々爺だったな

「未来ドロボウ、ドラえもんの作者が作った話なのか。どおりでハッピーエンドなんだ」というツイート見かけるけど、藤子先生のSF短編はバッドエンドや深みを持った作品が多いよ。まさに「世にも」向きだと思う。
子供向けにハッピーエンドばかり描いてた作者だと思われてるのかな

08'秋の特別編「ボディレンタル」の男性版といったところでしょうが、内容は濃いものになっていましたね。感動しました。

最後の、神木隆之介が走ってるあたりで
こいつヘマやらかしてあっさり死んじゃうんじゃないか
と思っていた。

藤子・F・不二雄の短編は救いも何もないモヤモヤした終わりの話も多いから世にも向きだと思う。
ようやく映像化できたんだな

藤子不二雄原作だからさすが!手塚治虫も世にも向けの短編がたくさんあるから採用してほしいな

何のひねりもないシンプルなストーリーでちょっとガッカリ。だけど、強いて今回のNo.1を決めるのならこれかな、、

てかこれがラストがよかったよねぇ?どう考えても。
ファナモは別にいつでもいいよ。

これドラえもんの作者か!よくできてるなぁと思ったらw
こういう話に神木君は合うね、役者ノリノリでワロス

いい話だった。

若さの素晴らしさや大切は、自分が歳をとってから気が付くもの。この少年はそれに早く気付けて良かった。若い視聴者の生き方のヒントになれば何より。

ありがちな話が特にひねりもなく終わったって感じであまり面白いと思わなかったから高評価に驚いた
でも原作が描かれた頃は斬新だったのかな

手塚治虫の「いけにえ」「空気の底」あたりを映像化してほしいな。

藤子ファンですけど、この映像化はとても最悪でした。
どこがどう悪いかはあえて書きませんが(原作を読めば私と同じ感想を抱くと思います)本当に反吐が出るような完成度でした

原作読んだけど良い感じにドラマ化されてると思う
ツイッターログで見た藤子ファンからもおおむね高評価だったぞ

神木くんのおじいちゃん演技と吉田さんの若者演技が良かったです
世にもで一番好きな作品

私は老人と若者の中間の年齢になったけど、私が老人だったら、たとえ高校時代や短大生時代やその後の短き会社員時代とその直後のその年の正月までのような理不尽な思いをして精神的不幸になった若者とも体が入れかわりたいと思うだろう。
私が精神的不幸になってからでも若ければ今より可能性が有るから若い時に戻ってやり直したいと思うように。
だが私以外の人が老人でも、そんな精神的不幸を抱えた若者でも若いというだけで入れかわりたいと思うだろうか。
まあこの物語は体が入れかわるだけで心や思い出までは入れかわらないけど、理不尽で間違った評価だろうと、その過去による評価をされた若者として生きることになるけど。

土曜日 再放送

原作好きだけど、これはすごくよかったと思うけどねぇ私は。手塚作品もやってほしい。

世の中金って奴もいるけど少なからず未来は大事にしてこうとこの作品で思った。

この話、すごく良かった。

考えさせられる作品

「財産と未来どちらを選ぶ?」って聞かれたら、そりゃ未来だろ!

作品は良かった。
最初、裕福な老人を取り囲んだ風景はモノクロだったが、息を引き取ったときには鮮やかな映像に移り替わったのがイイ。
神木さんは、過去に映画ドラえもんで声の出演してたので
藤子・F・不二雄作品には二回出演したことになる。

ところで、この作品の他に、ダブル主人公の回ってあったのかな?

賭け事とかカジノでスポーツ選手の若者が自分で今まで培ってきた物を棒に振るったり、過去の事だが自らを酒鬼薔薇聖斗と名乗った少年が殺人を犯すなど、未来が有る筈の若者が自分で自分の人生を棒に振るったのは自業自得の結果だし、宮崎議員も高学歴で結構ハンサムで一見真面目そうな男なのにバカだなあと思うが、私は今やもう若くないとは言え、何の犯罪も犯してないしバカで気弱故に寧ろ損や後悔ばかりしてきたってのに私に未来なんて有るのかしらと思います。

私も老人と若者の間の中途半端な年齢だが、いずれにしても今の私のまま生きていくなら若者になって未来を切り拓いていくか、この物語のような金持ちの老人になって好き放題に財産を使い果たしてから死ぬかしたい。

藤子・F・不二雄の作品なら「あのバカは荒野を目指す」とかどうだろう
世にもっぽい気もする

↓同感です。
見るからに知的で頭が良さそうで機械モノに強い理系男子って感じ。
または名探偵コナンの新一みたいなタイプだと思う。
時代問わずの典型的な美男で流行に振り回されてないって感じだからイケメンって言うより美男と言うのが合っている。

来世はダンディーなちょい悪オヤジにしてくださーい→
それで、吉田こうたろうと入れ替わった?

あのバカは~を知ってる人がいて嬉しい!
最後のセリフに感動するんだよねー

せめて、大学受験生だろ。高校受験生を演じる人が見つからなかったとしても。

母曰く一生生活してくに必要最低限の財産はあって、私はこの物語の「青年」と「老人」のちょうど中間の年齢だから余命幾ばくもないわけじゃないが、既に若くもないし学費もないから医者や薬剤師になって病院や薬局で働く理系の道は絶たれたことを知ったし、これからいー男と付き合って結婚できる望みもないし、いー男と知り合う機会もないし、ピンサロで働いて稼げる年齢も過ぎている。
だが大学行かなくて一人でも英語と日本語と漢字なら覚えられるし絵を描く練習もできるから英語の先生と漫画家になる望みならあるし、手荒れが激しく皮膚が敏感だから飲食店でのバイトはもうこりごりだし、資格を取ってする仕事の方がただのバイトより収入もいいだろうし。
医者か薬剤師になる件と男に関する件は残念だが、理系の勉強をする気がなくなって、方針が定まって良かったし、いつどういう死に方をするかわからないが、死ぬまで神木君などの好きな男の子が出るDVDを観たり好きな音楽を聴くぐらいはできると思う。
つまり私は今「財産」と「未来」に関しても、この物語の「青年」と「若者」のちょうど中間だ。

「F先生はバッドエンドの作品が多い」みたいなしたり顔コメントが多い事・・・
そういう作品も描ける、ってだけでF先生の本領は人間賛歌だから。

好人物が一回愚痴をこぼしたたぐらいで「あれが奴の本性だ」なんて言い出す人と同じぐらい底が浅いよ。

財産と未来…どちらも取るって選択肢は無いよな…そうなんだよね。財産が有っても其れを使えなきゃ意味が無い訳で…若ければ若い程失敗しても遣り直せるし

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