世にも奇妙な物語データベース

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結婚シミュレーター

放送回 2000年 映画の特別編
キャスト 稲森いずみ/柏原崇
脚本・原作 相沢友子

千晴(稲森いずみ)と有一(柏原崇)は結婚を約束した恋人同士。二人が運命的な出会いをしたのは一軒の映画館の前だった。
傘を電車の中に置いてきてしまい、雨宿りのために映画館の軒先を借りる千晴。そこへ大慌てで有一が駆け込んで来る。
雨はなかなか止みそうになった。ふと映画館のポスターを見ると、「モンパルナスの恋人」という恋愛物の映画が上映中である。
「見ませんか、一緒に」有一は遠慮がちに尋ねる。キョトンとした表情の千晴。大人2枚のチケットを購入し「はじまるよ」と優しく声をかける有一。千晴は照れたように微笑むと、彼と共に映画を見る事に決めた。

そして結婚への準備を着々と進める二人。
結婚式場も決定し、ウェディングプランの説明を聴かされる二人。そこで「十年後の相手に向けて」というビデオを作った。ここで撮った物が十年後、家に送られてくるという。そして式場を一通り回り終えた二人は、「結婚シミュレーター」というプランがある事を知り、係員に話を聞く。「結婚シミュレーター」とは、二人が結婚したあとどうなるかを予測する機械だった。
二人は装置に入った。
最初は円満だった二人。しかし目玉焼きに醤油をかけるかソースをかけるか、トイレの蓋は上げておくか下げておくか、寝る時は電気をつけるか消すか等、些細な事で喧嘩になってしまい、二人のすれ違いはエスカレートして行く。
ここで一度シミュレーターが停止し、休憩に入る事となった。
「最初は、うまく行くはずが無いよね」
と思うも、エレベーターの中に、シミュレーターが原因で喧嘩をしたカップルが入って来て、千晴と有一は次第に不安になってしまう。

シミュレータ再開。
千晴は男の子を出産していた。しかし「春季」と名付けるはずのその息子の名前を母親に「有太郎」と名付けられてしまい、不機嫌になる千晴。
子供が成長するにつれ、夫が家庭を大切にしないとぼやく千晴。有太郎のためにも母親と一緒に暮らそうと勝手な事を言い出す有一。そして二人は罵り合った。
「あなたのそういう所大嫌い!」「いい加減お前と暮らすのうんざりなんだよ!」それを聴いていた有太郎は泣き始める。
二人は離婚を決意する。

そこでシミュレーターが終わり、目が覚める二人。
千晴はゆっくりと立ち上がると、有一に平手打ちを浴びせた。
「嘘つき!一生傍にいるって言ったのに!」
「良かったじゃん・・式あげる前で」
「本当。人生無駄遣いせずに済んだわね・・」
結婚式はキャンセルとなり、二人は別れた。

お互いにそれぞれの道を歩む二人。「これで良かったんだ・・」千晴は仕事に明け暮れる毎日が続いた。ウェディングドレスのショーウィンドウを無視して通り過ぎる千晴。
そんなある日、千晴の元へ一本のビデオテープが送られてくる。それは「十年後の相手へ」のビデオの返却だった。しかしそのビデオは千晴のものではなく、有一のもの。郵便物が逆に届いてしまったらしいと有一から電話が入る。久しぶりの電話で一瞬嬉しそうな表情を浮かべる千晴だが、二人は「さよなら」を告げて電話を切ってしまう。

なんとなく千晴はテープをデッキに入れ再生してみた。
画面にあの日の有一が映し出された。
「えっと・・今日は二人の十年目の結婚記念日、ですね。十年間本当にいろんな事があったと思います。俺は少し言葉が足りないほうだし、変なとこ頑固だから、多分ハル(千晴)には寂しい思いをさせたり、いっぱい怒らせてるんじゃないかと思います。そんな時のために、先に謝っとくね。ごめんなさい。・・謝りついでに一つ告白したい事があります。十年前、俺達は雨の日に映画館の前で出会ったでしょ。お互い傘持ってなくて。実はあれ、偶然じゃなかったんだ。・・俺はずっと前からハルの事知ってました」
突然の告白に驚く千晴。
「何度か見かけるたびに気になって、そのうち会えるのが楽しみになって・・。声かけたかったけど、なかなかきっかけがなくて。そんなある日、バスの窓から雨宿りしてるハルの事見つけました。本当はね、あの時俺傘持ってたんだ。けど・・持ってないフリをしました。驚いた?なんか言えなくなっちゃったんだよね。ハルがあまりにもあの出会いは運命だったって喜んでたから。けど、これだけは分かって下さい。俺が仕事で疲れた日も、やな事があった日も、ハルを見ると元気が出ます。俺にとってハルは世界でたった一人の、特別な人です。それは今でも変わってません」
千晴の目から涙がこぼれ始めた。
「だから、喧嘩したり・・すれ違う事があっても、俺はハルの事、大事に思ってます。これからもずっとずっと大事にしていきます。・・あっ、そうだ、お互いのビデオ見終わった後に、もう一回あの映画館に行ってみませんか。もしそこで上映されている映画が、ラブストーリーだったらあの出会いは運命だったって事にする。なんて、どうかな? とにかく十年間、本当にどうもありがとう」
優しく微笑みかける有一。ビデオはそこで切れた。

千晴は涙も拭わずに映画館へと急いだ。
息を切らせながら映画館にたどり着き、千晴はポスター見上げた。
『悪魔のパンプキンマン2』
ラブストーリーでは無かった。
諦めて帰ろうとする千晴の後ろから
「大人二枚」
懐かしい声が聞こえた。振り返ると有一が立っている。
「はじまるよ!」
あの時と同じ、有一の声。
千晴は有一の胸に飛び込んで行った・・。
・・突然画面が乱れ、目を覚ます二人。
「いかがでしたか?」
結婚シミュレーターの係員の声だった。
「以上で結婚シミュレーションは終了します」

しばらく呆然としながら並木道を歩く千晴と有一。
やがてホッとしたように微笑むと、二人はゆっくりと手を繋ぎ合い、並木道の向こうへと消えて行った。

コメントまとめ

良い話です マジ感動しました

生まれて初めて感動して泣いた!! チョーいい話!!

そうですか。。。 「シュミレーション」って言葉もなぁ。。。

タモリが出てくる 雨の時計台?らしき部分が印象的でよく記憶に残っていました。

めちゃめちゃ良い話!!!!! ぼろぼろ泣いてしまいました・・・ 2人がかっこいいし、美人** でも、これ男がぶさ●くだったら話しかけられた時どんな反応したんだろう・・・と思ったり^^; 個人的な好みでごめんなさい;

感動する話になるとは思わないで、油断して見ているので余計にジンとくるんです。

素人の私が言うのも失礼ですが、話の構成が素晴らしいです。 この作者の方は他にも良い作品いっぱいで、大好きです。

名作です。 感無量です。 総理風に「感動した!」

★3.5ってとこかなぁ。。。

観てて、世にも的に最後の最後で画面にノイズが走ってコレもシュミレーション?みたいな終わり方するのかなと邪推していたらちゃんとハッピーエンドでホッとしたよ。

これだけで映画に出来そうなぐらい素晴らしい。2人も良かったです。

「シュミレーター」ではなく「シミュレーター」ですよ

ホント感動してしまいました。
やっぱテープのシーンがいい・・・

終わり方が好きです。単に仮想空間でバットエンド→現実でハッピーエンド、で締めるのではなく、
どちらも仮想空間上のものとして扱い、結婚した後どうなるかは結局
二人次第だという感じにまとまっているのがナイス。
結婚を控えているカップルの方々、あるいはちょっとマリッジブルー気味かも、
という方は、深く考えずに本作を一度見てみるのも一興では?


見たことは無いですが、いい話の予感。是非、見てみたい。

とにかく、あらすじ書きの上手さに脱帽。説明が下手な人だったら、ここまで良さを伝えられたか・・・。

あらすじ書いた人、GJ!。

いわゆるSFラブストーリー
ですね

結婚生活のリアルっぽさがいいです。

泣いた。良い話です。
正当(?)ラブストーリーです。
ただ、あんな台詞を普通に吐ける男性は
絶対に朴訥君ではない!とは思ったww
あと、映画館の前、他に誰もいなかったのは
現実ではほぼありえないよな、ともw

いえ、全然気にする要素じゃないですけど。
一応突っ込んでみましたw

話が綺麗で印象に残りました まさかの三重構造

この話に使われてる音楽って
世にもオリジナルの曲なの?

ワロタ、最期の映画・・・

悪魔のパンプキンマン(爆

なにそれ・・・


は、ともかく。
まぁ〜、客がこのシュミレーションで挙式キャンセルされまくってたら、そりゃ商売としちゃマズイでしょう〜。だからうまくハッピーっぽく帳尻合わせてたって罠w

ちなみに、まだVHS版がレンタルできるところでは置いてますよ♪

この話と中山ヒデ主演話が、ストーリーがすばらしいと評判になった第77回アカデミー脚本賞「エターナルサンシャイン」の元ネタかと(脚本のカウフマンは言ってないが)、改めて「世にも〜」の完成度に恐れ入る。

いい話です
てかカップルの女のほう小西真奈美なんですね!こんなチョイ役で出てたんだ。

泣けますねー。
カップル、夫婦の方はぜひ見てください!

映画の特別編 4
いつの間にかカップルも集まってくる。
大学生「次は?もっとお願いしますよ」
タモリ「もっと?」
サラリーマン「お願いします」
ロッカー「お願いします」
カップル男「お願いします」
カップル女「お願い」
タモリ「・・・お二人は、結婚は?」
カップル男「結婚ですか」
カップル女「そのつもりですけど」
タモリは女の持っていた結婚式のパンフレットを見て不敵に笑う・・・
本編へ

映画の特別編 最後の部分
雨がやんだ。
ロッカー「それじゃ、おやすみなさい」
全員「おやすみなさい」
カップル男「じゃ」
サラリーマン「お幸せに」
カップル「どうも」
車が来る。
サラリーマン「おっ、ごめんごめん」
男は車に乗って帰っていった。
大学生風の男がタモリに近づく。
大学生「ありがとうございました」
そういって帰っていった。

中にいたタモリが歩いてくる。
「世の中には、大きく分けて二種類の人間がいます。物語を伝える人間と、それを聞く人間です。物語を伝える人間の中には、語ること自体が人生の全てになってしまった人たちがいます。ストーリーテラーと呼ばれる人々です。彼らが一番恐れている言葉は、『もっと』。人々は新しい物語を求めることに貪欲です。そして容赦なく彼らにその言葉を伝えます。もっと、もっと、もっと!・・・少しは語るほうの身にもなってください」
老人「もっと」
残っていた老人が言った。タモリははっとする。
タモリ「今なんと」
老人「もっと」
再び大雨が降ってきた。
タモリは立ちなおし、中央へと歩くそして老人のほうを向く。
タモリ「・・・どんな話を?」
老人は雨の中新しい物語を待ちわびる・・・
テロップへ

出演者 稲森いずみ
柏原崇 小西真奈美
浅野和之 高樹沙耶

泣けるわぁ......一生モノデスネ

映画館で見ました。よかったです。

これだあああ。
世にもの中で一番の作品だ

思い出深い作品です!

5本の指に入ります!

何度も何度も見てしまいました☆
曲もストーリーも本当に最高デス♪〃
世にもの感動系で1番デス(^^)

DVDレンタルできないのがショックです(>_<)

映画とかで泣いた事なかったけど、この作品だけは本気で泣いたなぁ。男と女の心理描写が物凄く上手い。
それなりに恋愛してると、わかるわぁ笑って感じで。
些細な事でのケンカの場面もまさに男と女って感じで。そして女性は意外とすぐに切り替えて忘れてしまうんですよね、男の事を。
でもラストは・・・
柏原崇と稲森いずみの演技も最高でした。
それなりに映画観てきましたが、一番感動したかも。

この話、すごい好きです!
この時の柏原崇はイケメンだった!\(^o^)/

大好きな作品。
「記憶リセット」の悪夢がよぎったけど、普通に終わって良かった。
このシミュレーターは、HONDAの本社ビルにあるのかな?

中盤の夫婦仲が冷え切って離婚する流れがすごくリアルで好きな作品。
よかったね、という感じ。

「春樹」という名前をつけるはずだったの所、
春「樹」じゃなくて春「季」ですよー(*´∀`*)/

10年でまさかビデオテープがメディアとして無くなるとは制作当時は思わなかったろうなぁ。

2000年の10年後だとほとんどの映画館がシネマコンプレックスになってるから1作くらいはラブストーリーやってるのでは。

「どうせうまくいかない」なんていうのは打算的な理由でしかない。
あくまでお互いが好きだから一緒にいる。
そういった運命に逆らうようなラストが爽快でした。

この作品大好き

丸で映画の世界に居る様に、偶然出会った二人が恋に落ちて結婚する…現実では聞いた事が無いですが、絶対に無いとは限りません。広い世の中ですから。人と人の出会いと言うのは或日突然に遣って来るんです。其れが明日なのか一年後なのかは分かりませんがね。オイラも色んな仲間や友達が出来たけど、突然の出会いで出来た仲間や友達も居るんだ。でも、其れが偶然なんて考えたくないな。大切な仲間や友達だから

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