世にも奇妙な物語データベース

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死神

放送回 1991.10.31
キャスト そのまんま東
脚本・原作

主人公(そのまんま東)と彼女(森山裕子)は、結婚を約束した恋人同士。
彼女は父親に「お嬢さんを僕にください」と挨拶できない主人公にいらだっています。
主人公は、彼女の父親に嫌われている、自分を見下している、と、挨拶を渋っています。
「面倒だから心中しちゃおうか…」と彼女。
「人は生まれた時1本のお灯明を持って生まれてくる。それが消えたら死ぬの」と、お寺のお灯明(蝋燭)に火をつけ蝋燭立てに立てます。
主人公も彼女のお灯明の隣に立てるのですが「ちゃんと立てなきゃ消えちゃうでしょ」と彼女に怒られます。
「消えると死んじゃうのよ」

煮え切らない主人公に、「やっぱり心中しましょう」と言い、二人の蝋燭を吹き消します。
一瞬のうちに消える主人公の蝋燭。一瞬消えてまた灯る彼女の蝋燭。
主人公のアパート。
「何でたった一言が言えねーのかなー。情けないな…ダメなヤツだな…。本当に心中しようか…」と落ち込む主人公。
酔いつぶれて眠ってしまいます。

夜中ふと目が覚めて足元の方を見ると、見知らぬ不気味な老人が座っています。
「わしを呼んだか?呼ばれたような気がしたが」と、その老人が声をかけます。
驚き後ずさりする主人公。怯えながら首を小さく横に振ります。
「あんた誰?」と主人公。
「私は死神だ。でも安心しろ、たった今死ぬわけじゃない。
今夜は早とちりしちまって現れたが、今度はちゃんと出直してくるよ。おやすみ。」
と言い残し、消える。
怯えながら部屋の中を探す主人公。
振り返ると背後に現れた死神が、ゆっくり近寄ってくる。
「すまんすまん、脅かしたお詫びに教えておこうと思ってな。
さっきお前が目を覚ました時、お前の足元にいただろう。
わしが足元にいる間は、その人間は死なない。つまり寿命は尽きてないと言う事だ。しかし、わしが枕元に座っておったら、その人間は死ぬ。」
海岸でデートする二人。
彼女の運転する車が、崖の近くで止まる。
「私は皆に祝福されて結婚したいの」と彼女。
「俺はそう言う形式張った事が嫌なんだよ」と主人公。
「せめて自分の両親には祝福して欲しいの」と言う彼女に
「じゃあ俺が祝福してやるよ」と言い、無理やりキスを迫る。
「やめてよ!」と抵抗する彼女に、
「もういい!」と怒って車を降りる主人公。
「待って!どこ行くの!!」と、慌てて車を降りる彼女。
「もういい!歩いて帰る」
「歩いてなんて帰れないじゃない」
「下に降りて磯伝いに歩けば帰れる。付いて来るな。
俺と一緒にいると君は不幸になる。
俺は死神に会った男だ!」と、ずんずん下に降りていく主人公。
「待って!」と、立ち入り禁止の札を無視して降りて行く彼女。
「うわーーーーー!」と彼女を脅かそうと大声をあげ、草陰に隠れる主人公。
「ジュンちゃん!ドコにいるの?ジュンちゃーん!!」と慌てる彼女。
足を踏み外し、がけ下に落ちてしまう。
慌てて下を見下ろすと、下に落ちて血だらけになった彼女が倒れている。
「愛子!愛子!!」と駆け寄る主人公。
包帯姿の彼女が病院のベットで寝ている。
口にはチューブを入れられ、意識はない。
ICU(?)の前で心配そうに彼女を見つめる主人公。
ふと、愛子の枕元にあの死神が立っているの気づく。

驚く主人公。
死神の言葉を思い出し、病室にこっそり入る。
寝ている死神の横で、ゆっくりゆっくり愛子のベットを動かし、
頭を死神の方向に向ける。
「頼む死なないでくれ…」と、彼女の手を握る主人公。

翌朝、ゆっくりと目を開ける愛子。
「やった!生き返った!」と喜び、背伸びをしながら廊下に出る主人公。
「やった!俺はやった!」と喜んだのはつかの間、窓に死神の姿が映っているのに気づく。
恐る恐る振り返る主人公。
いつしか、無数の蝋燭が並ぶ、洞窟に連れて行かれる。
「この蝋燭一本一本が全て人の寿命じゃ。
人間は生まれた時から運命が決まっている。
蝋燭の長さが人間の寿命じゃ。
蝋燭が燃え尽きたり、途中で火が消えた時死ぬ。」と死神。
「こっちへ来い。これが彼女のだ。」と、一本の蝋燭の前に立つ。
その蝋燭は長く、火もついている。

「愛子…助かったんだ!良かった。
愛子を助けてくれてありがとうございました!」と、深々と味着をする主人公。
「あんまり良くない。動くと隣にあるお前の蝋燭が消えるぞ。」と言われ、横の蝋燭を見る。
殆ど残りなく、わずかに小さな炎が揺れている。
「消えたらお前は死ぬ。ため息をつくと消えちまうぞ。」
「これが俺…」ショックが隠しきれない主人公。

「本当は彼女の蝋燭がお前のだったんだ。お前のせいだ。
お前がどんでん返しをしたせいで、知らないうちに入れ替わっちまった。
観念するんだな。もうすぐお前は死ぬ。」と死神。

何度も土下座しながら「どんな罰でも受けます。命だけは助けてください。」と、すがる主人公。
「もう無理だ。諦めるんだな。」と死神。
「僕は生きていたいんです。生きて愛子とやり直したいんです。」と必死に頼む主人公。
「運命を弄んだ罰じゃ。
どうしようもない、諦めろ。ほら、あと少ししかない…お前の命が…。」と死神。

絶望した表情で、愛子の長い蝋燭と、今にも消えそうな自分の蝋燭を見比べる主人公。
「愛子…」と小さくつぶやくと、そお小さな炎がふっと消え、一筋の煙がたなびく…

コメントまとめ

主人公(そのまんま東)の恋人役は森山祐子さんです。

知事のドラマ見てみたい・・・。

死神役は二見忠男さんでした。

原作の「死神」(昔話版)だと、主人公が 短くなった自分のロウソクを彼女の長いロウソクに火をうつしかえると命は助かる、と死神から教えられて、そ〜っと火をうつしかえるが、ほっとした瞬間にため息が火にあたり、あっけなく火が消えてしまうというコメディになっています。 この話は感動系になっていますが、私はこっちの方が好きです。

ろうそくの火を移し変えるときに成功したのはいいが、気の弾みで、ろうそくが沢山置かれてる所の窓を開けてしまう。ほかの人のろうそくも消えて、自分のも消えてしまう。〈おそ松くんで、チビ太が、窓を開けて、ろうそくの火が消えて、みんな御陀仏。天国行って、みんな踊ってる。〉 死神が足元にいるときはその人は死なず、枕元にいるときは死ぬというそのまんまのオチ。

知事の演技が印象深い。この話は奥深いですね。

こんな感じの昔話知ってますよ。確かそっちだと、例の洞窟で人のロウソク(寿命)をいじって、病人とかを助けたりして、いざ自分のを長くしたら安心して溜め息ついたら「あっ。」火が消えました。
小学校の時に読んだけど、怖かったなぁ

私はこのお話を小学生の時に再放送で見ていました。やっぱり怖いお話ですね。

死神が一番、印象に残った。

これ、グリム童話にあるよね。
その点は明記しておかないと。

でも、この手の話は好きだな。

グリム童話とか、昔話とか、適当いってんじゃねえよ。
落語だよ!!古典落語!!

グリム童話などのヨーロッパの昔話を元に作られた落語のようですよ。
自分が間違えていることもありますから、指摘する場合はもう少し丁寧な言葉遣いが良いと思いますよ。

この物語は私は見ていないので何とも言えませんが、上のあらすじを見て「ろうそくをつぐ話」という物語を思い出しました(「世にも」ではありませんが…)。このアニメは、主人公が今にも消えそうな蝋燭を見て誰のかを訪ねると「お前の蝋燭はあれじゃ!」と死神。助かりたい一心で側にある1本の蝋燭を折り、継いだものの、実はその蝋燭は主人公の1人息子のものだった…という物語でした。
しかし、現在の宮崎県知事・東国原英夫氏が主演というのは意外です。

あ、言い忘れました。「ろうそくをつぐ話」は原作が大木篤夫で、確かインド辺りが舞台でした。主人公の名前は「ラデッシャーム」、1人息子は「ジェラーム」でした。アニメ(確か住友生命提供でしたか…)での声の出演は、
ラデッシャーム:徳丸 完
ジェラーム:丸山裕子
謎の老人:戸谷公次
だけ覚えており、死神の老婆の声は覚えていません。

間違えました。「大木惇夫」でした。

グリム童話の『死神の名付け親』を彷彿とさせます。『足元か枕元に現れる死神』とか、主人公の蝋燭が消えるラストとか。

小さい時に似た様な話(恋人はいなくて、
枕元に死神がいる病人を大工4人に布団ごと持たせ、死神を無理やり足元に居させ、
金を儲けて、蝋燭が小さくなっていると
いう物)をアニメで見ました。古典落語の
『死神』原作は知らないのですが、
今回の話は少しアレンジした物らしいですね。

小学校低学年くらいの頃見て、死神という存在がその後しばらくかなり強いトラウマになった。
かなり昔見た話なのにここまで印象深く心に残ってるのは興味深い。

これは借りてみてみよう。今なら死神が怖いなんて思わないだろう。全然違った感想を持つだろうな

元ネタの落語は死神がローソク差し出してこれに火つけれたら寿命延ばしてやるといわれて主人公はギリギリで救われるんだけど、最後は結局くしゃみをしてしまい死んじゃうんだよねw

入れ替わったってことは、そのままなら彼女の方がすぐ死ぬ運命にあったってことだから、いずれにしろ主人公の願い(彼女と一緒に生きていくこと)は叶わなかったんだな…。

エピローグ

「もし、私たちが普段使っている蝋燭が、誰かの寿命の蝋燭で、あなたが何気なく蝋燭を吹き消した瞬間に、この世界のどこかで誰かが命を失っているとしたら・・・・・・。そう考えると、蝋燭を吹き消す瞬間が、ひどく緊張感のあるものに思えてくる・・・・・・。そんなことはないでしょうか。」

一本の蝋燭を手に取り、その灯火を吹き消すタモリ。
その瞬間、女性の断末魔が聴こえてくる。
すかさず蝋燭に火を灯すタモリ。

「冗談です」

当時そのまんま東が死神役をするのかと思ったら違ってちょっとがっかりした記憶がある。

なんだか全く面白くないね

ラストが直接的に主人公が死ぬシーンで終わるのではなく蝋燭の火がふっと消えて終わる画が切なさを倍増して哀しかった。

当時この話を見る前に、時代は違うけどまんが日本昔ばなしで見たことがあった。

一応打開策は有るよ。お勧めはしないけどね。自分の蝋燭を長い蝋燭の上に置けば良いんだよ。置かれた人が死んで、置いた人は更に生きられる。でも、普通に置くんじゃ無くて、先ずは自分の蝋燭で、長い蝋燭の火を消して、其の上に置く時に倒れない様に置かないといけない。倒れたら死んじゃうよ

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