世にも奇妙な物語データベース

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分身

放送回 21世紀 21年目の特別編
キャスト 大森南朋、杏
脚本・原作 唯川恵

三十路過ぎた内気な男性・田崎守(大森南朋さん)は、
お見合いで若くて綺麗な志保(杏さん)と結婚する。

ある日、守は独立10周年パーティーで、
部下がネット上で「ネカマ」として、出会い系サイトの女性と交流をもっているという話を聞く。
そこで主人公は「志保は知らない男性から突然メールが送られてきたらどんな反応をするか?」
と疑問を抱く。

志保はガーデニングが趣味でHPを持っており、そこのメールアドレスに守は、
「ガーデニングが趣味、28歳、フリーのカメラマン、昔仕事の最中怪我をして今も右足を少し引きずっている」
という、自分の理想の男「暮林英二」という偽名を使って、メールを送った。
最初は気味悪く思っていた志保もだんだんそのメール内容に惹かれていき、連絡を取り合うようになった。

本当に自分を愛して結婚したのかを知りたかった守は、
「暮林英二」として、志保に馴れ初めを聞いてみた。

「私とは全く眼を合わせてくれないけれど、私が眼を離すとこっそりこっちを見てて、
なんて内気で素直な方なんだろうと思いました。今この人と結婚して本当に幸せです」と返事。
志保の本当の愛を感じて嬉しく思う守だが、反面、偽名のまま志保と関係を保っていたいとも思ってしまう。

しばらくメールをやり取りしていたが、
「やはり本当のことを言わないと、ずっと志保を騙すことになる」と真実を話す決意をした守。

「暮林英二」の名前で志保に待ち合わせ場所を伝え、
以前彼女を例えた白いユリの花束を持って、待ち合わせ場所に向かう守。

志保を見つけ、「すまない、あの男は実在しないんだ。あの男は僕なんだ」と真実を明かすが・・・
志保は怪訝な顔をして一言、「あなた・・・どなたですか?」

茫然とする守と志保の目の前には、右足を少し引きずって歩く20代後半の男性

男性は守を見て「誰?」と聞くが、志保は「知らない」の一点張り。
彼・・・「暮林英二」は、志保の肩を抱き歩き出した。

「志保ーっ!」
叫びながら誰にも気付かれる事なく消える守。ユリの花束だけが残った。

コメントまとめ

世にも奇妙な物語お得意の「どんでん返し」がありましたね。
オチにえっ?とはなったけど、イマイチどういう事なのかよく分からなかった・・

うちは実在の人間と彼が作り上げた別人の架空の人間(分身)が入れ替わったんだと思う。

近年まれにみるどんでん返しでしたね。
演出も丁寧で私はこの物語は好きですよ

『真夜中の図書館』という小中学生対象の本にそっくりな話が載ってた。
あの雰囲気が好きだからこれくらいの評価。

「ネカマな男」な雰囲気だった。
まぁまぁ…w

脚本も演出もなんか初期の香り漂わせて私は非常に好きな作品。
大森さんの演技がすごくうまかったのも印象的。
2010年代になってもこんな作品が生まれるなんてまだまだネタ切れとは言いえません。


初期の作品を思い出させる面白い話でした。

これはブラック系に分類して良いのではないでしょうか?

世にもっぽいはなしですね
自分で作り上げた人物に消される?ところはちょっと怖かったかも

何か世にもぽかったなー

エピローグ
タモリ、百合の花束を拾う。
タモリ「ネット上では様々な自分ではないものを容易に演じることができます。もしかしてバーチャルリアリティーの世界ではあなたではないあなたがあなたを冷ややかに見つめているかもしれません。お気を付けて・・・。」
タモリ、分身する。

オチが原作と異なりますが(原作では、奥さんが具現化した分身と去っていくのみ)、こっちの方が世にもらしくて好きです。
最初から主人公自身が妄想だったのか、それとも具現化した分身に取って代わられたのか・・・どっちとも受け取れますね。

主人公が分身を演じすぎたのだと思いました。
主演の大森さんもハマリ役だったし、
雰囲気も初期の「世にも」っぽくて
面白かったです。

名作の部類に入るのではないでしょうか。

主人公は妻の自分に対する愛情を確かめたかった。
ひいては本当のところ自分をどう思っているのかも確認したかった。
それに対して妻はお見合いの時の初見の印象も含めて、
最高の評価と言葉を返してくれ、夫婦の絆もさらに強まった感すらあった。

そこでやめときゃハッピーエンドだったのに・・・
分身にとってかわられ、自分の方が最初からいなかった存在として消滅するシーンは、
もの悲しくもありながら同時に自業自得だとも思ってしまった。
だって全部自分がまいたタネなんだから・・・

ネット上で他人になりすまして妻に近づこうとしたこの話、なんか他人事じゃないなーと思いつつ、現実はもっと先を行っているようにも思いました。二人別々にPCに向かって、別の世界をそれぞれ見ている私たち夫婦は一体何なんだと思ったり。ラストは「奇妙な」物語だから、ああいう形になっちゃうんでしょうね。個人的に、あのラストはやっぱり怖い…。でもでも、繰り返し観ると思います!

そうだねーインターネット怖いねー(棒読み)

同僚の「Deleteすればすべて消去される」という台詞が伏線だったのか

この人は奥さんを試した報いだけど、
好きな人が自分にまったく関心が無いときも、こんな感じ… (涙)

ほんと最近の世にもはつまらんわ
世俗に媚びすぎ

お見合い結婚はどうしてもね。疑心暗鬼って言うと違うけど、御互いに疑いの心が芽生え易いそうです。相手の事を知るには二人の時間を大切にする事が一番。見合い結婚をした学校の先生はそう言ってました

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