世にも奇妙な物語データベース

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厭な子供

放送回 2001年 春の特別編
キャスト 小日向文世
脚本・原作

夢のマイホームを手に入れるも、不況のあおりをもろに受けて日々の生活に
追われるサラリーマン、高部雄三(小日向文世)。
妻・和子(森口瑤子)との関係も冷え、片道2時間、往復で4時間、
一日の6分の1を、ただ移動する事に使う毎日にうんざりしている。
会社に行けば、陰湿な上司のイヤミ三昧。些細なことにもついイライラと
してしまうのだった。 そんないつもと変わらない一日を過ごして家に帰り、
ドアを開けると見知らぬ子供がひとり。
呼び止めるまもなく子供はどこかへ走り去ったが、和子に聞いても 『そんな子供は見たこともない』という。
不思議に思うが近所の子供のいたずらだと思う雄三。
だがその男の子は度々雄三の前に現れる。
その事を同僚に話す雄三だが、「幽霊屋敷でも買ったか?」とからかわれるだけで相手にしてもらえない。
雄三は奇妙に思いながらも別に危害を加えるわけでもない男の子の存在にやがて慣れていくのだが・・・

ある日男は会社で配置換えをさせられてしまう。
世にいう窓際族だ。
家に帰ると和子も男の子を見たという。
物音がし、トイレや部屋のあちこちが荒らされている。
男の子を捜す雄三。だがみつからない。
こんなことが数日続くので和子は家にいたくないという。
「早く帰るから」と和子を論す雄三。

雄三は会社に辞表を叩きつけ、和子の元へと急いだ。
だが帰宅して家の様子がいつもと違うことに気づく。
2階にあがると和子が寝室で肌蹴た姿で倒れている。
振り返ると部屋の隅に男の子を見つける。
「和子に何をした!」
男の子に襲いかかる雄三。
男の子は雄三の手をふりきって階段を下りていく。
男の子の姿はない。消えてしまったようだ。雄三は気づく。
「あの子供は、俺のストレスの化身だったんだ・・」
あの男の子は自分のやり場のない怒りや屈折した心の闇がつくりだした幻だった事に・・・

コメントまとめ

また指摘になりますが 原作は京極夏彦「嫌な子供」です。

小日向さんってこういうみじめな役ばかりですね。

いい作品、小日向さんが良かった。本当の幽霊ってああいう風に現れるんだと思った。

原作での、「得体の知れない不気味なモノ」をぜんぜん表現しきれていない。
これじゃただの陰気な子供じゃないですか。
原作では、人間の形はしているが明らかに人間ではない異形のモノを見事に表現しています。
しかもドラマ版では、この子供の正体が「ストレスの化身」とかいう訳の分からないオチで片付けられていますが、
原作ではそんな説明はありません。
異形の子供が意味もなく現れ、意味もなく夫婦を恐怖に陥れ、意味不明のまま最悪の結果を迎え、意味不明なまま物語は終わります。
原作が秀逸なだけに残念でなりません。
小日向さんの演技はよかったです。

どうやってあの子供がストレスのけしんだと分かったんですか?

小日向さんの最後の一言。
「嫌だ」
これが良かった。人間の本質がべろんと顔を出した感じ。

あの子ども、怖い・・・。
そしてこの作品のとことん暗い感じ、最高です。途中までは、主人公も「俺も第二のスタートを切ろう」というような明るいことを言っていたし、「あの子どもは夫婦の関係を修復するために現れたのかも」と前向きに捉えることができていたのに、やっぱりラストは厭〜な雰囲気でジ・エンド。

電車の中で主人公が、倒れた飲み物のカップを見つめているシーンがなぜか印象的。

ちなみに、あの子どもがストレスの化身だとわかったのは、子どもの瞳に主人公自分自身の顔が映りこんでいるのを見てしまったためだと思われます。

あぁ〜これまだ幼かった頃に見たから恐かったなぁ〜
あの子供の存在は始めは不気味だがとくに何をするわけでもないし、妻との関係も良くなっていくきっかけになった(あくまで旦那と妻の予想だが)ので良い奴かな?と思ったが・・扉の隙間から覗くあの子供・・


自宅に帰って妻がベットに倒れてるあの放心ぶりがやけに不気味だった。
妻が旦那の顔を見て逃げ出すあたりあの子供が旦那のストレスの塊である何かを妻に見せたのであろう

子供の正体はあくまで不明で、決して「ストレスの化身」なんて陳腐なものではない。原作では「嫌悪感をテーマに不条理な世界を描いた作品」と解説されていたし、だからラストは、理屈も何も飛び越えた感情から搾り出されるような「嫌だ」でオチるのに。
子供の瞳に主人公の姿が映りこんだ・・・って、そりゃ対峙すりゃ目の前にあるもんが映るでしょうよ。

原作とあまりに違いすぎてモウモモウ

厭なラスト・・・なんなんのこれ?

これ京極夏彦原作なんですよね。これをリアルタイムで見た数年後に、『さむけ』という短編集を読んで気付きました。
当時は単純に幽霊のような子供が怖かったのですが、幽霊にしろストレスの化身にしろ、避けようのない不快なものに日常を侵される恐怖というのが

厭で厭でたまらないですね。

まぁ、確かに「ストレスの化身」なら会社辞めて夫婦仲が改善した時点で子供もいなくなるはずですよね

同年1月に放送したHEROの末次さんとは全く違う役柄で当時驚いたのを覚えてる。
小日向さんの幅広い役柄を思い知った瞬間だった。

お風呂場での手バーーンはドキっとしました!!

とりあえず、愚昧な原作厨は消えればいいのに。
原作は原作であり、それに忠実にする意味も必要性も無いんだから。

愚昧w

あの映像見て何が「厭」か理解できた奴いんのか?
過程も結論もここまで原作を無視されたら、
視聴者にはタイトルに何の意味があったかさっぱり分からんだろ
タイトルそのままで原作改変するなら、タイトル含めて一から番組制作者の作品を作れよ
いい迷惑だ

「意味も必要性も無い」とか寝ぼけたこと言ってんなよ
原作の意味辞書使って調べてからこい阿保

子供が怖い...。
ラスト奥さんが逃げた時に怖かった...。
夫婦の奥さんなのに...。
厭な子供はやっぱり怖い...。
物が荒らされてのがすでに怖かった...。
もう見たくないです一回で見たらもう十分です。

夫婦の奥さんって何だろ

ストレス化身の子供がいた時は不気味すぎていました。
最後の小日向さん顔度アップでイヤだと言ってブラックアウト。
そういう化身がいるとゾックとしてホームシックになってしまいます。
とても怖すぎて恐ろしくなりイヤな夢に出てきそう...。
厭な子供の世にもは一生見たくもない。

エピローグ
「バブル崩壊から十数年。
しかし、日本経済は依然、
復興の兆しを見せていません。

そして、異常と言えるほど多様化した
犯罪。この国全体が黒い雲のような厭な
ムードに覆われたままです。」

背景に色とりどりの数字が表示される。

「数字の世界ではマイナスにマイナスを
かけるとプラスに転じますが、
現実では更なるマイナスを生み出します。

お気をつけ下さい。」

厭な彼女と家の実写版も見てみたい。
厭な老人、先祖、小説は話自体がメタネタだったり、下品で汚い描写が多かったりで映像化出来ないだろうなぁ。

ストレスが実体化したんでしょ?そう言う事に成るからストレス解消法を持たなくちゃ成らないんですよ

人の心が、妖怪や悪霊を作り出す。

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