世にも奇妙な物語データベース

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奥さん屋さん

放送回 2006年 15周年の特別編
キャスト 佐野史郎
脚本・原作

失敗を起こし「会社に戻ってこなくていい」と上司に言われた主人公。
主人公はバスに乗って帰ろうとした。
死んでしまった妻のことを考えていて、気がつくともう終点だった。
あわてて降りる主人公。
時刻表を見ると次のバスがくるまでまだあと何時間もある。
携帯もバスに忘れ、帰れない主人公。
辺りを見回すと「奥さん屋」という店があった。
興味を持ち、中に入ってみるといろんなタイプの人形?があった。
「いらっしゃいませ、お客様」
いきなりかかってきた声にびくっとする主人公。
主人公を見て、いきなり哀れむ店長?。
いろんなタイプの「奥さん」を見せる店長。
その中の一番心がありしっかりした奥さんを見たとき、主人公は思わず
「・・あっ!」
驚いてしまった。
その「奥さん」は死んだ妻に似ていたのだ。
その「奥さん」を家に持ち帰った主人公。
死んだ妻に線香を焚き、「奥さん」に話し掛ける。
「あの・・疲れましたでしょう。
 あ・・よろしくお願いいたします。」
人形のように動かない「奥さん」。
「あの・・名前聞いてませんでしたよね。」
ぴくりとも動かない。
「ヨリコ・・」
顔だけ向けるヨリコ。
「・・さん・・でよろしいでしょうか?
 あっ、いやですか?」
固まっていた手を膝に下ろし、
「いいえ。」
と初めて口をきいた。
「あっ、そうですか、はは・・それはよかった。・・・」
「「あの・・」」
二人同時に声を出してしまう。
「あっ、お先どうぞ」
ぐるるる〜
主人公の腹の虫がなる。
はは・・と決まり悪そうに笑う。
「なにか・・作りましょうか?」
「は、はい!」
「嫌いなものはありますか?」
「ん・・きんぴら!」
「きんぴら・・?」
「あ・・」
笑いあう二人。
「課長、昨日は、申し訳ありませんでした!」
謝ったが、先方から連絡があり、契約は成立ということだった。
上司にほめられ、うれしそうな主人公。

階段でたばこをすっていた主人公に同じ課の女子社員がくる。
「あ・・君たち!女の人ってのはさ、何してもらったら一番喜ぶかな?」
「「は?」」

それからは、主人公がヨリコに服をプレゼントしたり、
寝室の布団を近づけたり、幸せな日々だった。
隣で眠るヨリコの顔を見て、幸せそうに眠る主人公。

しかし、仕事が忙しくなってきて、せっかくヨリコが用意した朝食を
食べずに出かけたり、帰りが遅かったりしていた。
そんな主人公を見て少しさびしそうなヨリコ。
主人公は夜遅くの仕事中、死んだ妻のことを思い出していた。
「うるさい!黙れヨリコ。家庭を守るために働いてるんだぞ、お前に何がわかる」
「あたしはもう少し早く帰ってきてっていってるだけでしょ。子供もいないし、さびしいの。死にたいくらいさびしいのよ」
「じゃあ死ねよ。そんなにさびしいなら勝手に死ねばいいじゃないか」
「・・あなた・・何もわかってないのね」
台所にもどるヨリコ。

パリーン!!

何かが割れる音がする。
主人公はそれに気づいたが、ちらっと視線をよこしただけで無視した。
「・・うっ・・」
頭をおさえるヨリコ。
そのまま倒れて、息を引き取った。

あいさつをかわすヨリコと主人公。
「今日は何時に帰れます?」
「今日は夕飯までに帰れると思うよ。」
会社の契約のことをうれしそうに話す主人公。

9時。
主人公はまだ帰ってこない。
テーブルにはヨリコが用意したケーキや豪華な料理が並んでいた。
そう、今日は主人公の誕生日だった。
そのころ、主人公は契約先の人と飲んでいた。
酔っ払い、てぬぐいを頭巾のようにかぶっていた。
「私、半沢が契約書を持って、朝一に飛んでまいります!!」
ははは・・・と笑いあう主人公たち。

家にいるヨリコは12時になっても帰ってこないので、
ケーキや料理をゴミ箱に捨ててしまっていた。
悲しそうな顔でゴミ箱を見るヨリコ。

それから主人公が帰ってきたのは夜中の2時半。
ヨリコは電気もつけずに起きて待っていた。
酔っている主人公はヨリコの悲しそうな顔に気がつかない。
ケンカ腰で話し掛ける主人公。
「あなた・・なにもわかってないんですね・・。」
死んだ妻に言われた言葉をヨリコはいう。
「なにぃ〜!?だいたいな!!俺は家庭を守るために働いてんだぞ!! お前なんかに何がわかるってんだ!」
無視して皿を片付けるヨリコ。
「おい!何とかいえよ、おい!おい!」
主人公がヨリコの肩をつかむとヨリコは倒れてしまった。
次の日、主人公はヨリコを「奥さん屋」に連れて行った。
「あ〜・・電池切れですね」
「電池・・?電池って・・。・・いくらですか?」
「いえ、見ているだけでいいんですよ。ただじっと、見ているだけで。」
「見てる?」
「そのとおり。」
「見てるって・・。どうやって?」
「あなた流で、お願いします。」
納得がいかなさそうな顔でヨリコを見る主人公。

帰りのバス。
主人公の携帯に電話がかかる。
「君との契約は、なかったことにしてくれ!!」
飲んだときの自分のいったことを思い出し、
「あ!!」
と、声をあげる。
そのとき、バスがゆれ、ヨリコの額に傷ができる。
「あー・・」
家に戻ると、「解雇通知票」が届いていた。
確かめに会社に行く主人公。

昼食にカップラーメンをそそる主人公。
いまだ固まっているヨリコを見て、困った顔をして
「動いてくれよ・・ヨリコさん・・」
と呟く主人公。

バスで怪我したところのばんそうこうをはがすときれいに治っていた。
「治るんだ・・」
感心したように呟く。
その時ヨリコの髪を見ると白髪があった。
「あー・・」
1本1本丁寧に抜いていく主人公。
ヨリコはまだ動かなかった。

数ヵ月後。
ヨリコを見て、死んだ妻に言われた言葉を思い出す主人公。
遺影を見て、呟く。
「おまえ・・ずっとひとりだったんだな・・」
ヨリコを見て、遺影を見つめる主人公。

ヨリコのいる部屋でいつのまにか寝ていた主人公。
毛布の感触でおきると、固まっていたヨリコが動いていた。
髪もひげもボーボー、と笑うヨリコ。
「あなた・・私が死んだのは、あなたのせいではないのよ。」
「ヨリコ・・まさかお前・・お前が・・。」
うなずくヨリコ。
ひたすらヨリコに謝る主人公。
「ばかね・・それはね、前からきまっていたこと。」
「そうなのか・・?ヨリコ・・俺・・今度こそお前のこと・・」
「ううん。もう十分。この数ヶ月、幸せだった。一番幸せだったよ。私のことをみていてくれて。」
そういってヨリコはどこかにいこうとする。
ひきとめたが、どこかにいってしまった。

「奥さん屋」は、もうどこにもなかった。
主人公は、自身と希望に満ちた目でバスに乗った。

コメントまとめ

すごくいいと思った。面白かったし藁

感動したよ〜最後は。

私は好きだな〜 動きが止まった時のヨリコのポーズが良かった。

あんまり面白くなかった。

この特別編の中では一番好きな作品。『世にも』常連の佐野史郎さんが出演してたので、見てて安心感があった。

まぁまぁでした☆ 主人公さんがヨリコさんの白髪を抜くのに、何か意味があったのかな???気になります。

今時夢オチかよ?佐野史郎が可哀想。

佐野史郎さんだからてっきり怖いラストを想像してたのに・・・(笑) でもまずまずの出来だったと思います。

期待していただけに、内容の薄さに・・。 なんだろう、怖さとか求めすぎてたのかもしれない(笑 かといって、感動もしなかったし。。。

奥さん欲しい人−手を挙げて−

不思議ですこれは、とても奇妙なお話でした。はい・・・

久しぶりに佐野史郎を世にもの出演を見られただけでも満天でしょう。話はともかくとして。。。。

とても落ち着く作品で、大好きです!!!

普通に楽しめました。やっぱりいなくなって、店もなくなるしかないのでしょうかね。

すごくおもしろかった。奥さん屋さんの中が少しこわかった

ちょっと感動しました^^

着せ替え人形と同じ展開だった。

女の持っていたミネラルウォーターがボールと同じ役割だったのでしょうか

オチいい!!!!! 面白い・・・。 そのうち「社長OL」になったりして。

気持ち悪いですね。 そういえば最近居間に頭巾の男が・・・ いなかったような・・・。 ・・・ゴメン

すごくいい話でした!!忘れられない話の1つです。ふっと思い出す、奇妙で印象の強い話でした。 佐野史郎さんのヨリコに対する心情が伝わってきて、すごく感動しました!!

これは、すごく考えさせられましたっっっ 奥さんにしても、友達にしても大切にしないとだめだな〜。と思います。

佐野さんピッタリだね!

感動して、泣きそうになりました。
(あらすじを読んだだけでも)

感動して、泣きそうになりました。
(あらすじを読んだだけでも)

ヨリコさんは何という女優さんが演じていたの?

なんか微妙に怖かった。でもほんの少し良かったかな。

悲しくって感動して泣いたよ。
謝りたくなって、素直になるような気がした。
あくまで気のせい・・・
まだ若いけど奥さん持ったら大事にしよう。
なんて書いてみたけどどうにもならないな。
本心は誰も彼も・・・
何が書きたいのかわからなくなってきた。

ストーリーは悪くないし、考えさせられるものがあった。特に夫婦で見てほしい作品だと思った。

しかし「命火」、「雨の訪問者」とほのぼの系がふたつも続いたあとにこれを見るのは正直苦痛だった。「世にも奇妙な物語」って、いつから「世にも感動する物語」になったの?と言いたくなった。
ほかとの話のバランスがとれていればもっと素直に感動して見ることができたのに・・・。

感動系の中で一番の傑作だと思います。

見ていて涙がぽろぽろと・・・
大切な人って近くにいるときは気がつかないけど、いなくなってから気づく事があるということを学ばせてもらいました。

何だか考えさせられた

泣いた・・・・

あした吹く風さんのいうとおり。感動系ばっかだったのであまり泣けなかった。でもいい作品だと思います。傑作選でやればいいのに。

すごくおもしろかった。
今までの話で一番よかったと思う。

最後がすごく感動的だった。
奥さん屋さんに行きたい。
(最後の行の自身という漢字まちがってると思います。

これはやばいよな
涙出てくる

人はいなくなってから、その人の大切さを知るんですね。

あらすじにちょっと補足。
ヨリコが出て行った後、主人公はいつの間にか冒頭と同じ様に、終点のバス停に戻っています。奥さん屋さんは消えていて「今までの事は夢だったのか?」と思ったけど、腕には抜けた白髪が張り付いていて、やがて風に煽られ飛んでいく。
冒頭と同じ様に「バスに乗らないんですか?」と聞く運転手に対して「乗ります!」と力強く乗り込む主人公。で終わりです。

泣けたぁぁぁ。号泣ではないが…。

素直にこの話は良かった。
でも前の話と感動が続きすぎてて
勿体無い

家族の肖像とモチーフが似てるね。

とても大好きな話です!
最後の奥さんの白髪が風に煽られていくシーン、感動しました。

あと、蛇足かもですが、
少し質問?があったみたいなので…
あの白髪は、夫婦の言葉で言う
「ともに白髪の生えるまで」っていうやつなのではないかと…。
ロボットだったけど、確かに一緒に
過ごしてた事を実感してたんじゃないでしょうか?

佐野史郎さんが感動系の役というのも、
またいい味出してます^^

プロローグ
タモリの隣に鳥かごがあり、中に一匹の青い鳥がいる。
タモリ「メーテルリンクの「青い鳥」というお話があります。幸せは遠い所にあるのではなく、自分のすぐそばにあったというお話です。探していたものがすぐそこにあったり、欲しかったものが実はもう持っていたり。さて、あなたにとっての青い鳥、幸せとはいったいどこにあるのでしょう?」
タモリが鳥かごをみると青い鳥が消えてしまう。
驚くタモリ。
もう一度鳥かごをみると青い鳥は見えず、鳥の鳴き声だけが聞こえる。

感動した----------

最後が全部夢だったのがいいと思った。

内容が分からないという方への補足説明。

彼は奥さん屋さんに出会わなくても、誰かとまた再婚しただろう。しかし、また奥さんを孤独にしてしまい、死なせてしまうのだ。
主人公に自らの犯した過ちを気付かせてもう二度と配偶者を死に至らしめさせないための夢の啓示だったのかもしれない、という話。

世にもで佐野史郎が感動系にでてるのは意外だった。

離婚前は素直に感動していたのだけど、似たような理由で離婚して以来すごく悲しい話になってしまった。。

感動的でした

映画やTVで泣かない私が
初めてこの作品をみて号泣した
話の内容も言うことなし!
切なくなりました><

感動…えーどこが…
配偶者にどっぷり依存した女なんてキモくてどんびきします
働きに出るなり友達作るなりすればいいのに頭悪すぎてひく
しかも具体的なことは言わず、分かってないって
若い娘じゃあるまいし、既婚者がかまってちゃんなのはただただキモい
佐野史郎の演技はよかった、相手役の女優さんもよかった
脚本が残念

奥さんを失った反省をしたのかと思いきや、また繰り返す始末。

奥さんが重荷になっているのは致し方ないかもしませんが、再び繰り返してしまう過ち。

悲しいというか、やるせないですね。

おんぶにだっこ状態の配偶者は絶対に嫌だ。

大体は夫が外で働き、妻は家を守ると言うのが定番ですが、其りゃあ一人で留守番してたら寂しいと思う事も有るでしょう。大体の夫はそう言う所に気付かないんですよね

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