世にも奇妙な物語データベース

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殺人者は後悔する

放送回 1990.6.7
キャスト 阿藤快/大場久美子
脚本・原作 信本敬子

ときおり雷の鳴り響く大雨の夜。
その日は時雄(阿藤快)と妻・小菊(大場久美子)の三度目の結婚誕生日だった。

時雄がシャンパンを開けた時、フタが妻の顔に当たる。何でそっちに飛ぶんだと愚痴をこぼす時雄に、「ゴメンの一言も言えないの?」とぼやく妻。

気を取り直して乾杯しようとすると、インターホンが鳴る。宗教の勧誘だった。何とか追い返し、また乾杯しようとすると、再びインターホンの音。
今度は花屋だった。

「あなたが注文したの?」
「一応。三年で36ヶ月。36本のバラ」

時雄が自慢げにそう言いながら妻の方を見ると、彼女は菊の花束を持って彼の方を睨み付けていた。花屋の手違いで、届いたのはバラでは無く菊だったのだ。
それをきっかけに、二人は口喧嘩をする。
平静を取り戻し「とにかく乾杯しましょう」と妻。
乾杯しようとした時、今度は電話が鳴った。なかなか乾杯出来ない事に苛立つ時雄。彼の同僚の近藤が「課長になれたお礼を言いたい」ともうすぐ家に来るらしいのだ。

これが時雄の逆鱗に触れたのか、「どうせ俺は出世出来ないよ!」と怒鳴りつける彼。
妻はそんな彼をマザコンと罵り、リビングに飾ってあった彼の母の肖像画を床に投げつける。

それに切れた時雄は、妻を殴り殺す。

ハッと我に返る時雄。
事切れた妻に何度も呼び掛けていた時、彼女の懐から小さな箱が落ちた。それは「愛するあなたへ」と書かれた彼女からのプレゼントだったのだ。
泣き叫びながら妻の遺体を抱きしめる時雄。そこへインターホンが鳴る。近藤がやって来たのだ。

「神様、助けてえ!お母さん、助けてっ…!」

彼がそう叫んだ時、
「停電ぐらいで騒がないでよ」
と呟く妻の声が。
びっくりして振り返る。そこには妻が居た。生きている。

(時間が戻ったんだ…やり直せるんだ!)
安堵する時雄。

どうやら時間は乾杯の直前に戻っているらしい。
今度はフタを妻の顔に当てない様、シャンパンの先を妻とは逆方向に向けて飛ばすが、戸棚に跳ね返り、結局彼女の顔に当ててしまう。また「ごめんの一言も…」と言いかける妻に、今度は素直に「ごめん」と謝った。

乾杯しようとした時、インターホンが鳴る。先程追い返した宗教の勧誘だった。今度は聖書を受け取る時雄。
「神は見てるんだよ。いつもこの辺りで」
「あなたそんなに信心深かったっけ…?」
と訝しげな妻。

またインターホンの音。
次は花屋だろう。時雄が出て、花屋に「バラを頼んだはずだ」と言うが、確かに菊で注文されたと話す店員。
仕方なく菊を受け取り、妻に渡す時雄。
また険悪な雰囲気になりかけるが、近藤からの電話にも時雄が出て、何とか何事もなく乾杯する事が出来た。

そこへインターホンの音。

(やり直せた…やっとやり直せた……)

シャンパンを飲みホッと息をつく時雄だったが、突然苦しみ始め、やがて息絶える。グラスには毒が塗られていたのか……。

インターホンが鳴り、近藤が入って来た。
「グラスに塗った毒が効いたみたいだな」と呟く近藤。
時雄の死体に菊の花束を手向けた後、近藤に「愛するあなたへ」と書かれたあのプレゼントを渡す小菊。
「時雄さんからもプレゼントがあるのよ」
「うん?」
「あ・た・し」

抱き合う小菊と近藤。
落雷で浮かび上がる時雄の母の肖像画…。

コメントまとめ

大場久美子が可愛い。

夫婦そろってお互いを殺そうとしているとは、何と残酷な夫婦なのでしょう。 夫→妻:殴殺 時間が戻って、 妻→夫:毒殺 浮気相手が来てプレゼントを渡す。 あのプレゼントは、夫ではなく浮気相手へ捧げるものだとは、皮肉な話です。

時間が戻ったときに安心した自分。 だまされた...。

最後のシーンで妻が「夫からもプレゼントがあるの」「それはあたしっ♪」といって同僚に抱きつき、壁に掛かった夫の母の肖像画が稲光に照らされて終わっていたと思います。

「息詰まる食卓」に似てない?

天気予報を伝えるタモリに萌えぇ

マザコン主人公の阿藤快さんが、妻を死なせてしまって、「ママー」だか「お母さんー」だか叫んでたとき、笑えました。
妻に結局ちっとも愛されてなかったらしい夫がなんか気の毒。意外性のある筋は、よかった。

阿藤さん
はまってる

最初は題名の意味が分からなかった(汗)
これって、妻を殺した夫の母(肖像画)が時間を戻したことを後悔するって意味ですよね・・。

話がこってますなぁ

これと似た話を、最近(というか再放送の)相棒で見た。寺脇さんの方ね。
妻は夢オチで夫が未遂、だったかな。

よくある話になってしまうけど、最後のオチ(妻が浮気?相手と〜)もまとまってて、いいと思う。



昔見た。テレビで。
バランス
がよく。自分の肌に合う秀作だったと思う
大場久美子さまもかわいくて、阿藤海の演技もうまかっこ。大まかなあらすじではあれ、見れて幸運のように感じました

阿藤海の演技はうまかったになおしてください。すみません。

ただの胸糞悪い話じゃないか。
こういう話は世にも奇妙にはいらないと思う。

星新一の短編でみたような気がするオチだな

あ、あんまりだ。

ご冥福をお祈りします。

・・・今度の再放送が追悼番組になってしまった…。

どっちしろ絶望かでも母親が時戻したんなら 殺されるほうがマシってこと?

ギスギスした結婚記念日・・・
過ちを繰り返さないよう必死になる主人公が気の毒

ここまで伏線が多かったとは。
初期作品は奥深い。

息子に殺人者の汚名人生を続けさせるよりは、いっそ自分と同じ側に…という母心のあらわれか。
それとも母にもこうなることはわからなかった、ということか。

伏線が生きてて話として面白いな~と思う反面、
報われてほしかったなあ。残念
菊の花すら伏線だったとは上手いなあ

時を戻しても戻さなくても息子には辛い運命しかない・・・それを悟って無念な母の肖像画。

これはヤバイわ。面白かった
俺が見た中では最高のオチ
「あ・た・し」www

「こんな母親の絵を飾って!」
「悪いかよ!?」
「気持ち悪いわ!!!」

ワロタ

うっすらとオチは読めたけど雰囲気諸々すごく楽しめた!!
昔の作品はマジで不気味なものが多かった気がするなぁ

結婚誕生日で数秒悩む

TBSの十津川警部シリーズで出ている中西良太さんが、近藤の役だったような。

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