世にも奇妙な物語データベース

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大注目の男

放送回 1990.9.6
キャスト 柳沢慎吾
脚本・原作 高野信行

存在感の無い平凡なサラリーマン正男(柳沢慎吾)はある日、朝の食卓で突然家族みんながジロジロ見つめるとこから始まる。
「なに?僕の顔になんかついてる?そんなジロジロ見ないでよ」
みんな終始無言のまま、黙って正男の顔を見続ける。

鏡を見るが、別にいつもと変わりない。わけの分からないまま出掛ける正男だが、道を歩くと近所の女子高生に、会社のエレベーターに乗ると会社員に、オフィスに入ると同僚達に、じっと顔を見られ続ける。皆会話は普段通りなのに、顔だけ正男の方を向いているのだ。
「やめて下さいよ何の冗談ですか!」
その時、課長宛に電話が掛かってきた。「社長がお呼びだ」

社長室にやって来た正男。
しかし社長はずっと黙ったまま、正男に向かって歩いて来る。怖くなって正男は慌てて逃げ出した。

町中の人達の視線を集める正男は、タクシーに乗り込んだ。「どこでもいいから行ってよ!」

ゆっくりと走り出すタクシー。しかし…。
運転手はじっと正男の方を見つめたまま運転を続ける。
「ちょっと!前見て運転してよ!ちょっと…!」
彼の叫びも空しく、運転手の顔の向きは変わらない。正男は運転手を追い出し、自分で運転し始めた。

「何故なんだ、何で皆僕を見たがるんだよ…。普段目立たないとか影が薄いとか言われてる僕が……。確かに一度ぐらい目立ちたいと思った事はあるよ。だけど違うんだよ!こんな風に注目されたって……。こんなの嫌だ!」

急ブレーキを踏みタクシーを止める正男。しかし止まっているタクシーを何十人もの人間が取り囲み、覗き込んでいた。

「見るな!見るな!見るなぁぁ!」

群衆を退けてタクシーを急発進させる正男。ふと窓の外を見ると、鳥除け(目玉型の)が視界に入り、パニックに陥る正男。フジテレビの目玉ロゴマークや、目玉焼きなどが次々脳裏をよぎり、そして……。

…………

『はいこちら現場です。今日午前、東京中野でタクシー強盗ひき逃げ事件が起きました。容疑者・渡辺正男26歳は、逃走中、吊り橋の上で運転を誤り、車の外に放り出され、吊り橋のワイヤーで首を吊り、即死しました』

首吊り姿の正男がテレビに映った。

『ご覧の様に現在も宙づりのまま、まったく手のつけられない状態となっています。普段渡辺は会社でも全く目立たない存在だったという事で…』

その映像をテレビで見ていた男(タモリ)、
「こんな目立つ死に方も珍しいなぁ」

コメントまとめ

タモリ 「こんな珍しい死に方珍しいな」 確かに・・・

この作品も短くてよかった.

良かったのはラストのみ。

怖い、間切れもなく怖い。 奇妙差を増してるね。 タクシーの運転手、馬鹿じゃねーの。前見て運転しろっつーの。 首を吊ったのは悪いがまた会う日まで・・・・ あばよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後のアナウンサーは彼を見ていなかった…

結局これ妄想だったんですか?? >>懲役259日さん タモリは「こんな目立つ死に方も珍しいな」と言ってましたよ。

冒頭で女学生3人が、主人公とすれ違ってからも後ろ向きで、主人公を見ながら歩いているシーンがゾッとした。 タクシー奪うあたりから微妙だった。

目立たない主人公は、実は自分が嫌になり 橋で首吊り自殺をした。その時の死ぬ前の 幻想がタクシー事故を起こすまでの所だったって落ちならまだ良かったのに。

最初の家族のシーンがお気に入り
特に父親の顔がよかった

・・・

シンプルさがいい。

世にものなかで多分一番好きな作品です。まず、柳沢慎吾が主演ってところがいい。それにこれこそ本当に「奇妙」だと思います。普段視線すら感じない、目立たない人が理由なんてないのに、こんな立場に置かれたら・・・。いやもうほんとにゾッとする作品でした。

注目というのは理由があるからされる。
だが、もし「理由も無いのに」注目され続けたら?
しかも誰も「理由など無い」事を答えてくれなかったら?
彼は「無視されている」のか「注目されている」のかどちらだろう?
そして彼は死の瞬間になって初めて「正しく注目される」。
柳沢慎吾の個性と相まって悲しくも恐ろしい物語になっていると思う。

現実に多発する無差別通り魔と共通点があると思うのは私だけだろうか?

車に群がってる通行人がゾンビみたいだった
怖っ!

話のオチの意味が良くわかんなかった
ゆずさんのいうとおり主人公の妄想だtったんですかね?

無言で迫ってくる社長がきもかった(笑)

主人公の容疑者呼ばわりの死にざま、この物語と高樹沙耶(いまの益子育江)の「整形手術」は似た感じがしました。しかし主演が柳沢慎吾なのは意外でした!

ふつうのニュースで死体をうつしたらまずいでしょう・・・
でも,そこが世にもらしいかな.

正男(柳沢慎吾)の顔を、家族から社長や通行人まで、皆がジロジロ…気味が悪いと思いました。ただ、タクシーの運転手だけは前を見て運転してほしかったと思います。非常に危ないです。
タクシーを取り囲む数十人の人間達、のちに「地獄のタクシー」を見て、豪林医師(佐野史郎)を取り囲む患者のゾンビ(?)で彼らを思い出しました。せめて顔を見たがる理由だけは口にしてもよいのではないか…?

これ物凄く印象に残ってる

こんなふうにじろじろ見られたら、気持ち悪いよね。心の弱い人は、こういうの見ないほうがいいね。

アメリカじゃないんだから日本のニュースで死体映しちゃダメだろ・・・

セリフで事の発端をくどくどと説明してる時点で何か色々と興ざめなんだけど・・・

これは間違いなくブラック系だよ

覚えてる、すごい死に方だった。慎吾ちゃんが精神的に追い詰められていくのがリアルで怖かった。いまだに忘れられないストーリー。

じーーーーーーーーーーーっ・・・・。 世にも奇妙な物語

これ見たあと、防鳥目玉風船を見るのが怖くなりました!トラウマ

これ怖いっつーか滑稽すぎて、家族で爆笑してたわw

たしか20年以上前に笑っていいとも!のテレホンショッキングで名前忘れたけど女優が出た時、タモリが「綺麗なあなたに見つめられると醜い私はどんどん・・・溶けていく・・・」と言ったのをふと思い出した。←ちょっと何言ってるか分からない

会話が全く成立しないのが怖い。
最終的にはゾンビの群れみたいになってるし

こんなに見られるのは耐えられない^^;

柳沢慎吾なら注目されても仕方ないのではと思ってしまうのがまたねw

可哀想な奴…でも何でじろじろ見たの?目立ちたいって夢を神様が叶えたとしたら…人間はあまり高望みをしちゃ駄目って事なのかな

追記です。正男が事故死した場所は神奈川県相模原市の津久井町とキャスターの台詞に出ています。

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