世にも奇妙な物語データベース

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冗費節減

放送回 1991.9.19
キャスト 嶋大輔/渡辺典子
脚本・原作

主人公・山崎の勤める会社では全社挙げて冗費節減に励んでいた。

オフィス。
ぶつくさ言いながらミスコピーを裁断してメモ用紙を作る山崎たち。上司が怒鳴る。
「山崎!来い!」

社員教育ビデオ。
男がポケットから煙草を取り出して口に咥え、次にライターを取り出して火をつける。→【時間がかかる】というキャプション
両手で煙草とライターを同時に取り出し、咥えると同時に火をつける。→【時間がかからない】

会議室。
「・・・つまりそのぉ、何といいますかぁ・・・」だらだらとプレゼンをする中年社員。
重役が顔をしかめて言う。
「会議の時間がもったいない。言葉も冗費節減しなければ。お前はクビ、いや、『ク』だ。」
社員教育ビデオ。
喫茶店で注文「アイスミルクティーください」→【大変時間がかかる】
「アイミティーください」→【まだ時間がかかる】
「ア」→【時間がかからない】

オフィス。
「ヤマ!コ!」上司の怒鳴り声も省略語になっている。
「☆★○●はスベケツか?」
「は?・・・ケ、ケツです!」訳も分からず答える山崎。

その夜、酒場で同僚の女性に愚痴る山崎。しかし彼女はすっかり状況に順応している。
「スベケツ」は「全て解決」の意味と知らされて青くなる山崎。「解決なんてしてないよ・・・」
彼女に言われてしぶしぶ省略語の練習をする山崎。野菜サンドを指して「これは?」「・・・ヤ、ヤーサン」「・・・ま、いいでしょ。」
野菜サンドをかじって顔をしかめる山崎「おい、このヤーサンおかしいよ!」そのとたん後ろの席にいた本物のヤクザに殴られる。

オフィス。
社内放送で社長が演説している。
「ワシャ、トウキ!」(わが社は倒産の危機にある!)
危機を乗り越えるためにいっそう冗費節減に励むように、と(省略語で)言う社長の言葉に涙を流して頷く社員たち。山崎だけがついていけない。
その夜、山崎は歓楽街でクビになった中年社員と再会した。彼はホームレスになって酒に溺れていた。「家族にも冗費節減されちゃったよ」
泣き崩れる山崎。

オフィスはもやは異様な空間と化していた。早足で行き交い、省略語で会話する社員達。とうとう我慢できなくなった山崎が叫ぶ。
「みんないい加減にしろよ!こんなのおかしいよ!人間には無駄も必要なんだよ!」
一瞬空気が凍りつく。次の瞬間、フロアの全員が厳しい顔で詰め寄ってくる。気圧されて回転椅子にへたり込みながらも言い返す山崎。
「ヤマ!」
「俺は山崎だ!省略するな!」
「◎◇◆□■!」
「だから省略するなって!全然分からないんだよ!」
「冗費節減!」
「あ、それは分かる」
社員たちが山崎を押す。椅子に乗ったまま後ろ向きに滑っていく山崎。その背後に窓・・・。

社員教育ビデオ。
息を切らして階段を駆け降りる山崎→【大変時間がかかる】
エレベーターに駆け込む山崎→【まだ時間がかかる】
地面に向けて落下していく山崎→【時間がかからない】

コメントまとめ

クビにされた中年社員役は石井愃一さんです。

上司役はエド山口さんです。

ラストに主人公(嶋大輔)がビルから落下していくシーンは凄く笑えました。 今でもよく覚えています。

面白くなかったが、「時間がかからない」だけは満点。

「このヤーサンおかしいよ!」は笑えた
嶋大輔の必死さも笑えた。
個人的に5番目に好きな作品。

嶋大輔さん若い!

プロローグ
ビルの屋上にいるタモリ
「蹴落とし、蹴落とされるこの世の中、競争に打ち勝つには、確かに様々な無駄を省くことが必要でしょう。 そのためにこの会社では、言葉までもが変化してしまいました。
何をするにもスピードが要求される現代、 あなたの身の回りでは、もっと恐ろしいことが起こっているかもしれませんね。 それでは、また。」

ごめんなさい、エピローグでした。↓

なんとも風刺的な作品だと思いました。今時の人に観てほしいw「この作品と現代はなんら変わらないぞ」ってw

もはや日本語じゃないじゃんw

売りギャルのモラ上げの諸ブレムはスベケツか?
だったような気がする。

マリオの曲だったような気がする

日本語ではなく、別の言語に吹き替えられているのかと思ったほど、面白いというよりは、見ていてイライラしてしまいました。

最後怖かった〜(消えろと上司が言った後主人公がビルに転落するシーン)こういう省略言葉を使うと意味がわからなくなります。

最終的には暗号のようになっていますね

CSだけど近々再放送するみたいなので楽しみです。

サンドイッチマンの富澤じゃないけど、何言ってんのか分からない話だった。

ワシャ、マゾ!
ワシャ、サド!

階段とエレベーターの間にエスカレーターってのが有るだろと思った。
自殺行為でない限り地面に向かって落下するってあり得ないから
階段を駆け降りる→大変時間がかかる。
下りのエスカレーターを駆け降りる→まだ時間がかかる。
エレベーターで降りる。→時間がかからない。
この三段階だろ。

昔は単純に言葉を短縮してたから出来た話だな
90年代後半のコギャルや2000年代入ってからのネットが生み出した言葉は、短縮じゃなくて別の言葉になってたりするし

それはそうと会社や店など、どの階でも人の乗り降りが多い建物でのエレベーターは、ヘタすると階段より時間が掛かる

怖かった1回で十分見たもう見たくないくらいむちゃくちゃな物語でした。

チャップリンみたいな風刺を感じる作品だな。
あとコメント欄のエスカレーターが脈絡なさ過ぎてウケた

オフィスビルでエスカレーターってあんまり見ないような。
てか物語の主題はそこじゃないだろうに

初見で見た際はほんとに台詞が分かりづらい。リメイクする際は字幕をつけて分かりやすくしてほしい。

しかし、主人公をビルの窓に落とす社員たちを見て末恐ろしい狂気を感じたね。

環境に適応できない(ってかする気がない)人が逆切れしてるようにしか見えなかったなあ…

時間を大事にするのは良いが限度が有るじゃろが

何処かの方言の一コマを思い出した。「どさ」「えさ」…意味分かります?「何処さ行くだ?」「家に帰るだ」御互いが通じるなら良いよ。でも通じないとこの物語みたいに成るんだよ。どうせ遣るんなら徹底的に遣れば良いんだよ。全体会議を開いて、社員が全員居る状態で色々な事を決めて、其れを遣らせる。でも頭ごなしに遣るんじゃ無くて、こう言う事だから、こうしないと駄目なんだよって納得して貰った上でね…納得するかどうかは別問題だけど

「なぁケツって何?」
「お尻でしょ」

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