世にも奇妙な物語データベース

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水を預かる

放送回 2013年 秋の特別編
キャスト 香取慎吾/夏帆
脚本・原作 淺川継太

主人公は(自称)とある小劇団のシナリオ作家。
妄想癖を持ち、自分の創作途中で自問自答の独り言を呟く変人で、「世界が砂漠化していく」という終末を描いた作品を構想していた。

しかし、遅筆が祟って締め切りを三日も超過し、兼任していたアルバイトも辞め、さらには光熱費の滞納で電気も止められていた。
兎に角、今日中に原稿を完成させなければならないが、毎度の如く妄想で思考が脱線して筆が走らない。


そんなとき、突然来客がドアを叩いていた。
表に出て迎えると、そこにいたのは彼の理想のプロポーションを持った女子大生(主人公談)。隣の部屋に住んでる隣人だという。


主人公がその美貌に見とれてると、女性は「水を預かって欲しい」と言ってきて……

親切に女性から預かったペットボトル(6本×2箱の計12本)を部屋に持ち込んだ主人公は、我に返って話の異常さに気づく。


なんで自分なんかに預けるんだ?
この「水」は何か特殊な液体なのか?
水を他人に預ける動機は?期限は?
いや、そもそも……
あんな綺麗な女の人、隣に住んでたか?

「水」を凝視し、その存在に疑心暗鬼に陥る主人公。
でも、気がつけばあの女性とイチャラブになる妄想に堕落し、結局思考がフリーズ。
埒が明かないので創作作業に戻るが、やっぱり気になる。

もしかして彼女はキャンプか何かのレジャーで水を確保する必要があり、
なおかつ彼女の暴力的な愛人にキャンプのことを悟られないように隠したかったのではないか?

そんな突拍子もない憶測をした主人公は、ちょっとした精神病を患っていた。

(回想)
バイト時代の昼食時。
トラックの席で主人公と並んで弁当を食す先輩が愚痴を溢す。
皆、俺のことを罵って「ハンサム」「ハンサム」なんて冷やかしをしてくる。正直、俺はそう言われるのは嫌なんだ。
すると、突然その先輩の顔が老けたようにたるみ、動揺した主人公はなにもなかったかのように食事を続ける。


そう、彼が抱えてる病は「幻視」。
精神が不安定になると幻覚を見てしまうのだ。
もしや、この「水」も「幻視」に関わる非現実の物体なのか?
そう思いペットボトルを手に取ると、「これは水ではありません」という物騒な注意書き。
さらに自分の指先があの先輩の顔になるという幻覚が立て続けに発生して戦慄する。

また正気に戻ってペットボトルを箱に戻そうとすると、箱の底に「スイ(水?)」の文字。
もうひとつの箱の底を覗くと、「スイス」と書かれていた。

なんだ、「スイ」ってのは「スイス」の「スイ」か。
って、そもそも「スイス」って何だよ!?
セルフノリツッコミをした主人公は、12本全てのペットボトルが一度開封されていることに気づく。

この「水」は本当に何なのか?
主人公は興味本意で口に含んでは、水道水で口を濯ぐ。
しかし、とうとう水道も止められ、喉の渇きを潤すためについついペットボトルの「水」を飲んでしまう。
でもって、預かった身分でありながら勝手に拝借した自分の行為を後々になって後悔し、残りのペットボトルから均等になるように中身を節制する。

再び執筆に専念するが、また変な妄想で進まない。
次第に「水」の存在と女性の妄想に追い詰められた主人公は自暴自棄になってしまう。

いっそ、「水」を飲んだことを正直に話して怒られるべきか。
それはそれでM的に本望だ。

業を煮やした主人公は遂に決断して隣の女性に水を返しにおもむく。
それを待ってたかのように喜ぶ女性。
すると突然、彼女の足元から二体の小さいおっさん(コロボックル?) が現れ、「水」を部屋のなかに運搬するではないか。
実は彼女は悪戯好きの彼らの存在が手に余り、それが理由で「水(曰くスイス)」を主人公に預けていたのだ。
予想外の展開にワンテンポ遅れる主人公が追及しようとすると……

「最近、雨が降らなくなりましたね?」

と、女性は意味不明な言葉を発して主人公を追い出してしまう。

動揺して自分の部屋に戻った主人公は、再びお隣に向かうが、アパートの廊下なのに砂に足を取られて転倒し、トアノブに手をかけると、脆く破損してしまう。

そして…………
全ての真実を照らす夜明けが来た。

登る朝日に照らされたのは、砂漠化して原型を失った東京。
今まで起こった出来事は、主人公が過酷な現実から逃避するために自分にかけていた妄想だったのだ。

また、現実に引き戻されたことに愕然とする主人公。

現実に存在するのは、崩壊したアパートに、手に持った1本のペットボトル。


俺はいつまでこの妄想に逃げてればいいのだろうか?
それともそろそろ現実と向き合うべきなのだろうか?

いや、そもそも……
この手にしたペットボトルの水で、俺は後どのくらい生き長らえるのだろうか?

(完)

コメントまとめ

独特の世界観…
これぞ「世にも~」だと思うな、僕は

悪くは無いけど、香取の演技が微妙

お茶の間が凍りつく

なかなか面白いね
原作の淺川継太って人まだ単行本出してないみたいだけど楽しみだわ

一番面白かった。
ブラックルーム系が苦手な人はもう全然ダメだけど
好きな人は好きだと思う
香取の演技も意外ととよかった

近い将来そうなるかもという面では奇妙なのかもしれない

香取慎吾の演技に引き込まれたな…今回で1番おもしろかったと思う。

正直全く面白くなかった
意見が別れそう

これは好き嫌い分かれるね。
意外に香取慎吾の演技が良かった。
歴代の世にもの中で一番のセリフの速さではないでしょうか?

どうしたら○○○できるの?っていうやつがあってさ、一瞬でしらけたんだが

点数:80点(100点満点中)
今回の中では最良作品。
妄想芝居がリアルなのと、ユーモアに富んでいるため、妙な感じというものがない。
最後のオチには驚かされた。「世にも奇妙な物語」っぽい作品なのかもしれない。

香取くんがメチャクチャ面白かったwww

プロローグ
タモリ「水をかける、水をあける、水をさす、水に関する言葉は数多く存在します。かつて万物の原理は水であると唱えたものがいたほどに水という存在が私達に欠かせないものであることに間違いはありません。しかし突然水を預かってほしいと言われたら、あなたならどうします?」
タモリ、背後の大量の水に振り返る。
タモリ「しかも大量に。」

頭おかしい脚本家が水の女で妄想してて気持ち悪いな
とか思ってたらその妄想も妄想だったっていうね
今回の世にもで一番の出来

予想外のオチでした。まさか妄想だったとは・・・

SMAPって一般にはほんと需要ないよ
ダンスも歌も演技も大根
コントが受けて20代から遅咲きでブレイクしだした落ちこぼれグループなのに、ジャニーズ事務所に長年在籍してるだけで重鎮的役割与えられてるからなー
まぁ下が酷いから仕方ないのかもしれんね

香取くんの演技が酷くてなぁ。。
なんか意味がよくわからんかった

ユノモトナオ〜って名前何か思い入れあるのかな
前あったblack roomのキムタクやってた役、ユノモトナオキで、今作はユノモトナオヤ
他にもユノモトってつく作品知ってる人いたらよろぴこ

つまらなすぎて飛ばしながら見た
香取もキチガイ系の役ばっかでかわいそうだな

あらすじだけ追えばちゃんと伏線も張ってるし面白そうなんだけどなあ
「のどが渇く」よりはよほどひねりがあると思うし
つまらなく感じたのはやっぱり香取の演技が酷すぎたのが原因か

香取が出るドラマは大抵打ち切りか大コケする
木村もだが

バートンフィンク?

>>2013-10-17 06:46:03

たしかに似てるけど、微妙に違うかな?
それら2つは凍死や餓死とか、死期が近づいた一種の「走馬灯」に近い幻覚だけど、この話は精神的に追い詰められたことで自分の意思で妄想に入ったって明かされているし(どのみちあのままだと生命の危機が迫るわけだが)。

ちなみに挙げてるエピソードは
(正しくは)『のどが渇く』(本データベース内291番)
『食べ過ぎた男』(同上166番)

セリフ聴きづらいって言ってるけどさ、今は字幕が出るようになってるんだからそれくらい自分で対処したら?

水を預かるってタイトルで、いきなり砂漠で一人叫ぶとかいう小説のネタが出てきたから、これ伏線ぽいなーとか思って、そのまま見てたら生活感のない部屋とか、外の様子が不自然なほどわからないアパートの廊下とか、そんな場所に似つかわしくない派手な格好の隣人や主人公の変人(妄想癖)っぷりとか、これは世にも奇妙な物語なんだってことを考えて見てたら、滅亡した世界に取り残された人なんだろうなっていうのは途中でわかっちゃったけど、それでも面白かった。というか好みだった。

広大な砂漠と化した世界に残るビルの残骸とか、現実逃避のために自ら作り上げたはずの妄想の隣人の「最近、雨が降らないですね。」っていうセリフとか、ラストで虚無感がどばーっと一気に押し寄せてくるあの感じがすごくいい。鬱エンド好きには堪らないと思う。あとなんかの話に似てると思ったら、シャンゼリオンの話に似てる。似てるっていうかもう・・・

セリフは聞き取りづらいし、演技も大根
なんで採用されたかが世にも奇妙な話だわ

隣人可愛い

夢を買う男のリメイクでもした方がいいんじゃないか
あの流れからこのラストに持っていくのは強引すぎる

序盤に見難いですが、壁に「BLACKROOM」のポスターが貼ってあったりする。
そして主人公の名前も同じ、「ユノモト」だったので、恐らく「例の家族」の子孫か何かだと思う

はっきり言って、意味不明でした。
特に女子高生の、意味不な発言。
「最近雨、降らなくなりましたね。」
どう言う意味ですか~?分かる方、教えて下さい!あと、あの↓
「スイスイダイスキ!スイスイダイスキ!」って~、おじいさん?とおばあさん?が言うんですが、あの2人は、何者ですか?? コレもまた、分かる方教えて下さい!お願いします!

どうせお前ら十数年位前にこれ放送してたら
最高傑作とか言って褒め称えてるんだろwwww

ここに居るの結局懐古厨ばっかじゃねーか
しかもお前らが言う、その“傑作”とか言う作品も
どうせ某動画サイトで見ただけだろ?
バカばっかりだ

前半の独身男のくだらない妄想コメディが不思議系とか切ない系へ展開していくのかなーと思って見てたら、それが一転して後味の悪い鬱EDへ。
この落差は、鬱展開やどんでん返し好きにはたまらない、久々のごちそうでした。

よく考えたら、ガス水道が止められてるなど、それっぽい伏線が随所に散らばっていて、傑作とまでは言わないけど、後で見返したくなる作品です。
近年はそういうレベルすら少なくなったので貴重。

香取演じる主人公の気持ち悪い(意味不明に思える・女性に対する)妄想内容は、好き嫌いが激しいかもしれない。
ジャニファンみたいな一般女性は「キモい」としか思わないかも。
自分はこういうタイプのラノベ主人公に慣れてるので全く気にならなかったが、家族で見てたら気まずかったかもしれない。

妄想で先輩になった主人公の指は、キモいを通り越して(少し)怖いね!ww

東京砂漠って発言は妄想とかじゃなくて現実だったってのはすごかったな

今回の世にもで一番の傑作。(2位は仮婚ね)
売れない脚本家がジタバタするコメディーかと思わせて、笑わせておきながら、なんだかイヤな予感、雰囲気が漂っている映像…。奇想天外な想像、妄想、セクシーな隣人、水、水、水。水のことを考えていると思ったらまたセクシーな隣人のえろい妄想とかダンボールの落書きとかに意識が移っていっていちいち理由を考える主人公。奇妙すぎる!引き込まれました!
突然スローモーションになる隣人。「最近…雨…ふらなく…なりましたね……」はドキっとした。そういえば最初、東京砂漠に取り残された主人公の舞台なんてつまらないって言ってたな…。
そしてラストの砂漠っぷりが想像以上の怖さでした!美人の隣人がいないのはともかく、マンションとか街自体が無いとは……。ダンボールも無いとは……。紙とペンすら無いとは……。砂漠の怖さを思い出しました。こういう極限状態の妄想シリーズでは「水を飲む男」「のどが渇く」「食べ過ぎた男」などがありますが、それらに肩を並べるほどの実力のある映像だったと思います。

とっても奇妙でした。最初は「水を預かるだけか」と思っていました。でも、その水を預かることからストーリーがどんどん進んでいくという展開でとても良かったです!特に最後の砂漠が奇妙でした。

最期は面白かったけど途中がなぁ。。。

最初も最後もつまらん
これおもろいとか言ってるのは知能低すぎるwwww

アナタがいれば~この東京砂漠♪ (内山田洋とクールファイブ)

序盤のシュールなタッチの演出からの戦慄のラスト
名作「マンホール」を思い出しました

一番最初の脚本書くとき、
設定を東京砂漠にして、舞台に砂を敷くことを
ありきたりって言ってたけど、
あれは伏線だったのかな

これはよかったね。演出したのどんな人だろう?映像が凄く映画的で面白かったし、プロットも世界観も面白い。香取君の使い方もいいし、夏帆の新たなエロさも新鮮だったし。

>演出したのどんな人だろう?

演出は石井克人氏で奇妙では「BLACK ROOM」の脚本・演出担当
有名どころだと草彅の一本満足のCMを監督してるね

香取さんの演技が面白かった!!

おもしろい演出だなぁーと思ったら
石井克人ときいて納得

夏帆はオトメンの印象が強かったのでびっくりした
サブタイトル画面がすごい綺麗だったから感動系かと思いきやまさかのブラック系

プロローグ

「"水をかける"、"水を開ける"、"水を差す"水に関する言葉は
数多く存在します。」

後ろのテーブルに水に関する言葉のカードがある

「かつて「万物の原理には水である」と唱えたものがいたほどに
水という存在が、私たちに欠かせないであるものに間違いありません。
しかし突然、「水を預かって欲しい」と言われたらあなたならどうします?」

後ろにペットボトルやビーカーが入っている水がたくさんある。
タモリ、驚く。
「しかも大量に…。」

2回目みると、序盤の無理して現実逃避する姿が虚しい・・

香取慎吾が演じた役の名前、
ゆのもと なおや。
同じく「世にも」の「BLACK ROOM」という話で、またまた同じくSMAPの木村拓哉が演じた役の名前、
ゆのもと なおき。

「水を預かる」見ておもしろいな〜って思ってて、ふと「世にもで同じSMAPの木村拓哉も、タイトルは忘れちゃったけど、こういうおもしろいのやってたよな」って思い出して調べたら、役の名前が一文字違いやけど、ほぼ一緒ってことに気づいて驚きましたwどちらの話も、演出が石井克人さんでした。
でも、「水を預かる」の原作は違う人です。
淺川継太さんって人です。

夢オチをくだらないととるか深いととるか
主演を演技派俳優にとっかえたら少しマシな作品になってたと思う

砂漠に佇む香取慎吾で『西遊記』思い出した。
あの後主人公が孫悟空になって旅に出たと思えば鬱も安らぐかな?

演技力・演出・構成すべてにおいて優れた短編だと思う。
すごく面白かったし惹き込まれた。
ほんのりゾッとする所も世にもらしくて良い。

結構面白かった
夏帆も香取慎吾も良かった

先輩の顔が急に老けるまでは笑えたけど、指先に先輩の顔が張り付いてるのはちょっと怖かった。あのへんはギャグとして笑っておきたかった部分だっただけに(笑)
オチを読もうと思えば読めた話だと思うけど、そこまでの展開の巧さだったり、軽妙なセリフ回しだったりとかが面白くて、数年後にまた見たくなる良作だった。

訳の分からん話。妄想が実体化するなんて有り得んわい

この侭環境破壊が続くと日本も何れ砂漠化してしまうかも…他人事じゃないね。確り考えていかないと。

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