世にも奇妙な物語データベース

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思い出を売る男

放送回 1994年 秋の特別編
キャスト 小堺一機/岡江久美子
脚本・原作

主人公の古川(小堺一機)は、借金を抱えた貧乏人。
血液採取などをしてお金を溜めて生活はしているのだが、
借金取りに追われる毎日を送っている。
今日もまた借金取りがドア越しで恐喝してくるため、窓から逃走する。
そして外を歩いていると、足元に一枚のチラシがひっかかる。
そこには「あなたの思い出 高価にて購入」と書かれていた。
「思い出?そんなものが売れるのかよ」と苦笑する古川だが、
目の前にはその思い出を購入するお店(というより屋敷)が建たれており、
怪しみながらも、中へ入ってゆく。

店内には、店長ともいうべき怪しい人物がおり、説明をしてくる。
他人の思い出を、移植させて再体験させるというのが流行っているらしく、
まず最初は初恋の思い出を売って欲しいと要求する店長。
古川がリスクを聞いてみると、その人の思い出が記憶から永久に消えるという事らしい。
だが、高価で買い取ってくれるということで了承し、古川は初恋の思い出を売ってしまう。

・・・ソファでぐったり休んでいる古川。
そこへ先ほどの店長が現れ、分厚い札束を本当に渡してくれた。
これには大満足の古川。
屋台のおでん屋で酒を飲んでいながら、他にもいろんな思い出をおもいだす。
会社をクビになり、就職できずに困っている時に夫婦喧嘩をしてしまい、それが原因で
妻と息子と離ればなれになってしまった思い出・・・
「ダイキ・・・」と一言。
古川にとって息子のダイキだけは忘れられない存在のようだ。
と、そこへ運悪く例の借金取りが来てしまい、今回のお金を取られていってしまった。

次の日は、スポーツの思い出は?と聞かれ、最初は拒んでいたが、
お金に目がくらみ、ついに甲子園に出動した大事な思い出を売ってしまう。
その帰り道に旧友とバッタリ会い、同窓会に同席させてもらうことに。
そこには一人の女性がおり、親しげに話しかけてくるが、見覚えの無い古川は友人に誰?と問う。
どうやらその女性こそが古川の初恋の相手のようだが、初恋の思い出を売ってしまった古川は、
「本当に覚えてないんだ」と言って、周りの空気を悪くしてしまう。
「ごめん・・・」と古川。
気を取り直して、友人たちは野球部での思い出を振り返りながら乾杯するが、
甲子園の思い出を売ってしまったため、それさえも覚えておらず、「野球部だったけ?」と問い、
再び空気を悪くしてしまい、困った古川はそこから立ち去ってしまう。
だが、心配した友人が追いかけてきてくれ、人事不足の会社の面接を紹介してくれた。

しかし、また借金取りに追われてしまい、「必ず返します」と言い、
それからというもの毎日毎日思い出を売ってしまう。
誕生日・・・両親・・・少年時代・・・なにもかもを。
そのため友人が紹介してくれた面接へ行くの事も覚えていなかったため、
友人に怒られるが、その友人すらも覚えていない始末。

だが、お金は相当溜まったため、ついに借金を全額返済することができた。
・・・・が、借金をしていたことすら覚えていなかった。

そんな何もかもを思い出せない事に絶望してしまう古川。
唯一覚えているのは、妻と息子のダイキだけであった。
「お前の思い出だけは絶対に売ったりしない!絶対に・・・」
と、ここで一本の電話が入る。
それは妻からであり、ダイキが重い病気で倒れてしまったということらしい。
病院へ行き、事情を聞くのだが手術費が高くてどうにもならないとのこと。
悲しみのあまり泣く妻を強く抱きしめ、古川はついに決意する。
そして室内のダイキの手を強く握り締め、
「ダイキ、忘れないでくれよ、パパの事・・・」と優しく話しかける。

場面は変わり、例のお店にいる古川。
妻とダイキの記憶、昨日の記憶、今日の記憶全てを買い取ってくれと頼む。
最初は店長も「廃人になってしまいますよ」と抵抗していたが、
古川が「かまわないっていってるじゃないですか!」
と怒鳴ったため、了承して思い出を消す作業を開始する。
だが、その前に古川は妻と息子の写真を眺め、様々な思い出を振り返る。
ダイキが生まれてきた瞬間、初めて立ち上がった時、キャッチボールで遊んだ時。
涙を零す古川だが、ついにその思い出は全て消え去ってしまった・・・

もうなにひとつ思い出が無い古川は完全な廃人となってしまい、
妻と息子との写真をポトッと落とすが、それに気づかずに歩き続ける。
それから1年後。
すっかりホームレスになってしまい、ベンチでゴミ箱からあさったお菓子を食べる古川。
すると、そこへ「パパ?」という子供の声が聞こえてくる。
声のほうを向くと、そこには妻と小学1年生になった元気な息子の姿が!
妻と息子は古川の元へかけより、話しかけるが古川は何も覚えていないために無視して立ち去ろうとする。
妻はそんな古川に「あなた覚えてないかもしれないけど、家族なのよ、私達。家族なの!」と言い、
ダイキは「パパー!」と笑顔で抱きつく。
妻も、「もう一度やりなおしましょう。三人で新しい思い出作るの!」といい涙ながらに抱きしめる。
そんな状況に少し戸惑いながらも、「か、ぞ、く?家族・・・。家族。」と口ずさみ、ハッピーエンド。

コメントまとめ

今日初めて見ましたが、めちゃくちゃ感動しました。 世にもで一番泣けます。なんせ、今までで一番大切な家族の思い出が1つ残らず消されてしまうのですから・・・・。 でも息子は助かり、家族と生活を1歩目から再び始める。すごく好きです。

中身のストーリーがなんか違う気がしますよ。w?

屈指の感動ものエピソード。小堺の演技がBGMで少々ごまかされてはいるもののそこらへんはご愛嬌

いい話です。 ちなみに娘じゃなくて息子ですよ。 このあらすじ間違ってます。

最高の一言に尽きます。自分は「過去からの手紙」よりもこっちが好きです。

うーん、感動しました。 記憶を買い取る人役は佐戸井けんたさん、昔の友人役は山崎一さんですね。 個人的には山崎一さんがいい味出していました。 ただ惜しむらくは、廃人だった男に、記憶を買い取る男役の人が ほんの記憶の切れ端だけでも残してくれてたら、と思いました。 で、奥さんの「家族なんだから・・・」という言葉に 一瞬だけ家族の記憶がよぎって、無意識のうちに涙を流す、 ってラストだと、個人的には良かったなと思いました。 まあ今のままでも十分感動しましたけどね。

不覚にも泣いた。 今一度写真を見て、家族の記憶を消すシーン。

佐戸井けんたさんも何気にちょこりちょこりと 世にもに出てらっしゃいますよね。。(うろ覚えだけどあとは確かリフレインとか)

2007春の番宣で記憶を売るストーリー予告があったので 久しぶりに思い出しました。 好きな話です。 個人的にはオリジナルの『トワイライトゾーン(ミステリーゾーン)』のほうが ラストが救われなくてゾッとするので好きです。

感動したー思わず泣いちゃった。

世にも奇妙な物語の中より、他のドラマ、映画の中で、この「思い出を売る男」が一番感動しました。

今まで見てきた中では最高と言っていい作品だと思います。
自分の愛する子供が命に関わる難病で、何をしてでも手術費が欲しかったとしたら…。それがかけがえのない記憶を売ることだとしても、きっと誰でもためらいなく売ることを選択するでしょう。それで助かるのであれば。

世にもで感動モノというと、真っ先にこの話を思い出します。

最後の家族の記憶を消そうとする瞬間、忘れ難く待ってください!とポケットの中の家族の写真をもう一度眺める場面がとても心に残っています。涙がこぼれました。ほんとうに素晴らしいお話です。

やはり小堺さんは演技が上手い。ああいうビジネスが本当にあったら忘れたい事が多い人にはいいですね。ただあの機械は「トータルリコール」の盗作でオリジナルが欲しかった。

感動ではあるがオチが読める素直なもの。面白くなくはないがそれほど印象には残らないかぁ。

最後は記憶が戻ったのかが分からないですね。
そのへんが世にも。

最後は少し泣きました。
家族の大切さがわかりました。
この作品もけっこうよかったかな

最後に家族の記憶を売ったときの演出にはしびれますね

小堺さんの演技はすごいですねぇ
好きな作品です

主人公が家族の記憶を売ったあと,大事にしていた家族の写真を落として,歩いていく姿がすごく切なかった。
この作品,大好きです

最後男が公園で明後日の方向を
向いてるだけじゃなかったっけ?

感動というよりなんか悲しいな。

小堺さんの演技が素晴らしい。とてもジーンと来る切ない作品でした。90年代半ばはこの他にもにぎやかな食卓、時の女神、怪我、ホームステイマイホームなど感動系の良作が沢山ありました。最近の感動系はあまりジーンとこないのが残念。またこうゆう作品放送してもらいたいです。

素直に面白かったです!!! 感動ーーー(*^_^*)

傑作です!

この話は本当に感動モノです.

初めて視聴したときより、今になってからの方がより感動した
新しい思い出を構築していくのは、大変な作業だが、また素敵な思い出つくってほしいな
個人的には「帰れない」と1,2を争うぐらい好きな作品

家庭が崩壊してしまった自分としては、言葉で言い尽くせない思いがあります。
何年経とうとも、心をそこに置いてきてしまった様に、後ろを振り返ったままです。

思わずラストの息子の回想シーンで泣いてしまった。。

個人的には
初恋の思い出はなくしたくない・・
感受性がとても豊かなあのときの
あの胸のどきどきを忘れてしまったら、
悲しいと思う

悲しいねぇー。家族も両親も友人も全て失うのは

時の女神とこの思い出を売る男だけは本当に感動する。。

当時、小学生でしたが感動してずっと心に残りました。

リメイク決定おめでとうございます。
いったい誰が主役になるのやら。

佐藤浩市さんか香川照之さんあたりにやって欲しい。

当時見て泣けた。

木梨の久しぶりの主演作品になるので、楽しみです。

泣くに決まってんだろこんなもん
借金取りの兄ちゃんが好みだった

思い出を取り除いてくれる人いいひとだね

94年放送ってことは古畑任三郎で犯人役として出ていた頃だね。そこでは、殺し損ねた政治家が記憶喪失になってたけど。

そういえば借金取りの一人は「お金がない!」でも同じようなキャラ(オカマみたいな口調)で出てたなぁ。

プロローグ。

タモリ「私たち人間の脳は、生まれてから経験したあらゆる出来事を記憶という形で保存しています。あなたの脳に収められた記憶は、この宇宙でたった一つしか無いのです。そして、それはあなたがあなた自身であるという証拠でもあるのです。」

これは泣くわ

借金取りの人がさりげなく「たまには良いもん食えよ」と言ってる所が格好良かった

ホームレスすぎるw

声出して泣いてしまった

借金取りまじイケメン

マジで感動した大泣きした

リメイクで初めて見たけど面白かった!
最後震えていたのは、思い出したのか、体が覚えていたからなのか。どちらにしろこれを最後に持ってきたのは凄く良かったな、と思った。

最後、懐かしい感覚に襲われたんだろうね。

ガチ泣きした

世にも奇妙な物語で泣いたのは初めてだな

( ;∀;)イイハナシダナー

たしかSFジュブナイルにあったなぁ。
ヒロインはタイムトラベラー男との記憶を消されてしまう。
しかしその男が戻ってきてすれ違ったとき、なにかを感じて振り返る。

1994年の放送当時、思い出を作る側だったのが
いつの間にか思い出を売る側になってしまった自分に気がつき泣きながら作品を見ていました

この話すごく良かった!!!って衝動で自分もここへ辿りついてしまった。ハッピーエンドを明確に提示しないところで終わる演出も良かったね。うん、最高だったよ。

記憶を売る男でですが、主人公は、唯一病室での娘との最後の別れの場面だけ覚えていた。なぜなら、記憶を買う男が哀れんでそれだけ残してあげたから。非情な借金取りのやくざも、記憶を買う男も人の子だったといことではないでしょうか?

いや、借金取りは別に良い人ってわけじゃないでしょ
主人公を憐れんでというよりも、自分の罪悪感を減らすためにやったんだと思うよ

小堺さんのは今再放送してますね。こちら関東ですが地方によってなのかな。

小堺版とノリタケ版どっちもいいけど最後のシーンは断然ノリタケ版が良い
あの子役の女の子の声が可愛くて余計涙を誘うんだよ…
録画何回見返しても泣いてしまうわ

最後のシーンマジ感動したわー。超泣ける

最後の方での子供の「パパ」←泣いた。。。

もし今回のリメイク版がDVD化されるのであればどさくさ紛れにオリジナル版もお願いしますm(__)m

借金取りは罪悪感から金渡したんじゃないのかな
主人公は借金あったことすら覚えてないんだから借金取りは余ったお金まで持ってったんだと思った
記憶売ったお金が丁度借金の額になるわけないし

忘れたい記憶を買い取ってくれるヤツはおらんかね?
( ̄ω ̄)

つか、この物語りの最後はめでたしどころか、こんな廃人を引き取って暮らす妻と子供の今後は過酷極まりないだろう☆
┐( ′-`)┌

これはヘビーなストーリー。予想したラストとは異なるエンディングだったのも印象的。

この作品を名作に上げる人が多いのも納得です。リメイク版も観てみようかな。

ちょっとカイバっていうアニメが頭をよぎった

こんなたった20分ぽっちで、なんだか人生の深淵を垣間見たような名作だと思う。
この激動の時代、いつ自分も小堺のようになるか、神のみぞ
知る。男には、ほんの少し運が足りなかっただけだ。別に、ギャンブルや女に手を出して借金を作ったわけでもなく、ただ人力ではどうしようもない時の運が、男をああさせただけなのだ。俺は一流大学を出て一流企業まで行ったんだ!あの言葉があれほど虚しく聞こえるものか。
本当に、運というものはイタズラだ。その前では、誰もひれ伏すしかない。

それでも結局、廃人のホームレスとなり、ゴミ箱をむさぼる男に待っていたのは紛れもなくハッピーエンドだった。記憶喪失の廃人と暮らすことになるのだからバッドエンドじゃないかと言う人もいるけど、そんな次元の話ではないだろう、あれはやはりハッピーエンドだと俺は信じる。
そして何より、男は、イタズラで意地悪な運になど頼らず、自分の力で最後には幸せを手に入れたのだ。そこが今回の1番のポイントなんだろう。
息子、そして妻を自分のできうる最大限の力で守ったあの時点で、実はもうこの物語の結末は決まっていたんだろう。

しっかし、あの最後のセリフ!
『想い出はまた最初からつくればいいか』
にはシビれたぜぇ〜〜〜〜♪


最後のシーンは「朝一の砧(きぬた)公園だった」と小堺さん本人が言ってた(^^;かたらふって番組で当時の映像を見ている小堺さんの方がレア映像だった気がする。

これは感動したわ世にも奇妙なはこれだから面白い

仙台駅前にいた背の高い浮浪者みたいなおっさん見なくなったけどどこ行ったのかな?いつも一人でぶつぶつしゃべってたけど。

バブル崩壊からまだ立ち直れてなかった頃だな

小堺版も木梨版もどちらも良いが
木梨版は最後の「思い出は、また最初から創ればいいから...」がカットされてしまってるのは残念。
あのセリフに集約されてる話といっても過言ではないのに。。。。

男が涙ながらに記憶を売る事を決心した事、子供が必死に父親に呼びかける所に感動しました。

男が記憶を失った後にノコノコと笑顔で現れた所に腸が煮えくり返りました

思い出は高く売れる様ですが、売ってしまうと当然忘れてしまいます。大体良い思い出程高く売れるが、悪い思い出は二束三文にしか成らないでしょうね。どうでも良い思い出とか、どうしても忘れてしまいたい思い出は良いですが、余り闇雲に売ると後悔しますよ。この物語ではハッピーエンドでしたが

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