放送回 | 1991.1.24 |
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キャスト | 永島敏行 |
脚本・原作 | 吉田秋生「ざしきわらし」 |
仕事人間の主人公。妻と息子を引き連れて久しぶりに実家に帰省する際でも、 運転しながら仕事の話で何度も携帯に出てしまい妻にたしなめられる。が、「仕方ないだろ」と悪びれる様子は無い。 実家に戻り、縁側に座った彼の頭上を手作りのプロペラ飛行機が掠めた。
それを見た主人公は、幼い頃の事を思い出す。 なかなか他の子達となじめずいつも弟とばかり遊んでいた彼は、その日手作りのプロペラ飛行機を山の中で見失ってしまった。
弟と一緒に飛行機を探索していた彼は、和服姿の奇妙な少年と出会う。
妙に山に詳しいその少年は、二人が無くした飛行機をいとも簡単に見つけてくれた。
日が暮れた頃、心配した母親が彼等を迎えに来る。 無くした飛行機をあの少年が見つけてくれたのだ、と指さすが、母親にはその少年が見えないと言う。
翌日もその少年と遊ぶ主人公。馴染めなかった地元の子供達とも仲良くなれ、家に連れてくるまでになる。 母親は皆にぜんざいを振る舞ってくれたが、和服の少年の分だけ足りない。母親に足りないと言うが、何を言ってるのと取り合ってもらえない。 謝る主人公に少年は慣れてるからいいよと言い張り、もう帰ると言い出した。「明日も遊ぼう」と約束する主人公。
去っていく少年の背中を見つめ、ひょっとしてあの少年は子供にしか見えないのでは?と考える主人公。
祖母に話すとそれはざしきわらしだと語った。家の守り神になってくれるいいお化けだと。 その話を聞いた後、主人公は熱を出して寝込んでしまい、少年との約束を破ってしまう。 熱の引いた朝、枕元には葉に乗せたまんじゅうが置いてあった。 それ以来しばらく少年と会えない日が続き、怒っているのだろうかと主人公が考えた時、ふいに目の前に少年が姿を現わす。
「約束破ってごめん」
「うん」
「友達だよね」
「ああ。ずっと友達さ」
「また会える?」
…返事はなかった。 主人公が現実に引き戻された時、息子が友達を引き連れて帰ってくる。
「子供はすぐ仲良くなれていいわね」と微笑む妻。
「ぜんざい作ったから食べなさい」 縁側に座る息子達に妻がぜんざいを持って来る。
「あれ?1個足りないよ」と息子。
「人数分あるはずよ」と不思議がる妻。
その会話を聞いた主人公の頬が笑んだ。 彼にも見えなかったが、きっと息子のそばにあの少年がいるに違いない。
「ごめんごめん。今もってくるから」 立ち上がって台所へと向かうと、彼はぜんざいをもう1つ持ってくる。 「はい。お待ちどうさま」 息子の横にぜんざいを置くと、彼は誰も居ない縁側に向かって優しく話し掛けた。
「良く来たね」 携帯が鳴る。主人公は、「報告は帰ってから聞くよ」と電話を切った。
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コメントまとめ
懐かしい! 子供の頃観て、とても感動した記憶があります。 自分も座敷童に会えないかと思ったものです。
吉田秋生の『きつねのよめいり』とゆう作品集に同名の漫画が収録されてました。(漫画ではおしるこじゃなくてすいかでした) もう後戻りできない時を重ねた大人の、もう会う事の無い懐かしい友達へ向けた暖かく優しい物語です。
これいい話でした。 書き込みが少なくて寂しいのですが、個人的には、『時の女神』などの作品と並ぶくらいの感動作だと思います。私もざしきわらしに会いたいと思いましたよ。
『ざしきわらし』題名を見るとホラー系かなぁと思いましたが、 実際見てみたらどちらかと言うと感動系?かな?と思いました。 でもこれはこれで良い話かと思います。
ええ話じゃ・・・。
これもっと評価されていい作品だと思う。 最後めちゃめちゃ感動した。
これ吉田秋生の漫画に出てきた
これは本当に良いお話だった
1度観ただけなのにはっきりと覚えてます
もっと評価されてもいいんじゃないかと
私も思います。
当時小学生でしたが、今でも印象に残っている感動作です。
あらすじを見て、思い出し泣きしてしまいました。
昨晩の深夜、関西テレビで再放送していました。ビデオに撮っておいたので今日見ました。17年前に一度見ましたがやっぱりいい話でしたわ。年とるとよけいにね…
吉田秋生の漫画であったような・・・
音楽も最高だよね
ずいぶん昔に見ましたが、本当に良いお話でしたよ。あの和服の男の子は、子供の純粋な心でなければ見えないのでしょうね。お父さんが、「おしるこ」を誰もいない場所に置き、「よく来たね。」と語りかけるシーンが印象深かったです。お父さん役の永島敏行さんの演技も良かったです。
僕は恵子さんとほとんど同じです。だけど純粋な心じゃなくて気持ちと書きなさい。座敷わらしはとてもやさしい妖怪だとされています
なんかみたことある記憶があります。山の田舎の話しだったような・・・?主人公が子供の頃座敷わらしに逢いまた自分の息子がその同一人物の座敷わらしに逢うって奴でしょ?時期番組の木曜の怪談(怪奇倶楽部)の座敷わらしの方が記憶に新しい
何年も続いている世にも奇妙な物語のなかで、
一番好きで、印象に残っている物語です。
最近の物語は、気分が悪く終わるものが多く、残念です。
文章でしか見なかったけど、心があったかくなるお話ですね♪ 感動しました(^^)/
人生でもっとも感動したストーリーでした。いまでも最初から最後まで強烈に印象に残っています。もう一回みたい。
小学生の頃 見た覚えがありす 座敷わらしの男の子と遊んだ 主人公の子供たち 父親である主人公も子供の頃に かつて遊んだ座敷わらしの男の子が今度はその息子や甥や姪と遊ぶという物語だったような… たぶん座敷わらしは天才バカボンと同じガラの着物を着ていたような気がします
この作品は、音楽も内容を引き立たせていていいですね!
良いなこの話
サンリオから出ていた「ニューファンタジーコミック」という本に吉田秋生さんの「ざしきわらし」というタイトルのマンガが掲載されていました。
この話を観たとき、「なんか似てる」と思ったら吉田秋生さんが原作、脚本だったのですね。
世にも初期の隠れた名作
ノストラジックに溢れた感動作
最後主人公の大人が空いてる所へ微笑みかけるのを覚えてます。後、車の中でしてたゲーム機が羨ましかった。
要再放送頼む‼
山奥に住む座敷童
エピローグ。撮影所らしき場所で、主人公が飛ばしたプロペラ飛行機を拾い上げるタモリ。
タモリの目前では、4人の子どもたちが「かごめかごめ」の遊びに興じていた。
タモリ「人間、楽しい思い出だけを記憶に残して生きていければ、幸せなのかもしれませんねぇ。
嫌なことは早めに忘れて……。ビールで膨らんだ下っ腹とかねぇ。」
子どもたち「……うしろの正面だあれ?」「ナオユキ!」「はずれー!」
撮影所の急な階段を一斉に登り始めた子どもたちを、
タモリが指をさしながら数え始めた。すると……。
タモリ「ひい、ふう、みい、よう……ん?あれ?」
4人いたはずの子どもたちは、いつの間にか5人になっていたのだった。
いいなこの話。世にもで一番好きだ
とてもいい話だった。まんが日本昔ばなしのような温かい気持ちになれる
楽しかった…
永島敏行演じる主人公が自分の幼少期の出来事を踏まえて、今の自分には見えないものの縁側にいる筈のざしきわらしの分まで御汁粉を用意してあげるラストが実に微笑ましかった。
ホントいい話だよね
名作だと思う
この話は好きじゃな。子供とは本来純粋なものじゃから見えたのじゃな。歳を取る毎に純粋さが無くなるのじゃからそりゃ大人には見えんわい。
オイラこの話大好きだよ。話の舞台がオイラが子供の頃に住んでいた場所に似てるんだ。オイラが住んでいた所は思い出と一緒にダムの底に沈んだんだけど、どんな所だったかは今でも未だ覚えてる。座敷わらしが居ても不思議じゃなかった。何か不思議な力が有るんだろうね。大人も子供も毎日楽しそうにしていたし