放送回 | 1992.9.10 |
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キャスト | 高田純次 |
脚本・原作 |
寂れた商店街のさらに少し外れた酒屋店主の大沢(高田純次)。
頑固者で協調性がない。
夜、たまたま開いていたシャッターから店に泥棒が入る。
まもなくもみ合いになり、泥棒は店の蟹缶を手に取り大沢は缶で殴られる。
警察に通報するが、「強盗だ!殴られた!」という大沢と
「空き巣ぐらいで…」の警官はかみ合わない。「日ごろの行いが悪い」とまで。
怒る大沢は、『たかが蟹缶一個』のことと言われないために、150万盗まれたと嘘をつく。
予想だにせず、町中の騒ぎになりTVニュース、道行く人に声をかけられる始末。
顔なじみは、
「商工会の会費も払わないで…150万」
「周りの印象が悪い」
もっとうまくみんなとやれと言う。
反発する大沢は「150万は浮いてた金で、畑を売って作った。店の改築に使う予定だった」と嘘で強がる。
後に畑を売ってしまう。
その噂を聞いた不動産屋が新しい駅前のテナント話をもちかける。
噂を聞きつけた商工会が「抜け駆けだ」と店に。大沢たちは罵り合う。商工会は除名させられる。
その夜、不動産屋からの契約の話がなくなる。断られた電話の向こうには商工会の姿が。
怒る大沢にサラリーマン風の訪問者が現れた。
「ほんの出来心だったんです」
と蟹缶を渡される。
「このことがばれたら、妻も子供も、」
「ニュース見ました。警察に本当のことを。」
「たかが蟹缶一個のことですから」
悪びれる様子もない。
蟹缶を手に取り呆然とする大沢。
「たかが蟹缶一個のことだよな。」
『はい』
「じゃあ、オレが警察に蟹缶一個でした。間違いでした。というのかよ」
『はい』
「それであんたは元の幸せな生活にもどれると」
『はい』
「じゃあおれは」
『え?』
「おれは?」
『あのー…』
「土地売って、店売って、商工会追放なって、引っ越し先もなくなって」
「あんた、それを盗っ人猛々しいって言うんだよ!!」
驚いて男は逃げ、畑の売地の看板にぶつかり倒れる。
大沢は持っていた蟹缶で殴りかかる
「このやろ!このヤロ!コノヤロ!カニカン!カニカン!カニカン!・・・
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コメントまとめ
岩井俊二初期作品集としてDVD化されているバージョンはタモリの出演シーンがカットされている!(・A・)ショック!
面白い!高田純二さんの演技もよし!
高田純二がいい。カニ缶を返しに来た犯人の、サラリーマン喋りのムカつく演技がまたいい。
蟹缶で殴る姿はコメディーにもとれる。
これまでにみた岩井俊二の作品(映画と世にも)の中で、一番よかったです。
見栄を張ると碌な目に遭いませんね・・・
そのせいで何もかも失った主人公が実に哀れでした。
「蟹缶」というタイトルからして狙いすぎた話だ。
主人公が高田純次ということもあり、コメディー要素もありました。
自分の見栄と邪心から後の祭りになるストーリーは結構好きです。
「このやろ!→カニカン!」
は、無理が有るのでは;?
「カンカンに怒ってるんだぞ!
カンカンに→カニ缶に!」
なら、
解るんですが;?
だいたい何で蟹缶なんだ?
NO 話がわからない
岩井俊二監督特有の、目が離せないイヤーな緊迫感が良かった
地味ながらも日常に潜む奇妙を取り扱った作品
蟹缶のせいで人生が狂わされるとは……w
高田純次か…良い味出してるねい
蟹缶で殴られたら痛いだろうな。缶詰の空缶が飛んで来て当たっても痛かったのに中身が入ってたらなあ…でもオイラ蟹缶よりツナ缶の方が好きかな