放送回 | 1999年 秋の特別編 |
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キャスト | 田中直樹 |
脚本・原作 |
主人公はうだつの上がらない営業マン。
常に成績は最下位を独走している。
担当区域にせよ昼の社員食堂のメニューにせよ、
彼が二者択一で何かを選ぶと、
選んだ方はなぜか「はずれ」となってしまうのだった。
社内恋愛中の彼女にそのことを相談すると
「いいと思うのと逆を選んでみたらどうか」
というアドバイスを授かる。
その夜、
営業成績トップの同期の友人に付き合い
二対二の合コンに参加した主人公は、
自分が惹かれたのとは違う相手を選ぶ。
心ならずも深夜まで付き合わされ、
自宅まで送り届けることになった主人公だったが、
その父親に気に入られて抱え込んでいた在庫を一掃する
営業チャンスを掴む。
それ以来、主人公が恋人のアドバイス通りに行動すると、
営業成績でトップに踊り出たのを皮切りに
あっという間に出世街道に乗った。
一方、あの合コンでもう一人を選んだ友人は、
彼女のわがままに振り回されて成績が落ち込んでいく。
主人公が久しぶりに恋人と会う約束をしたその日、
取引先のパーティに参加するよう社長に命令される。
気が進まない方、つまりパーティに出席を選んだ主人公は
そこで最大手取引先の社長令嬢と出会って意気投合する。
その一方、約束をドタキャンされて落ち込む恋人と
彼女を励ます友人。
重役の座に就いた主人公は
恋人と会う時間も満足に取れない多忙な日々を送るが、
結婚を申し込むつもりで指輪を購入する。
社長に仲人を頼もうとした矢先、その社長から呼び出される。
用件を切り出そうとした主人公に社長は告げた。
「私ももう年だから引退しようと思う。
ついては、君に後を継いでもらいたい」
驚く主人公。社長の話は続いた。
「但し、条件がある。
例の取引先の社長令嬢とお前が結婚すればの話だ」
航空チケットを手渡される主人公。
今から出ても飛行機の離陸時間ぎりぎりだが、
空港で令嬢が待っていると聞かされる。
恋人に渡すつもりだった指輪の箱を懐にしたまま、
ひとまずは向かうことにした主人公だったが、
その途中でカーラジオからのニュースに耳を疑う。
恋人が交通事故に巻き込まれ
重傷を負ったという内容だった。
収容先の病院も放送された……
この先にあるY字路を右に行けば空港、
左に行けば病院だとカーナビは表示した。
Y字路手前で停止し、迷いに迷う主人公。
やがて決意し、携帯を取り出した。
「社長……申し訳ありません、僕は空港には行きません。
もう、自分が思うのと逆の道ばかり歩むのに疲れたんです」
クビをほのめかす社長の怒り声。
「覚悟は出来ています……今までお世話になりました」
と答えて電話を切る主人公。
左にハンドルを切った瞬間、
大型トレーラーが背後から突っ込んできた。
すんでのところでトレーラーを避ける主人公。
運転手に罵声を浴びせられるが気にしない。
「自分が思うように行動して失敗しなかった……
もう大丈夫だ」
病室の扉が開く気配に、彼女は目を開いた。
花束が差し出される。
見舞い客が誰なのか認識し、喜びの笑みを浮かべる彼女。
体の各所に包帯を巻かれた痛々しい姿で
起き上がろうとする彼女をそっと支える腕。
もう片方の手は、指輪の入った箱を彼女に差し出していた。
箱とその贈り主を交互に見つめ、語りかける彼女。
「……嬉しい……私、ずっと、迷っていた……
でも、もう迷わない。
大事な時に駆けつけてくれたあなたを選ぶって決めたの」
指輪を取り出し、彼女の指にはめて微笑みかけたのは
主人公の友人だった。
仕事も恋も失ったとも知らず病院への道を急ぐ主人公。
車の影が小さくなっていく……破滅に向かって。
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コメントまとめ
うっわ〜最後の4行で脱落これが世にもなんだよな〜・・・w
名作と思う。 皆もこんな経験があったよね〜
後味があんまり悪く感じなかったのは ココリコ田中だからかな(笑) 佳作だと思います。
僕も二者択一で失敗するタイプなので、 逆男の生き方をしようかどうか 考えたことがあります(笑)。 ちなみに最後はそんなに「破滅」って 感じじゃないです。 「待ってろよ!」と田中が車の中で つぶやきながら、病院へ向かうところで終了です。
ココリコ田中のハマリ役。スマップの草なぎでもいいかもしれない。本当に不幸な人生の話。
いるんですよ、こういう人間は。つくづく運の悪い奴って。だから意思と反対の事をすれば風向きが変わるのでは?しかし、人間の本性(性格上)、融通が利かない時もある。まぁそれがオチなんだけれどもね。こんな日常生活に溢れかえっている個人的な話が面白さを生むのだ。
あたたたた、シュールな落ち。まさか、恋人も失うとは。
うわあすげえ、世にもらしい後味の悪さ。
オチが秀逸ですね。
まさに世にも奇妙らしいオチだ
田中さんかわいそう。でも幸福は努力しても絶対に起こらないで最悪の不幸は平気で頻発するのが人生です。
なかなか面白かった。
オチがいいな。
演技うまいねココリコ田中は。オチは最悪だけどね
なんとも、主人公にとっては救われない話です(あまり悲惨な雰囲気の終わり方ではありませんが)。
あの後、病室に駆け込んだ時の彼の心境はいかほどのものだったのか…。
まあ、今後はまた気の進まない方を選んでいけばいいのかもしれないけど、
万に一つ、これがきっかけで今後はどちらの選択にも成功と危険が伴うようになったら…
って、それが普通と言えば普通なのかもしれないけど。
自分の幸せのために、自分を犠牲にする。
なんて悲しい宿命!!
そんなところにただただ共感しましたね。
「嫌いなもの食べ続けて長生きするよりは 好きなものお腹一杯食べて死んだ方がいい」
そう思うのって、贅沢ですかね。
最後は悲惨だったのになんか面白かった。
こんな運命嫌ですね。
主人公かわいそうだなー
おもしろかったけど
プロローグ ある路上 「受験、就職、恋愛、結婚、人生はまさに選択の連続です。」1台の車があり、ある男が乗っている。「ここに一人の男がいます。彼は誰もがうらやむ成功を手に入れました。しかし、そんな彼も今ある選択に頭を悩ませています。右へ行けばいいのか、それとも左へ行けばいいのか・・・一体、彼は何に悩んでいるのか。話は少し前に戻ります。」
これはおもしろい。でも主人公かわいそすぎる・・・。
最後は、あーあってかんじ。
主人公がかわいそー。
必ず2択っていうのがオモシロイww
逆男かわいそう。
逆じゃないと不幸になるとかいう運命とか悲惨だ。
待ってろよ!ってヒーローじゃないんですから・・・田中さん。
逆男は,裏を返せば自分の思っている方と逆を選べば幸せが・・・って,うれしいことではないですか.
面白いけど先が読めてしまいました
空港へ向かう時にトラックの運ちゃんに怒鳴られてたけど
トラックのほうが一時停止するべきじゃないの?
ストーリーは面白いほうだと思うけどね。
朋友の伊藤くんが出てて当時興奮しました(笑)
A定食B定食2日続けて一緒なのがなんか謎でした…
売り上げ棒グラフが天井を越しちゃうなんてすごすぎるー(笑)
僕の3DSのMiiの名前が「逆男」(ぎゃくお)なので、少し驚きましたwww
大昔に見たけど今でもはっきり思い出せる作品
最期の演出がうまかった
細かいが、この話の主人公志村は、後の話『銃男』で車内電話をしてる不良の電話相手らしいな。
実際の田中は、計算なしに女性の顔の優劣で態度変えてきそうwwwしかも、あからさまに。↓…私も嫌いです。
切なすぎる・・・ でもまあ、二者択一の結果だけで大きく変わるほど、人生は単純ではないと思うけど。
主人公は病院に着いたら彼女とどのような会話になっていたと思いますか?私は彼女から別れ話切り出されていたと思います
また主人公は無職になったのでしょうか?
自分は逆男の逆で自分がいいと思ったほうが大抵うまくいく。でも、逆を選ぶといつもうまくいかない。
俺はこれハッピーエンドだと解釈する
最初に逆を選んだエレベーターでも押しつぶされていたが
結果的には正解だったし、最後の選択肢で本来の選択しようとしていた"逆"を選んで引かれていないという結果になったし
本来の選んでいた方の結果(右では引かれて死んでいる可能性など)が起きている場合もあるし
浮気する女とも別れられて俺はハッピーエンドだと解釈したい
【ネタバレ注意】ラストの病院のシーンで分かるのは、すでに恵も高木も主人公の志村を裏切っていたということ。だから主人公は右の道(成田空港)を選ぶのが幸せだったかもしれない。
ラストで志村と恵が抱き合ったなら、「ヒネリがない」と言われてブーイングかも。だけど個人的には、主人公と恵が抱き合うシーンが見たかった(フィクションだからね)。
↓実はこれでハッピーエンドだったのかもって解釈は面白いな
確かに逆の選択肢選ぶことは富とかはもたらしてるけどあらゆる面でうまくいってるわけではないんだよな
最後の最後迄選んだ方が外れだったって訳だ。どちらかが当たりでどちらかが外れって事だろうけど、どちらも外れってパターンも有るからね。でもどちらも当たりってパターンは無いんだよな…
↓なるほど。
ところでこの主人公は仕事はどうなったと思いますか?
無職→フリーターという道をたどったんですかね?