放送回 | 1990.6.7 |
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キャスト | 古尾谷雅人 |
脚本・原作 | 浦沢義雄 |
家庭を省みず、ひたすら詐欺まがいのセールスを続ける佐川(古尾谷雅人)は、うだるような暑さの中、新規開拓のために田舎の農家を回っている。
やがて気分が悪くなって倒れた佐川は、ボケた老婦人に介抱され、彼女の家に招かれる。
何故かその老婦人は佐川のことを「息子」として、長女や孫娘に紹介する。やがてその家にいた彼女らからも「夫」「父」と呼ばれる様になり、まるで家族の様な扱いを受ける。
一度はその家を辞する佐川だったが、日が高いにも関わらず最終バスを捕まえ損ねる。途方に暮れているところを長女に見つかり、再び家に誘われる。
人違いと指摘しかねる佐川。風呂から出ると糊の効いた浴衣を出され、夕刻の川原で孫娘と散策を楽しむ。
長女の手料理に舌鼓を打ち「一家団欒」を楽しむ内に、佐川は自然とその家族と馴染んでしまう。
就寝時刻になり、布団に寝転ぶ佐川。十分に干されたふかふかの寝床。
「あぁ、日なたのにおいがする……」
深い深い眠りに就く彼。
「久しぶりに休んで家族と……」
場面変わって昼日中のバス停。
通りがかりの村人がベンチに座り込んで寝ている男に気付き、声をかける。
村人が肩を揺さぶるとそのまま倒れこむ男……佐川は、死んでいた。
あの一家団欒は、彼が最後に見た夢だったのだ。
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コメントまとめ
あんな感じで色っぽい人妻にビール注がれちゃ、男はひとたまりもなくやられます。 やっぱりいいことは続かないワケですよね。
偽りの家族だった。
私もこの話・名作だと思います。 あくせく働いていた主人公が、本当は夢見ていた”家族の姿”なんだと思います。 主人公が最後に夢見た・田舎のひなびた一軒家や家の裏の渓流、日向の匂いがするお布団・・・画的にもすごく素敵だと思います。 リアルタイムで&ビデオを数回見たきりですが、すごくインパクトが残っているお話です。
名作ですよ。 ところで、みなさん(偽りの家族だった)? (ひとたまりもなくやられる)? 家族に殺されたと思ってるんでしょうか? ストーリーの意図が伝わってないようですね。 これは、ビアスの「アウル・クリーク橋の一事件」。あるいはO・ヘンリーの「死刑囚の夢」。はたまたトム・ジョーンズの「思い出のグリーングラス」と同じで、死ぬ間際の一瞬に見た夢を題材にしたストーリーなんですよ。 死に顔が微笑んでいたのを見逃してますね。
僕の中ではいい作品でした。
僕もああいう家族がほしいな^−^/
こういうほのぼのとした感動系も
たまにいいよな。
こういう名作にコメントがないのが寂しい。
浦沢義雄のくせにいい話書きやがって
家族の方に裏があると思って見てしまったので
何が起こるのかハラハラしてて
感動とか感じる暇無かったかも・・・(笑
写真が差し換わるトコちょっと怖かったです。
リアルタイムで見たとき、すごく切なかった・・。数ある作品の中で一番記憶に残る作品です。
ああっ浦沢だったのか!やられたー。
この話、自分の中では5位内に入るくらい好きな話。
加古たかしの音楽がいいんだよ!いい役者を亡くしました
哀しくなったけどやっぱりいい話です。
観たことないけどあらすじみるとのどが渇くや食べ過ぎた男に似ている気がする。こういう作品好きなので是非観たい。DVDとか出てないかなあ〜
古尾谷の死に方が意外すぎて拍子抜けしました。眠るように………。ちと微妙。
私も名作だと思います。最後だけ覚えてたんですが、もう一度見て、やはり良いストーリーだと思いました。
あのままずっと幸せな夢を見続けていて欲しい。
古尾谷さんという役者も好きでした。
名作ですね、安らぎを求めたんでしょうね
ちょっと怖いですね・・・・・
初期の中でも名作だと思う。
泣ける。
古尾谷さん本当に亡くなってしまいました。
金田一の剣持警部好きだったのに・・
ご冥福お祈りいたします。
こういうのは昔らしくていいね
数ある作品の中でもとても印象に残る作品です。リアルタイムで見たとき(小学生でしたが)、泣きましたもん。あまりにも切なくて。
親切すぎる家族が理想です。
佐川には家族はいても
安らぎがなかったんですね
でも家族を想えば安らぎも手にすることができたんでしょうけどね
このてのオチはけっこうありますよねー
人生はみんな夢だよ
これって死ぬ間際の夢だたのか。
てっきり一家団欒が天国の話だと思っていました。
かわいそうに。
せめて彼の見た今際の夢が、休暇をとって実の家族と団らんするところまで続いていたことを願います。
脈を取って死んでると判断したようだが、首筋が動いていた。瞼も動いていた。
映画「転々」のような温かな疑似家族?あっちはコメディタッチだったけど。おばあちゃん役の風見章子さんは転々に出てたし。
普通に写真にまじるタモリW
何度も見たことあるのですが、昨日見たら違う解釈なのかなぁと感じました。
あの家族もまた、何度もあの村に何人も男性が訪れ、父親や夫や息子のかわりに男性を迎え一家団欒の一夜を過ごしていたのかな、と。
だからお婆さんも『また行ってしまうのですね』と言った。
写真も古尾谷さんになっていた。
今までは普通に古尾谷さんの夢なのかなと思っていたけど
ノスタルジーな雰囲気から一転してまさかの展開
家族の尊さを知れたのにやるせない・・・
人生上手くいかないもんだ
居心地の良い理想の家庭。
昔ほどの良作が今の世にもでは見れない。
これ椎名桔平の砂漠の奴っぽいな
最期は異次元婆さんに異次元に魂だけ連れ去られた
このドラマは本当はこうしなくてはいけなかったことを教えている。彼は死ぬ前に出来なかったことを夢の中でやったのだ。
古尾谷は家族より仕事を優先したので家族の温かさを知らなかったんだな。
死ぬ間際に理想の家族を夢見たわけだ。
家族の大切さに気付けだが、あまりにも遅すぎた・・・仕事に打ち込むあまり命を落としてしまったのだから。
後々ある意味で世にも奇妙な物語の十八番となる夢オチ系の記念すべき第一作とも言えるな
三十年後のいま、死者がでてもおかしくない猛暑から、古き良き夏に誘われた話にも見えてしまう。
家族というものが人にとって最も居心地がよく、くつろげる場所だということ。その事に気付いた時、男は既に・・・皮肉なもんですね。 タモリさんのエンディングコメント