世にも奇妙な物語データベース

検索結果に戻る

前世の恐怖

放送回 1991.11.21
キャスト 近藤正臣
脚本・原作

「助けてーっ!」
悲鳴を上げながら、林の中を逃げる若い女性。
やがて転んだ所を、何者かに首を絞められて・・・。

そこで主人公(近藤正臣)は目を覚ました。
妻と5歳の娘との3人家族。至って平凡な一家。
朝食の時、TVニュースで最近多発している「連続女性殺人事件」が流れた。
今度の被害者は近所。父として娘に「気をつけろよ」と注意する。
「あんな奴に殺されたんじゃ、たまらんからな」

朝の満員電車で揺られながら通勤。
隣の人の広げられた新聞が邪魔。後ろの若者のヘッドホン漏れの音がうるさい。
女性のロングヘアが顔に触ってうっとうしい。堂々と携帯電話で会話する男。
我先にと、無理矢理乗って来る乗客たち。
(何で自分勝手な奴らなんだ。みんなまとめてぶち殺してやったら、どんなにすっきり・・・)
と思っていると、週刊誌の中吊り広告の
「緊急報告 連続殺人鬼 その常軌に逸した人格に迫る!!」という見出しが目につく。

画面の色が白黒に反転し、タイトル「前世の恐怖」

社内。女子社員達が前世についての会話で盛り上がっている。
「前世で縁のあった人間って、この世でも必ず何かの縁で結ばれるんだって」
「前世の因縁背負って、みんな生きてるってわけね」
その会話を小耳に挟みながら仕事をする主人公。不倫相手である女子社員の視線に気付く。
(いつから、どんなきっかけでこの女とこんな関係になったのか・・・何故かまったく思いだせない)
勤務後、ホテルで彼女に保険に入る様に迫られる。
(なにが「愛しているから」だ。この強欲な女め)
気が付くと、彼女の首を絞めていた。何故か女性を扼殺する光景がフラッシュバックする。
我に返り、慌てて手を解く。

電車の中。人形で遊ぶ少女と母親を見て、
今度は逃げる少女を川に沈める光景がフラッシュバックした。
帰宅後、娘がせがむ中、なかなか起きられない主人公。
「パパ疲れているんだから、休ませてあげなくちゃ」と妻。
(確かに、俺は相当疲れているのかもしれない。
何なんだ、この切れ切れに浮かんでくる、気味の悪い妄想は)
料理をする妻の姿を見て、思わず彼女の背中を包丁で刺してしまう。
しかし包丁を刺されたまま、娘を呼ぶため振り向く妻。またしても妄想だった。

TVで最近の連続女性殺人事件にちなんだ、「戦後の猟奇殺人事件」の特集をやっている。
最初に取り上げられた犯人の「中村茂雄」は、昭和23年4月に神奈川の大山山中で、
当時23歳の矢沢駒子さんを殺害し、その年のうちに14人の女性と幼い子供を殺害していた。
その最初の現場は、夢に出てきた場所。つまりあの女性は――
「当時5歳で殺された藤井シズルちゃんが苦しみながら溺れるのを、
中村は、笑いながら見ていたと言います」
映った現場の川は、先日電車内でフラッシュバックした場所だ。
「それから一月も立たないうちに、中村は、近所の主婦をめった刺しにしています」
耐えきれず、ゴルフクラブでTVを破壊してしまう主人公。

図書館で昔の新聞を調べる。
「特集 殺意の肖像(2) 婦女連続殺人 中村茂雄」
そこには、殺人の詳細が載っていた。全てここ数日の彼の妄想と一致する。
(何故だ・・・何故なんだ。この男の殺人が、俺の中に蘇るのは。本当に、何故なんだ)
ある記載に驚愕し、茫然自失で夜の街を歩く主人公。
中村茂雄の死刑執行日は、昭和26年9月22日。
(偶然だ。偶然に決まってるじゃないか。あいつが俺の生まれたに日に死刑になっているだなんて・・・
それがどうしたんだ。俺が殺人鬼の生まれ変わりだとでも言うのか)
道行く人に避けられている気がする。
BARで飲んで自棄を起こし、客とのケンカで思わず包丁を突き付け我に返り、恐ろしくなって帰宅。

次の日、妻にその話をしてみた。
「血を見ただけで気分が悪くなる様な殺人鬼なんて、聞いた事無いわね」
「殺人鬼だなんてそんな派手な言い方、貴方には似合わないわよ」
とやっぱり信じていない様子。
不意に、先日の女子社員の会話が蘇る。
「前世で縁のあった人間って、この世でも必ず何かの縁で結ばれるんだって」
(前世で俺が殺した女の生まれ変わり・・・こいつも、こいつもか)
娘も、妻も、飼い犬も・・・?妄想の中、殺した14人の女達に囲まれ、
「前世の恨みはたーっぷり返していただきます」と声が聞こえてきた。
それをかき消す様に、妻が青汁の入ったグラスを置いた。
「ほら、早く飲んでよ。ケイコはまだ小さいし、この家のローンはたーっぷり残ってるんだから。
まだ30年はしっかり働いてもらわないとね」
何かを悟り、何も言わずに飲む主人公。それを見ながら、
(殺したりなんかしない。ずーっと生き続けて、前世の罪をたっぷり償ってもらいます。
それがあなたの、決して逃げる事は出来ない・・・)と、前世の犠牲者の記憶を持つ妻は思っていた。

満員電車に揺られる主人公。「連続殺人鬼ついに逮捕!! 死刑は確定的!!」の中吊り広告。
「定年まで・・・あと20年か・・・」と呟く・・・。

コメントまとめ

プロローグ 駅の人ごみの中を歩くタモリ。 「あなたは自分が、誰かの生まれ変わりではないかと思ったことはありませんでしょうか。 たとえば中世の騎士だとか、王女だとか。 まぁ、人間ばかりとは限りません。鳥だとか、魚だとかね。まぁ、あるいは河童だとか。 でも、もしかしてあなたの前世は、 もっともっと恐ろしいものだったかもしれません。たとえば、こんな風にね・・・。」 −−画面が赤くなり、本編スタート。

最後に、主人公が満員電車の中で
「定年まで、あと二十年か…」
とつぶやくシーンが入ります。

面白い

はぁ?どういう意味?

私の前世もこんなんだったらいやだなあ・・。

こわーーーーーー!!!

前世で大量に殺していたら、すぐに地上には生まれられないです。地獄に落ちているわね。そのあたりのシナリオが弱いっす。

あまり面白くなかったです;
「あ、そう」という感じ…。

妻怖っ!!

妻怖すぎるだろ

あんまり有名じゃないけど、個人的に好きな作品。
いつの時代も女って怖い。

定年まで数十年、毎日電車に揺られ朝から晩まで会社で働くことが「罰」になるのか・・・。

女って怖いと言うよりこの男のが怖いんだが

↓男はサバサバしてるから怖くない

男も怖いって生きてる人間なら嫌ってほど知ってるはずなんだけどな

確かこの話は京王線新宿駅でタモリさんが話してませんでしたっけ?

多分この主人公は京王線の橋本あたりから通っているサラリーマンだと思いますがどうですか?というのも神奈川県と朝食食べている場面でニュースがあったので。

定年過ぎたらどうなるんだ?

検索結果に戻る

広告スペース