放送回 | 1992年 冬の特別編 |
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キャスト | いかりや長介 |
脚本・原作 | 星新一「おーい、でてこーい」 |
産業廃棄物処理業の社長・多々良(いかりや長介)は、
新しい処理場建設に反対する鬼の目町の住民の前で説明をしていた。
反対する住民達の抗議の声に、黙っていた彼はとうとう声を荒げた。
「ゴミを燃やそうってんだからね、煙や灰も出るよ。多少はね。
しかし現実問題、このまま放っておいたら、この街はゴミで溢れちまうんだよ!」
そんな中、部下の野本が彼を呼びに来た。
工事の邪魔になった祠を移動させてみたら、奇妙な穴が姿を見せたというのだ。
奇妙な穴を覗き込む2人と作業員一同。
「お~い、ででこ~い」と多々良が呼んでみるが、反応は無い。
試しに空き缶を投げ込んでみても、闇に吸い込まれる様に消えていくだけ。
深さを測ってみようと、ロープの先にバケツを繋いで降ろしてみても100mのロープでは足りず、
追加した分を含む400mのロープでも足りない。
諦めて多々良と野本が引き上げようとすると、何故か途中で重くなり、途中で切れてしまった。
そこへ穴に興味を持って来た近所の子供が落ちかけ、多々良がとっさに抱き止めた。落ちていくサッカーボール。
その夜、野本の車で移動中の多々良。どうにも穴の事が気になる。
そんな時、男が車を止めて乗り込んできた。彼は多々良に役人との接待写真を突き付けた。
「飲み食いの接待をして、便宜を図ってもらう・・・まぁ、よくある話ですな」
「幼馴染と一緒に酒飲んで何の不思議が有るんだ?」と言い返す多々良だが、男は雑誌に載せる気満々の様子。
「また伺いますよ」と男が降りた後、野本が心配気に忠告した。
「あんな奴まともに相手しちゃダメですよ。どうせ金目当てに決まってるんですから」
その後の調査で、あの穴の深さは東京ドーム500個分は裕に入る大きさらしい事が分かった。
しかしまだ穴の底が確認されたわけではなく事によるとその何十倍、何百倍の可能性もあるらしい。
何しろ、穴の深さが少なく見積もっても3000m以上なのは確かだそうだから。
穴の偵察に向かうと、近隣の住民が工事現場にたむろっていた。
「穴の事が公になっては不味い」と、彼らを追い出す野本。その様子をあのジャーナリストが撮影していた。
その夜、写真を手に多々良に迫るジャーナリスト・・・
真夜中、電話で多々良に呼び出された野本。来てみるとそこにはジャーナリストの死体。
多々良が揉み合った末、はずみで殺してしまったのだった。肩を落とす多々良。
「もうおしまいだな・・・」「こんな奴の為に社長が自首する事ありませんよ!」
野本は止める多々良を振り切る様に、死体と写真を穴の中に落とした。
「穴は深いんだし、誰にもわかりゃしませんよ」
そこに近付く気配を察し、身を隠す2人。
来たのはゴミ袋を持った主婦。そのままゴミ袋を穴に投げ捨てて帰って行った。
「あの穴、よっぽど便利に出来ているんですねぇ。分別ゴミだ何だのって面倒な仕分けも必要ないですし」
ここ数日穴を観察していた野本の話によると、穴が底無しだという評判が広がり、
それまで反対していた地元の住人達も次々といろいろな物を捨てに来るそうだ。
冷蔵庫、テレビ、三輪車、扇風機、PC、ピストル・・・
「人間、生きていくためにはいろいろな物を捨てなきゃならない。社長の口癖じゃないですか」
この穴を放っておく手は無い、と言う部下。
不気味に光る穴・・・。
2年後。
「多々良総業 鬼の目町廃棄物処理場」は「ゴミの処理が迅速」との評判から、
県南部の市町村のゴミ処理を一手に取り仕切れるまでになっていた。
「首都圏全域のゴミも引き受けるか」と笑いが止まらない多々良と野本。
そんな中、工場の監査をしたいと政府が派遣した科学者達がやって来た。
必要な装置が付いていない等と指摘され、多々良達は不味いと思ったが、
科学者達は何と放射性物質を捨てさせて欲しいと依頼しに来たのだった。
「これでまた一気に事業拡大が図れる」と呟く多々良。
更に数年後。
多々良の会社は「総合環境保全会社TATARA」となり、明日の新社屋竣工式には外務省も参列するほどになっていた。
鬼の目町の反対住民も、資金で街の集会場や道路を整備したお陰で喜んでいると言う。
多々良はふと、野本を屋上へ誘った。
「綺麗だなぁ・・・」「あの穴のお陰で、日本中が清潔になった気がしますよ」
景色を見ながら、微笑む2人。そこへ、
「お~い、でてこ~い」
と空から声が。きょろきょろしていると、今度は空き缶が2人の足元に。そして2人の目前にバケツがぶら下がる。
「し、社長、まさか・・・」
ロープが繋がっている先は、空中の穴。
2人の考えを裏付ける様に、サッカーボールが落ちてきた・・・
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コメントまとめ
星新一!?!?
ショートショートの『おーいでてこい』みたいですね。
憶えてます。みたいではなく、原作が星新一の「おーいでてこい」でしたよ。 エンドロールにありました。
最初に「おーいでてこい!」っていかりやが叫ぶ。それで最後の場面に「おーいでてこい!」って声が聞こえて空き缶が落ちてくる。なかなかいいオチだった。
ぁはは〜先ほど見ましたwやはりオチは星さんと少し違いましたが、やはり原作が星さんの作品とあってすごいですw
これはすごくすごく良かったー!!! オチが読めなかったので、ラストはヒヤヒヤしました。 これからゴミ、死体、放射能までもが・・・・ こういうゾクゾクバッドエンド最高っすね! 久々の満点!
知ってる知ってる。確か学校の読書で星さんの作品でありました。出口が空中だっけ_?
ラスト死体の靴が落ちてきて終わった気がする。
星新一の原作を、見事に映像化したと思う。 何よりもオチが強烈。 映像的な驚きは少ないが、見る者の想像力を 刺激してくれる。
オチは怖かったけど、あの空の穴から落ちてきたモノが、そのまま下の穴に落ちるように工場を作り変えれば大丈夫だと思われるw
かなり頭いいですね でも放射線のやつは下手したら空中で飛び散るのでは?
この物語中学校の 英語の教科書に載ってたっけ・・・。
題は、違うけど、読んだことある。
星新一の原作が大好きだったと言うのもありますが 導入からオチに至るまでの判りやすい構成。 チョーさんの渋い演技。一番のお気に入りです。
シュールな落ちやねぇ。穴は未来につながっていたとは、この後のことを考えると 背筋が薄ら寒くなります。 最初善人の塊のようないかりやさんが、会社が大きくなるにつれ、悪人っぽくなるのがよかった。
自分の中2の英語の教科書にもこの話のってましたよ。 たしか題名は"Can Anyone Hear Me?"だったような・・・
原作は星新一の「おーいでてこーい」です。まあ微妙に違いますがね・・・。評価としてはこんなもんです・
世にもは星のつく人が関係が多いな。
諸星といい、製作側の星護といい
原作・星新一「おーいでてこい」
原作(星新一さんの)のほうがおもしろいから,読んでおくといいよ
原作の方がおもしろかった。
原作では,空から「おーいでてこい」と声が聞こえてきて,石が落ちてくるが,それには誰も気づかない・・・というラスト。
これ中学校のときの
NEW HORIZON にあったわ。
本とそっくり!
これはニューホライズンにありましたね 自分的にはかなり好きな話です
あらすじから見ると終わり方が最悪。せっかくの星先生の作品が台無し
楽すると、後ですべて自分に帰ってくる。(振りかかってくる)って事ですかね〜。そんな意味が込められてるような気がしました。深い↑↑ それがまたゴミってところがリアル。環境破壊についても考えさせられました!
いかりやさん達の芝居が良かったです。でもいかりやさん達があの穴に落ちていたらどうなったんでしょうか、未来の自分達に会う?いや二人は消えた事になるんだからあのラストのビル自体も存在しない筈。
星新一さいこうっ!!!!!!!
やっぱ本のほうがおもしろいね
最後の黒いエフェクトはいらないと思う・・・・
これは強烈なインパクトだった・・・。
今の、英語の教科書でもこの物語はあります。
ただ、少しずつ内容が変わっていってるらしいです。(英語の先生に聞くと)
今、中2でちょうどそこの勉強をしています。
おーいでてこい!!今度買います。
らーめんずのコントでこんなんあったよね。
設定は全然違うけどおんなじよーな仕組み。
深いねー
穴
プロローグ
団地のゴミ置き場の前にタモリさんが立っている。
タモリ「東京湾の埋立地には、毎日9千トンものゴミが捨てられているそうです。
我々人間の暮らしにゴミはつき物ですが、おかげでこの地球どこのかしこも汚れ放題。
もしかしたら、この地球にとって、我々人類こそがゴミその物なのかもしれません。」
以上。タモリさんの台詞は、全て書いています。
私が持っているテープよりプロローグを書きました。
なお、エピローグはありません。
この話と教科書のは元としたものが同じなだけでこの話が教科書に載ってる訳じゃ無いんだが まあどうでもいいね、素晴らしい話です
この話は僕の持っている教科書に載っています。中2のnew horizonで「the black holl」
というような題でした。
英語の教科書にのっていました!
世にもすごいですね
なんとも不思議だこと。
星新一ってすっごいな。
教科書、翻訳物と日本のがきんちょだけでなく世界中で読まれているなんて。
世にもというよりも星新一がすごい。ありゃ人間じゃない。
未来であの空間が現れた時にゴミ処理場と化した穴に飛び込んだらどこに通じているのだろうか?
ちゃんと頭上の空間から落ちてこれるのかな?
今のごみの深刻化した問題をこの物語は語ってるのかもしれない。
この発想が凄いなー感心!
ブラックオチもニヤリとさせられますね。
ただ、実際にあったら半端なく恐ろしいけど…。
僕は、この話と、大塚寧々さんの「壁の小説」が好きです。
原作は星新一ですね。
星氏の代表作と言っても過言では無い程有名な話ですねw
海外でも翻訳されたのが有りますしね
星新一っすね
やばいんじゃね?
昔みたと思ったら、大学1年のときですわ。懐かしい。こういうの大好き。
道徳の教科書にも載ってた。面白いだけでなく、いろいろ考えさせられるところがこの話の魅力ですね。
星新一さんは神です!
誰にもマネできない、お話の深さをお持ちの方です。亡くなってしまって残念です。
私、最近星さんの作品を読み始めたのですが、どのお話も読み終わると、そのお話についてずーっと考え込んでしまうくらいです。NHKの作品も観ましたが、やはり最高です…!!
十年もしたらゴミの量がハンパないねwwwww
オイカさんと同じ!やっぱ星さんはすごいっすね!
この話、最後にドキっとさせられますよね・・やっぱりうまい話なんて世の中ないってことを改めて感じさせられるお話だなって思いました・・
長さん、やっぱ演技上手だなぁ☆
ドリフの雷さんのときとは全然違う(笑)
この話、私は中3のときにやりました!
内容はちょっと違うけど、これよにきもの内容じゃん!って思ったけど、クラスの人誰もわかってくれなくて・・(;−;
11月13日にCSでこの作品も含む1992年 冬の特別編が放送されるそうです。これ以外にも「ロンドンは作られていない」、「サブリミナル」など名作ぞろいなので楽しみです。見れる人はぜひ見てください。
そういうことだったんですね!
早速早いお返事助かりました☆
教えていただいてどうもありがとうございました(^−^
どういたしまして。
学習発表会で劇をし2組は 穴をやっていました!!
あの穴は未来につながっていたってことなのかな?けどあのあとあのゴミが全部落っこってきたらえらいことだよな
私も中学英語をこれによく似た話で学習しました。
他にも亜種がたくさんあるようなので鉄板の王道ストーリーなのかもですね。
フジテレビTWOで再放送を観ましたが、ここに載っているどのあらすじとも微妙にラストが違いました(流れ自体は全く同じ)。
元ネタは星新一のショートショートだと思う。
英語の教科書に載ってたのも彼の話を英訳したものだったはず。
いや〜、よくできてますね(^A^)>
意外な、あっと驚く結末でしたね。これが
50話もあるなんて・・・詠んでみたいものです=3
星さんはやっぱりいいね!
元ネタは星新一さんの「おーい、でてこい」ですかね?
中学校の道徳の教科書に載ってた(・ω・`)
同じく英語の教科書に載っていました!
怖いけどつつ”きが読んでみたいです。
世にも奇妙な物語に出てたんですよね?
見たいですッ♡*.
漫画でも読んだことあるなあ
星新一の中でも特に有名な作品だろうね
世にも〜で一番社会風刺な作品。人間の身勝手さが如実に再現されてる
原作もここで終わりの作品。
このあとはわかるよねっていう含みをもたせていて非常に
いい作品。
星新一さんの本をよんでは如何でしょう。
復讐クラブと並ぶ面白い話だな。
星新一さんの「おーい、でてこーい」がどこかでリメイクされてるだろうと思ってたけど、これだったか!
これ、確かに星新一さんの話にもありましたね!
すごい印象的なお話でした。
この話こそリメイクして欲しい。世にも奇妙見てて一番インパクトあった。
これ小学生の時だったかな?教科書で読んだ記憶がある…
このお話は世にも奇妙な物語の中でも特に印象に残っていて全エピソードの中でも確実にトップに入る傑作だと思うのですが、なぜか公式でのリメイクして欲しい投票とか、名作ランキングとかで名前を見る事が無くて不思議でなりません。是非とも再放送やリメイクをして欲しいです。原作の星新一さんのおーいでてこいもすごく有名な傑作でとてもおもしろいですよ。
私も気になって検索してここにたどり着きました
世にも奇妙な物語の名作はまさにこれです!
志村けんでリメイクして欲しかった。ギャグっぽくなっちゃうか。。。
タライは落ちてこなかった??高校の冬休みに見てたけどそれきりだからまた見たいなぁ。
中学校か高校の英語の教科書にこんな話あったな
おーい!出てこーい!
よく考えられた作品だ。
週刊ストーリーランドの不思議なごみ箱の話に似てる
最後のシーンはめっちゃ覚えてる!!
空き缶→バケツ→サッカーボールで終り
次は・・・・・・
あの時の穴はここにつうじていたのか…呑気な事を言ってないで逃げろ逃げろ。上から塵がどんどん落ちてくるぞ。
その場しのぎは何時か取り返しの着かない事態を引き起こす。まさか棄てた塵が空から降ってくるなんて誰も思わないでしょうけどね
ええ感じに進んでたんだけどやっぱ最後の最後のあれでバッドエンドなのかなあ?
ゴミが空から落ちてくるぞえ。