世にも奇妙な物語データベース

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ベビートークA錠

放送回 2011年 秋の特別編
キャスト 水川あさみ
脚本・原作 小峯裕之

あるアパートに、よくいる
犬猿の仲である夫婦、そしてその赤子、カイトが住んでいた。

カイトはいつも泣いてばかりで、母は腹立ち、「どうしてご飯食べないの!?」と怒鳴って問う。
が、もちろん答えるはずもない。
そして、平日、カイトと散歩してた時、父から「帰るのが遅くなる」と電話で聞いてさらに腹を立てる母。
目の前にいるベビーカーの上で泣いているカイト。
そこは急な坂道になっていて、もしベビーカーを離せばカイトは・・・

じりじりと日が照る中、母はとうとう手を離してしまう。
ベビーカーの車輪はゆっくり回りだす・・・

が、そこで場面が変わり、母はベビーカーをしっかりつかんでいた。
カイトももう泣き止んでいる。
そして、薬局で薬を買うと店員に「お疲れの様ですね」と1つのビンを渡された。

「ベビートークA錠」

中には何錠か薬が入っている。

店員「その薬を飲めば、自分の過去の経験により、
    赤子の言葉が分かるようになります
    ・・・かならず飲む量をお守りください」

ラベルには、「1回1錠、1日3錠」と書かれていた。

その後、自宅内でカイトが泣き出し、
さっそく飲んでみる。
するとなんと・・・

「カユイ」

母は驚きながらも背中をかいてあげると、カイトが泣き止んだ。
母は喜び、その後も「ベビートークA錠」を飲み、カイトが泣くたびに泣き止ませ続けた。

が、そんなある日、薬を飲んでも言葉が分からないことがあったため、母はその薬を4錠以上飲んでしまう。

そしてその数分後、銀行で母は意識を失い―――
気がつくと、ソファーの上で寝ていた。銀行の受付人たちがカイトを泣き止ませていた。

「大変だったんですよ、騒いだり物投げたり・・・」

母は謝り、カイトを叱った。が、その後も何度も意識を失ってしまう。

その夜、父は会社の帰り道で、カイトのベビーカーを見つける。
そしてそのそばには・・・

道路上で、「キャハハ」と赤ちゃんのように
おもちゃの車で遊んでいる母の姿が。
そして、トラックにひかれそうになる・・・
危機一髪で助けた父が「危ないだろ!!」と怒鳴ると、母は意識を取り戻したようにハッとする。
そして、激しい頭痛と共に様々な記憶がよみがえってきた。

銀行で、騒いだり物を投げる自分・・・
「大変だったんですよ?騒いだり物投げたり・・・」
他にも様々な自分の幼児のような行動がよみがえった。

びんのラベルを見ると、こう書いてあった。
「もし量の制限を守らなかった場合、
 薬の副作用で、成長の退行現象が起こる危険があります」
驚き混乱する母。
父が、「カイトはどうしたんだよ!?」と聞く。
カイトは、なんと病院のトイレのおむつ交換台に置き去りにされていた。
さらに、腕にアザがあった。
またもや記憶がよみがえる。
カイトの腕におもちゃの箱を何度もたたきつける
自分の姿だった。

少し熱かったため、医者に診てもらうと軽い熱だった。

その晩、父に「ベビートークA錠」を捨てられた。
だが、夜中にまたカイトが泣き出し、
母は狂ったようにゴミ箱をあさり、「ベビートークA錠」を見つけた。
父が食い止めようとするが、母は父を突き放し、カイトのもとへ。

だが、言葉が分からない。
さらにもう何錠も飲み、再びカイトの所へいくと、
なんと泣き止んでいた。が・・・
「全部お前が悪いんだ!!!」
母はショックで意識を失い、倒れた・・・

その時、目が覚めた。
たった今、あの急な坂道でベビーカーを手離したところだった。
母はあわてて追いついてベビーカーをつかんだ。

すると、またカイトが泣き出した。
母は「ごめんね、ごめんね」といいながらカイトを抱きしめる。
すると、カイトが泣き止み、一瞬こう聞こえた気がした。
「ママ・・・大好き・・・」
そして笑顔になっているカイト。

そして、散歩の道の薬局の前で、薬のびんを見つけた。
「ベビートークA錠」と書かれていた。
その時、カイトが泣き出した。

が、母は笑ってそのビンを捨て、カイトを泣き止ませるのだった―――

コメントまとめ

途中までは良かったですが、徐々に主婦に副作用が現れ始め、最後らへんにはいきなりの展開にゾクっとしました。
ただ、育児の大変さとか大切さを考えさせられた作品だったと思います。
そこそこ面白かったですし。

最後らへん怖かった

カイト君の「全部お前が悪いんだ」にぞっとした。ただ落ちがちょっと…。

幼児退行はなんとなく読めたから、ちゃんとした他の結末があってよかった。

いいもの、という思い込みが間違いでしたね。海人君の「全部お前が悪いんだ」こんなことありえないですが、そう言いたい、って思っている子もいるんでしょうね。

ハートフルな物語のはずなのだろうが幼児化や あの台詞や演出で今回の世にもの中で一番怖かったな

今回、もっとも上出来だった。赤ん坊の声も、陳腐ともいえるが、効果的だったと前向きに評価したい。ただ、バッドエンドにもっていけば、第二の「おばあちゃん」になれたかも、と、悔やむ思いもあるけれど。

泣き止まない赤ちゃん、育児ノイローゼの水川あさみ。夫や公園で声をかけてくれた女性にも心を閉ざす。坂の上で泣くあさみ。「一生懸命やってるじゃない。何が気にいらないのよ。。。」ベビーカーから手を離す。気付くと太陽薬局の前。薬剤師からベビートークA錠を勧められる。それを飲むと、泣いている赤ちゃんの言葉が聞こえる。しかし、泣くたびに錠剤を飲み1日3錠という用量を守れない。記憶の寸断が起こる。副作用で、退行現象を起こし自分が幼児化してしまっていた。デパートで、銀行で…。ついには子どもをトイレに放置して車道でしゃがみこんでいるところを夫に発見され、ベビートークA錠がバレて捨てられる。その夜、夜泣きに対処しようとして又飲む。もう大量に飲まないと赤ちゃんの声が聞こえないあさみは一気に何錠もほおばる。すると赤ちゃんの鳴き声が止んだ。見ると顔が死人のような形相になり、「全部お前が悪いんだ!」とにらまれる。
…そこでベビーカーを離した直後に戻る。必死で追いかけてベビーカーをつかむ。「ごめんね、ごめんね・・・」後悔と安堵で泣き崩れるあさみ。そのあと通りかかった太陽薬局の場所は太陽不動産で、ベビートークA錠が路上に捨てられている。あれは一瞬見た悪夢だったのだ。なぜ泣いているのかわからなくて辛くても大らかに受け止めるのが親の役目なのだ。瓶を捨てるあさみ。赤ちゃんが再び泣き始める。しかしあさみはただ優しく、赤ちゃんを抱きしめてあやす。その顔には、もう育児ノイローゼの影はなかった。

目が覚めた後もう1回カイトが怖いことを言えば良作となっていた

これだけ見逃しちゃいました(;_;) 誰かあらすじお願いします!(ToT)

ブラックかと思いきや、綺麗な方向に持って行きましたね。
あさみさんはかっこよくて可愛い人です。

油断してたら例のシーンまじでびびった

良かったです!
個人的にはあのままバッドエンドでもよかったのではないかと思いましたが。

オチは苦情回避のためでしょうね。
苦情言うほうがこの話でのバッドエンドを体験すべきなのでしょうけど。

俺的には完全幼児化した妻の言葉が分からない夫が薬を見つけて手を出し・・・みたいなループエンドにしてほしかった

あかちゃんが喋ってびびりました。なかなかよかったです

あのシーンはマジで怖かったですが
あれは親があんなに手を尽くしても子供には伝わらないというより
薬なんかに頼っても愛情は伝わらないということ言いたかったのでしょうか

ハードボイルド ブロリー君

育児を一度でも体験した人間にとっては、あのエンディングこそよく思う。
子育てを一度すら体験したことのない人間にとっては、「あのオチはいまいち」とか言う。

子どもを一度でも育てたことがあれば、あの終わり方はとても納得が行き素晴らしく思うはずである。

赤ちゃんがしゃべるところがゾクっとした!水川あさみの新米母っぷりがよかった!

赤ちゃんって理由もなく泣くから、別に話ができてもなきやませられるわけじゃないよね。

結構いい作品でしたね。
育児がどれほど大変で、でもとても大切なことを勉強させられました。

なぜ、A錠?
ベビーだからB錠でいいじゃね。
ペットトークA錠とかあるかな

怪しい話だった。

感動系

同じくらいを子育てしてたので、気持ちがよくわかった。
あれくらいの感情になる時が少なからずあった。
母親が狂ってしまうとか、家族がバラバラになるとか、命を落とすとかだとじゃないから、逆にリアルで当時を思い出した。
殆どの人が本当に子を思う母であるから、事件にならず踏みとどまれている。
夢から覚めた母親のように今となって思う、辛い時期は必ず終わると。

テレビをつけた瞬間に、赤ちゃんがしゃべっていたので
心臓止まりそうになった。

全部お前が悪いんだ
ビビったwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

「全部お前が悪いんだ」はビビりましたね。でも…あのラストには少しホッとしました。きっと同じように悩み苦しんでいる新米ママさんがたくさんおられるんだろうな…。

この物語が放送された翌年の5月に私の甥(姉貴の息子が生まれた。)
そして今は結構喋るようになったし、この物語の主人公の息子も今じゃ幼稚園生だね。

これって…ベビーカーを坂から話す瞬間→薬を飲んで,赤ちゃんに「お前が悪い」って言われるまでの回想→ベビーカー…に戻るって時系列だと思うのですが…で,我に返ってベビーカーに追いついて,「ごめんね,ごめんね…」って泣いて謝っていたときに前にヤケ飲みした薬の効果が現れて「ママ…大好きだよ…」が聴こえる…って話だったらいいなという私の願望です(苦笑)。

↓話す→放すでは?
いずれにしてもベビーカーを坂から放しちゃダメだよ。

良い話で終わったのがなぁ
個人的にはバッドエンドがよかった

数年後 とある施設 小学生になった息子と父親
ガラスの向こうを見つめている
父「さ、ママに挨拶して」
息子「うん ママ!!いってきまーす!」(手を振りながら)
二人が去ったあとガラスの向こうにはおもちゃで遊んでる母親(主人公)の姿が
結局 ベビートークA錠を多量に飲んでしまい
副作用で退行化し元に戻らなくなった
別の部屋からは主人公と同じような母親達がたくさん・・・

長々とすみません こんな風だったらな と思っただけで

この物語の何年後かの話を何らかの機会が有ったら世にもでやって欲しい。

↓幼稚園で自分のママより若い先生に恋しちゃうとか。

プロローグ
中年サラリーマン(?)とアメリカ人が喧嘩している

中央にタモリ登場

相手の言いたいことが分からないと、途中で投げ出すこともあるでしょう。
ですが、相手が言葉を通じない赤ちゃんの場合、
逆に母親はもっと死にたくなるのではないでしょうか?

本編スタート

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