世にも奇妙な物語データベース

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残像

放送回 1991.7.25
キャスト 宮川一朗太
脚本・原作

ストーリーテラー
「およそ150億年前という、想像もつかない昔に宇宙は生まれ、
そして今日があると、我々は教えられてきました。
しかし、本当に時の流れは、過去を踏み台にしながら、連続して進んできたのでしょうか。
もし、未来も過去も、分断していたら――
過ぎた過去だと思ってた自分が、今も別の時間に存在していて、
また、今の自分は、単なる未来の自分の過去の一つに過ぎないのです。
これは、決してあり得ない話ではありません。特に、この奇妙な世界では・・・。」

引っ越してきた主人公(宮川一郎太さん)。
無事に荷物の搬入も終わり、管理人と立ち話。
そこで、壁に掛けられた立派な額縁付きの鏡に気付く。
管理人の話では、昔からこの部屋にある、かなり良質な鏡らしい。
主人公もちょうど鏡を欲しがっていたので、そのまま使う事に。

色がカラーと白黒交互に反転(フラッシュ)し、タイトル「残像」

荷物の配置も終わり、主人公が鏡の位置を調整しようと額に手をかけるが、
壁にくっついているのかびくともしない。
あれ?と思いながら額に触れているうちに、右下の飾りが回る事に気付く。
少し右に捻ると、鏡の中に化粧をする若い女性の姿が映った。慌てて振り返るも、後ろには誰もいない。
思わずお辞儀をするが、女性は無反応。彼の姿は見えていない様だ。
部屋の様子も明らかに主人公の部屋の様子と異なり、クローゼットには女物の服、
テーブルの上には週刊誌が置いてあり、そして壁には1989年の7~8月のカレンダーが反転して映っていた。
現在は1991年7月。
おそるおそる再度飾りを右に捻ると、今度はゴミだらけの部屋の中でギターを鳴らす長髪の若者の姿が。
更に右に捻ると、食事中の中年夫婦の姿があった。壁には1981年7月のカレンダー。
備え付けの家具の配置からすると、どの光景もこの部屋の様だ。
飾りを元の位置まで戻すと、鏡は元に戻った。

管理人に訊いてみると、部屋の前の住人は若い大学生の女性で、
その前は、バンドをやっている男の子。夜は音がうるさかったらしい。

鏡の飾りを捻ると、この部屋の過去が映ると確信した主人公は、
飾りに目印のシールを貼り、壁に1991、1989と年号の印をつけた。
そして時々飾りを捻って、1989年の大学生の女性をメインに、部屋の過去を覗くようになった。
着替え途中の下着姿、寝間着姿、ベッドに横になる姿、寝間着を脱いだ上半身裸の後姿、
そして、鏡を前に泣く姿・・・。それを写真に撮り、壁の年号の横に画鋲で止める。
ある日、見知らぬスーツ姿の男性が彼女の部屋にいた。
男は彼女にキスをし、そのまま出て行こうとした。その後を追う彼女。
「あーっ!」思わず大声を出してしまう主人公。
その時、呼び鈴が鳴り、友人達が遊びに来た。
咄嗟に鏡の飾りを元に戻し、鏡に興味を持って触れる友人を思わず止める。

宴会の後始末をしながら、飾りを捻るが、真っ暗な部屋に女性はいない。
仕方なく、(1989 女)(1989 ロック少年)の下の(1981 中年夫婦)の所まで飾りを捻ると、
何やら妻の方が夫をなじっている様子。やがて妻は夫に何やら投げつけて外へ。
ゴミを拾いながら主人公が再度顔を上げると、夫が妻を引きずりながら首を絞めている光景が映っていた。
思わずゴミ袋を取り落とし、後ずさる主人公。
妻はやがて目を見開いたまま動かなくなり、夫は動揺しながらもその死体を引きずって行った。
カレンダーは1981年7月。

図書館で当時の新聞を探す主人公。
あのまま、妻の死体はどこかへ隠されていると推測するが、当時の新聞には失踪等の記載はない。
管理人に訊いてみると、「10年前に奥さんが蒸発してしまったらしい。確か、柿岡さんとか言ったな」
と思い出してくれた。
「奥さんが男を作って出て言った」と言い、そのまま旦那もすぐに引っ越してしまったらしい。
「間違いない。あの事件は本当にあったんだ・・・完全犯罪・・・」
主人公は、鏡を布で覆い隠して眠れない夜を過ごした。

次の日の昼間、偶然街中で白髪頭の「柿岡さん」を見つけ、思わず尾行する主人公。
だが途中で気付かれ、まかれてしまう。
そのまま近所の公衆電話で警察に通報するが、警察は「鏡の中の残像」の話を信じてくれない。
その様子を陰から見ていた柿岡さん・・・

主人公は証拠を出して信じてもらおうと鏡の前に三脚とカメラを設置し、
いつも通りに飾りを右に捻ろうとするが、うまく回らない。反動で目印は少し左にいってしまった。
鏡の光景が少し変わる。今の状況とほとんど同じ部屋で三脚とカメラだけが映り、主人公が映っていない。
反転した7月のカレンダーと・・・3時10分の時計。
振り返ると、現在の時間は3時丁度。

鏡の光景に、後ずさりしながら入って来る主人公。追い詰める様に入ってきた柿岡さんと
カメラと三脚を倒しながら揉み合いになり、首を絞められて動かなくなった。
そのまま柿岡さんは動揺し一旦こちら(鏡)を見た後、慌てて出て行った。
凍りつく主人公。
「何なんだよ、これ・・・」
飾りは右に捻れば過去が映る、つまり・・・
「まさか!」

呼び鈴が連打され始めた。そこにいるのは言うまでもなく・・・

コメントまとめ

面白かったー! オチが読めちゃったけど、こういうの大好き。 世にもらしくて。 あの女性(おそらくAV女優であろう)も美人でしたね(笑

帰ってきたら鍵閉めようよ. 鏡のデザインというか形というかよく見るとなんかちょっとちゃっちくておもしろかった. あと主人公がメモリを壁に書き込むのが笑える.

この当時の作品は
発想が非常に面白いですねぇ
僕も引っ越したら鏡を観てみようっと

カギかけとけばいいのに・・・

何で入れちゃうかなあ。

ある意味避けられない運命みたいな??

若いおねえちゃんの覗きするあたり、ほのぼのしてていいんだけど、最後あんな老いぼれジジイに殺されるようじゃ、いくらなんでも軟弱すぎるだろ。

犯人にばれないように警察に話せばよかったんですよ

このエピ好きでした。
犯人の男はAV男優の清水大敬さんでしたね。

この話の主人公の若い男が何ともいいと思った。自分の壁に取り付けた鏡も私のことを見ていて記憶しているのかも知れないと意識して、やや怖くなった。しかし自分の知らない過去を見る鏡が有ったらいいなと思った。

この話で着替えをしてた女性って、いくつだったんだろう?

最後のシーンは不気味だった。気の弱い人は見ない方がいいね。

この話の主人公の若い男が何ともいい味を出していた。

主人公が住んでる部屋の過去を見る鏡が最後に限って未来も見られるようになったとは!
それとも今までと逆方向に回したから未来を見られたのか。
いずれにしても投稿者の一人のもやんさんという方が言った通り未来が分かったなら、すぐに鍵をかけとけば良かったし、それから警察に電話して住所を教えて自分が住んでる部屋の前に、過去に殺人を犯した例の男がいることを言えばいいのにと思いました。
未来を見られても、それを活かさなきゃ意味ないじゃん!

最後のピンポーン。。。と呼び鈴鳴ってる+男の顔が怖かったです(..)

未来が見られるって点で似たような「あなたの物語」って話が世にもに有ったよね。
でもこの話の場合は見た未来を変えたらどうなるのかな?

映画家族ゲームの最後のシーンか☆宮川一朗太主演&懐かしい傑作だ(#^^#)

主人公「まじかよ・・これ殺人じゃん・・え??・・ここで??・・」

10年前の出来事をあんな無理して解決する義理なんてあったのか?

盗撮もどきには違いないが、最初の女性との同棲ごっこは少しほのぼのした
でも私女だからわからんけど、男の人って10年も昔の女性の映像で抜けるもんなの?w
生きてたらずっと年上のおばさんなんだし

現代の街でたまたま本人に出会ってしまい、盗撮もどきの後ろめたさと、女性が年上すぎて悩むという話が読みたいでござる

あ、2年前の女性でしたすみません(笑)

ラスト、呼び鈴が鳴りながら段々とドアがアップになっていって覗き穴に映る犯人の姿でEND…の後味の悪さが絶妙。

事故物件やね、これって・・・

もしかすると主人公はあれから一命をとりとめていたり、あるいは死んだふりをしていただけなのかもしれないぞ

最後の主人公が犯人からの仕打ちとても怖かった。

いやー宮川が警察へ通報したところ犯人に見られ最後の犯人からの仕返しされるところがとても怖かった。

この物語の犯人。主人公の近くに居たんだね。主人公は新聞で事件の事を調べていたが、新聞には載っていないので、事件が起きた事に誰も気付いていない。其りゃ警察に言ったって駄目だよ。犯人は完全犯罪を成し遂げたと思っているから近くに住んでたんだろうね。でも鏡の事に気付かなかったって事だね。でも今迄過去に起きた出来事だったのに、主人公が警察に証拠として見せようとビデオカメラを設置した後に映ったのが未来だったのはどう言う事かな。

最後のシーンは非常に怖かった。

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